彩流社 315件 人気順 新着順 アマディス・デ・ガウラ(上) ガルシ・ロドリゲス・デ・モンタルボ/岩根圀和 『ドン・キホーテ』の原点…「ドン・キホーテ・デ・ ラ・マンチャ」の頭を狂わせたスペイン最古の騎士道物語。 ガウラ(フランス)王とスコットランド王女との間に 生まれた不義の子「アマディス(アマデウス)」についての 物語「アーサー王伝説」につらなる、全ヨーロッパを舞台に したアマディスとオリアナ姫との禁断の恋と 各国との死闘を描く奇想天外な伝説の書、大長編、前半! 本邦初訳! 「ドン・キホーテはまだ眠っていた。…ニコラス親方がまず 手渡したのは『アマディス・デ・ガウラ 全四巻』であった。 司祭が言った。 「はて面妖な。聞くところによると、この書物こそが スペインで印刷された最初の騎士道本であって、ほかのものは これを手本とも模範とも仰いでいるそうな。 邪悪なる教義を説く一派の祖師であれば、迷うところなく火刑じゃ。」 「いやいや」と親方が言った。 「この分野の書物で最良の出来だとも聞いておりますよ。 最高傑作として許されるべきですな。」 (セルバンテス『新訳 ドン・キホーテ』第6章より) 6,270円 アマディス・デ・ガウラ(下) ガルシ・ロドリゲス・デ・モンタルボ/岩根圀和 不義の子アマディスのオリアナ姫との別離。 「緑の剣の騎士」としての苦難。怪物エンドリアゴとの死闘。 オリアナ姫との再会ならびに 「美貌の息子・エスプランディアン」の誕生など 「ドン・キホーテ・デ・ラ・マンチャ」の頭を狂わせた スペイン最古の騎士道物語の大長編、後半。 「…アマディスは勇猛なる恋する騎士たちの指針、明星、 太陽であって、恋と騎士道の旗印のもとに戦うわれらは、 すべからくそのすべてを真似るべきである。 そう言う次第であるから、友達のサンチョ、アマディスを もっともよく真似る遍歴の騎士こそが騎士道の完成にもっとも 近くにいるとわしは考えるのだ。この騎士が分別、勇気、度量、 忍耐、ゆるぎなき愛を端的に見せたのは、オリアナ姫に疎まれて ペニャ・ポブレに身をもって苦行に身を投じたときだった。」 (セルバンテス『新訳 ドン・キホーテ』第25章より) 6,270円 アルメニア巡礼 篠野志郎 辺境のキリスト教とは? 「文明の十字路」に育まれたもう一つのキリスト教。 デヴィルズ・ドーズンと呼びうる12枚の写真が 成立する過程──20年の歳月をかけた現地調査の姿 ──を復元する異色の紀行。 砂漠の中、山岳の中腹……、多くの民が乗り捨てた 夥しい数の“石の箱船”が座礁したまま残された 東アナトリアの知られざる風土と建築物。 そしてそこに住む人びと……。 2,640円 ウスコク 越村勲 盗賊か、英雄か______ アドリア海を荒らした海賊たちの物語。 オスマン帝国が覇権を広げるなか、 イタリア半島とバルカン半島に挟まれたアドリア海では、 海賊・ウスコクがその名を轟かせていた。 民衆詩で英雄と謳われたかれらの実態とは? 知られざるウスコクの歴史と暮らしぶりを明らかにする とともに、 バルカン半島で、イスラムとキリスト教のせめぎあいの 最前線となった軍政国境地帯の複雑な力学、 近世国家の成立と“アウトロー”の誕生の因果関係を探る。 2,420円 大阪ミナミの子どもたち 金光敏 西日本最大の歓楽街で 様々な問題を抱える子どもたち・親たちに、 地域に根を下ろし手を差し伸べ 見守り続けたMinamiこども教室の活動の軌跡。 困窮から抜け出せずにいた父子や 公的看護のもとで懸命に生きた子、 海外に送還された唯一の親とSNSで絆を確かめあう子、 義務教育からはじきとばされた子、 迷う親を後押してSOSを発した子…。 子どもをめぐる悲しい事件が跡を絶たない中、 孤独、家族離散、困窮、暴力被害などで 当事者をひとりぼっちにしないために! 1,540円 親子二代予想屋 松垣透 人が走るから競輪は面白い だから競輪に惚れた 競輪場に通い始めて四十年。 「人生」を競輪と重ね合わせると最終コーナーを必死の形相で もがいている。 記者になったのは「人間ドラマ」を書きたかったからだ。 人が走るからこそ、競輪。取材では多くの人にお世話になった。 その人たちひとりひとりを思い浮かべながら 競輪の歴史を書くにはどうしたら良いかを考えた。 予想屋・青木親子を書けば「競輪七十年」の歴史になるはずだ。 そのことに気付いたときは嬉しかった。 それを縦糸にし、横糸にはこれまで取材した人たちのことを 紡いでいくことにした。 2,420円 〔改訂増補〕 映画の文法 今泉容子 映画をより楽しく見るために! 