失われた創造力へ ブルーノ・ムナーリ、アキッレ・カスティリオーニ、エンツォ・マーリの言葉
多木陽介(編著)
アキッレ・カスティリオーニの思想を紹介したローマ在住の批評家が、デザイン界の巨匠の言葉に、次代の創造力を導く思想を探る。
「好奇心がないようなら、おやめなさい」
ーアキッレ・カスティリオーニ
「知識とは、生の現実に基づいているものなんだ」
ーエンツォ・マーリ
「聞いたことは忘れる、みたものは覚えている、やったことは理解できる」
ーブルーノ・ムナーリ
つくる・育む、すべての人へ。
アキッレ・カスティリオーニの思想を日本に紹介した
ローマ在住の批評家・多木陽介が、デザイン界の巨匠の言葉に、
これからの創造力を導く思想を探る。
完全新訳。
【目次】
PROGETTAZIONE―イタリアンデザインの思想と方法論の回帰
Bruno Munari
・ものからものが生まれる
・ファンタジア/発明/創造力/想像力
・子どもの心を自分のなかに/一生もちつづけるということは/知ろうとする好奇心/理解する愉しみ/人に伝えたくなる気持ちを/大事にすることを意味する。・・・・・・
Achille Castiglioni
・好奇心がないようなら、おやめなさい。
・私のデザインした作品がどこかのミュージアムに私の名前とともに飾られているというのは嬉しいが??
・偽りのニーズ、偽りの目標・・・・・・
Enzo Mari
・デザインが本来もっていたユートピア志向を取り戻さねばならない。
・かたちのクオリティ
・ブーメラン。経験だけが頼りだったとはいえ、何世代もかけたこのオブジェの弾道精度の探求は、現代の科学的探求に匹敵するものである。・・・・・・
【著者】
多木陽介
批評家、アーティスト。1988年に渡伊、現在、ローマ在住。
演劇活動や写真を中心とした展覧会を各地で催す経験を経て、現在は多様な次元の環境(自然環境、社会環境、精神環境)においてエコロジーを進める人びとを扱った研究(「優しき生の耕人たち」)を展開。芸術活動、文化的主題の展覧会のキュレーションおよびデザイン、また講演、執筆、そして教育活動「移動教室」など、多様な方法で、生命をすべての中心においた、人間の活動の哲学を探究。 2,200円