アマディス・デ・ガウラ(上)

購入した作品の読み方

あらすじ

『ドン・キホーテ』の原点…「ドン・キホーテ・デ・
ラ・マンチャ」の頭を狂わせたスペイン最古の騎士道物語。

ガウラ(フランス)王とスコットランド王女との間に
生まれた不義の子「アマディス(アマデウス)」についての
物語「アーサー王伝説」につらなる、全ヨーロッパを舞台に
したアマディスとオリアナ姫との禁断の恋と
各国との死闘を描く奇想天外な伝説の書、大長編、前半!
本邦初訳!

「ドン・キホーテはまだ眠っていた。…ニコラス親方がまず
手渡したのは『アマディス・デ・ガウラ 全四巻』であった。
司祭が言った。
「はて面妖な。聞くところによると、この書物こそが
スペインで印刷された最初の騎士道本であって、ほかのものは
これを手本とも模範とも仰いでいるそうな。
邪悪なる教義を説く一派の祖師であれば、迷うところなく火刑じゃ。」
「いやいや」と親方が言った。
「この分野の書物で最良の出来だとも聞いておりますよ。
最高傑作として許されるべきですな。」
(セルバンテス『新訳 ドン・キホーテ』第6章より)