映像文法用語の解説と日本映画のショット分析! 映像文法用語は、直訳や意訳をされることで、 日本の映像文法として定着しているが、 いったいどれほど、わが国の映画に当てはまるのだろうか。 それを明らかにするため、本書では、映像文法用語の ひとつひとつを、日本映画のショット分析を通じて解説する。 文法項目は、オリジナルな映画解釈(分析)が 実践できるものだけに厳選し、実際に文法を活用することによって、 映画を読む力がぐんと高まるものとなっています。 各文法項目にはショット分析の例として、名作の具体的なコマ画像を も収録した。 本書は、映画のどの部分に着眼して、 どのように読みを展開していったらよいのかも、 わかりやすく編集して示した「映画」入門書となっている。 2004年刊行後、長らく品切れであった初版を新たに増補改訂! 増補改訂にあたって、文法項目を8個増やし、 分析対象映画を増やすとともに、 ショット分析の画像も拡大、見やすくした。 3,300円 菊に挑んだ沖縄 山城幸松 沖縄が被ってきた悲劇、そして今に残る課題は、 沖縄の歴史の裏側に不都合な真実として埋められている。 最も大きなタブーは、昭和天皇が沖縄を人身御供として 講和を図り、マッカーサーが占領政策に現人神の権威を 利用したことである。昭和天皇の戦争責任免責のための セレモニーが東京裁判であり、天皇活用の裏付けが 象徴天皇制だったのだ。 この犠牲となった沖縄は27年間、アメリカに支配され、 武力を否定した新憲法は日米安保条約と一対となり、 今でも米軍基地の約七割が沖縄に集中、 その迷惑料として毎年1兆円を超す振興予算、補助金、 各種優遇策料が支払われている。 この構図は本土の傲慢さと沖縄の甘えを醸成し 今に残る沖縄問題の原点とも言えるのだ。 本書は、このタブーに挑んだ沖縄青年の蟷螂の斧の物語である。 1,650円 紀行 いまだかえらず 立野正裕 旅の途上にて出合う「碑」こそは、表現されるべき 短く堅固な「散文」にふさわしい形式と思われた。 スペイン巡礼路にサン・ロケ峠がある。 ひとりの巡礼がうしろ姿を見せて歩いている。ブロンズ像だ。 強い日差しを浴び、吹き上がる強い風に耐えて歩いている。 長旅にかなり疲れた様子だが、歩みを止めない。 依然として歩き続ける巡礼と著者がどういう「言葉」を交わしたか。 それを本書は明らかにしようとする。 2,860円 季節のおくりもの 澁井展子 『東京都医師会雑誌』に好評連載された 「編集室だより――すぽっとらいと」からセレクトした 医学・医療関連以外の、 四季折々をめぐるエセーを、 「春」「夏」「秋」「冬」の章立てに編んだ随筆集。 1,650円 ギリシア神話の森 丹羽隆子 神々と人間たちの世界への誘い! ギリシア神話の生成、世界の創造と神々の誕生。 その愛と悲劇の物語、英雄たちの冒険、トロイア戦争、 オデュッセウス、魅力あふれるギリシア神話の世界を 約150点の図版を使ってわかりやすく読み解いていく “ギリシア神話”案内! 2,530円 グアンタナモ 渡邉優 「あなたはグアンタナモを知ってますか?」 その昔、カラオケで唱われていたキューバの歌 「グアンタナメラ」(「グアンタナモの娘」)。 それとも、 アメリカ同時多発テロの容疑者が収容されている監獄のグアンタナモ。 1992年の映画『ア・フュー・グッドメン』(トム・クルーズ主演)で キューバと対峙するグアンタナモ米軍基地が題材になっていたなと 思い出す人は日本ではたぶん少数派だろう。 本書は、その少数派に属する元キューバ日本大使であった著者が、 グアンタナモ海軍基地をめぐるアメリカ合衆国とキューバ共和国の 関係について、3年余にわたる現地勤務の間に調査した結果を まとめたもの、情報的にはかなり高濃度な内容である。 2,860円 クラシック 100の味 平野玲音 日本のクラシック音楽界に、まだほとんど伝わっていない 「何か」を、ウィーン現地の生きた雰囲気とともに伝える。 「楽譜通りに完璧に弾くこと」 「アンサンブルは一糸乱れず」がすべてなのか? 音楽の都ウィーンの音楽家たちは、 決してそれを目的とはしていなかった! チェリストの両親のもと、幼少からチェロを学んだ著者が、 当時ウィーン・フィルでひとりも弟子を取っていなかった 著名なG. イーベラー氏に師事して学ぶ日々は、 カルチャーショックの連続だった。 驚きの学びのなかから思索し編み出した、 ウィーンの香り、 クラシックの味を、100のエッセイで伝える。 1,760円 グローバル・コモンズのための国際関係論 森彰夫 “コモンズの悲劇”に直面するグローバル社会の出口はあるのか!? GAFAなどのデジタル・プラットフォーマーによってもたらされている 持続不可能な天文学的な格差拡大の行方…… 資源を管理する効率性は市場でも政府でもなく、コミュニティが補完的 役割を果たすシェアリング・エコノミーが最も効果的になる。 コモンズの開放によって、国境を越えるネットワーク上の権力が、 フランス革命以来の宿題であった多数派による専制を克服する。 新しい国際関係を考える視点! 2,860円 国際政治のなかの中南米史 渡邉利夫 本書は、アメリカ大陸の「発見」から現代までの中南米通史である。 先行研究を網羅的に渉猟し、テーマによってはかなり詳しく史実を 説明した。また、「歴史ナラティブ」の語り口ではなく、歴史の底流に ある「歴史のロジック」をリアリズムで語ることに重点を置いたものと なっている。植民地時代以来の宗教、カトリックの影響にも気を配った。 これらは全て、外務省で現場に長くいた者が持つ問題意識であり、 研究者にはガイドブックとしても使える書である。 6,710円 再審・本能寺の変 光秀に信長は殺せたのか? 「再審・本能寺の変」制作委員会 増水した桂川を光秀はどうやって渡ったのか? 信長暗殺に大軍は必要だったのか? データと地図から見る「本能寺の変」とは? NHK大河ドラマ「麒麟が来る」の放映開始を受け、 その主人公である明智光秀が起こしたとされる「本能寺の変」に焦点を充て、 これまでの古文書のみに依存する史実解釈から脱し、 地形・天候・位置関係・現場状況・当時の風習や思考方法などを詳細に検証し、 その結果と各種の関連古文書の内容とを丁寧に照らし合わせることで、 その実行可能性を含め、「本能寺の変」の実像、信長・信忠父子の死の真相に迫る。 これまで疑うことすらなかった様々な疑問点を再審のための争点として複数列挙し、 その具体的な検証を行い、これまでの定説に基づく反論も提示しながら、 客観的な第三者としての複数の陪審員の意見を掲載する。 1,540円 死別の悲しみを乗り越えるために 長田光展 遺された者たちが立ち直り、新たな道を歩むために! 日本グリーフ・ケア・センター代表で、妻をなくしてから30年余り、 喪失という悩みをかかえる人たちを「支える会」で運営してきた著者 による、 ボランティア活動で得たさまざまな体験 ──感じたこと、気づいたこと──を当事者の視線から綴った書物。 1,650円 ジューイッシュ・コミュニティ 広瀬佳司/伊達雅彦 ユダヤ系文学研究者9人が解き明かす、芸術作品に描かれる ユダヤ人コミュニティの姿! ユダヤ系アメリカ文学作品のみならず映像作品まで含めて、 決して一般化できない、多種多様なユダヤ人コミュニティ (= ジューイッシュ・コミュニティ)の表象を切り出す、新視点の論集。 【本書が取り扱う小説・映像作品】 [小説作品] 「開いた鳥かご」(アンジア・イージアスカ)、 『奴隷』『メシュガー』(アイザック・バシェヴィス・シンガー)、 「最後のモヒカン族」「引き出しの中の男」(バーナード・マラマッド)、 「狂信者イーライ」(フィリップ・ロス)、 『ホロコーストの子供たち』(ヘレン・エプスタイン)、 『ブルックリン・フォリーズ』(ポール・オースター) [映像作品] 『しあわせ色のルビー』、『ロニートとエスティ──彼女たちの選択』、 『わが心のボルチモア』、『リバティ・ハイツ』、『ダイナー』、 『ティンメン』 「あの作品」の「あの描写」の意味が分かる!かも? 作品背景を知って、読み(観)たくなる作品がきっとある…… すでに知っている作品でも読み(観)返したくなる!? 2,310円 昭和の寄席の芸人たち 赤塚盛貴 文楽、志ん生、円生、小さん はじめ、アダチ龍光、 千代若・千代菊、牧野周一、波多野栄一ほか 多くの名人・上手、芸人の顔が並ぶ 昭和 寄席 写真集! 昭和40年代「第二次落語演芸ブーム」と言われていた頃、 プログラム用写真撮影を依頼され、今となっては誰も撮ることの できない「綺羅星のごとき芸人」たちの貴重な写真がフィルムに 残された。 かれこれ25年前に出版の話が持ち上がりかけたものの頓挫となって いたこの企画が、著者の強い意向と執念でようやく刊行の運びとなった。 2,420円 食と移動の文化史 板津木綿子/小澤智子/北脇実千代 日系アメリカ移民における「料理」への関わり、 LAのピクニック食文化……、 環太平洋の「食文化」に関する歴史学的論考の数々…… 科研プロジェクトの調査研究成果を集成! 3,850円 1 ... 91011 ... 16 TOP 電子書籍(本・小説) 彩流社 10ページ目