左右社* 238件 人気順 新着順 そんな言葉があることを忘れていた せきしろ 枠の中で生きられなかった俳人が定型ではなく自由律を志すことに必然性を感じるが、せきしろさんも平穏無事に社会生活を送れる感性ではない。やはり、せきしろさんも自由律を選んだのではなく、魂の形がすでに自由律だったのだろう。――又吉直樹(解説より) 2,200円 イラストレーターのためのお金の話 サタケシュンスケ イラストレーター歴20年超の著者が教える 本気で生計を立てるための「お金」のこと 「見積もりをいくらで提示すればいいのかわからない...」 「海外のクライアントから依頼がきたけど、どう対応すればいいか不安」 「単価を上げたいけど、うまく交渉できない...」 絵を描くことを生業にしようと決めた人が、必ずぶち当たる〈お金〉の悩み。 先輩や上司がいるわけじゃないし誰にも聞けずに困ったままになっていませんか? そこで、イラストレーターとして長年生計を立ててきた著者が、 自身の経験をもとにわかったお金との向き合い方を、具体的にお伝えします! ●見積もり作成に活用できる使用料リスト ●695人の同業者に聞いたアンケート 大公開! お金の話題に特化した本ではありますが、こうすれば稼げるといった成功法を語るわけではありません。 イラストレーターとしてお金とどのように向き合うか、自分の生み出すイラストの価値をどのように考えていくかを、皆さんと一緒に考えていくための本です。 ーー「はじめに」より 2,200円 男の愛 町田康 生産能力も生産基盤も持たない、ただその威名・威勢だけで飯を喰っている、やくざにとってこの、名前が売れる、というのはなにより大事なことで、出世前のやくざはなんとかして名前を売ろうとした。「あの野郎、近頃、売ってやがるな」というのは、その名前が多くの人に知られ始めた。メジャーデビューした、みたいな意味である。 そういう意味では次郎長は順調にやくざデビューを果たしたというわけである。 しかしなんでもそうだが、デビューするだけなら誰にだってできる。問題はデビューした後、どれだけ順調に活動を続けられるかで、いくら華々しくデビューしたところで、その後が続かなければ、早くも翌年には、「あー、そう言や、そんな奴いたっけなあ」てなことになってしまう。そうならないためには、やくざだってなんだって、普段の地道な活動、たゆまぬ努力がなによりも大事なのである。 (『最終的には銭金』より) 1,870円 ザ・バンド 池上晴之 ロック写真家ウイリアム・ヘイムス氏がコンサート「ザ・ラスト・ワルツ」で撮影した幻の写真24点を収載! 歌うボビー・チャールズを正面から撮影したおそらくは世界で唯一の写真を掲載。「King Harvest」のギターソロを弾くロビー・ロバートソン、フィドルを持って歌うリック・ダンコ、アコーディオンを弾くガース・ハドソン、ギターを弾くドクター・ジョン、「Caldonia」を歌うマディ・ウォーターズ、あいさつするビル・グレアム、ワルツを踊る観客、感謝祭のディナーなど、映画では撮影されていないシーンが満載。もちろん、リヴォン・ヘルム、リチャード・マニュエル、ボブ・ディラン、エリック・クラプトン、ニール・ヤング、ジョニ・ミッチェル、ポール・バターフィールド、ヴァン・モリソン、ロニー・ホーキンス、ニール・ダイアモンドが演奏する姿もバッチリ撮影されています。 1,760円 雪のうた 左右社編集部 【収録歌人一覧】 青松輝/我妻俊樹/秋月祐一/左沢森/天野慶/阿波野巧也/飯田彩乃/飯田有子/石井僚一/石畑由紀子/伊藤紺/乾遥香/井上法子/上坂あゆ美/魚村晋太郎/牛隆佑/内山晶太/江戸雪/大辻隆弘/大森静佳/岡崎裕美子/岡野大嗣/岡本真帆/荻原裕幸/笠木拓/上篠翔/川野芽生/北辻一展/北山あさひ/絹川柊佳/木下こう/木下龍也/紀野恵/くどうれいん/栗木京子/黒瀬珂瀾/郡司和斗/小池光/神野優菜/小島なお/小林朗人/佐伯紺/榊原紘/佐クマサトシ/笹井宏之/笹川諒/佐原キオ/柴田葵/島楓果/鈴木加成太/鈴木ちはね/鈴木晴香/瀬戸夏子/竹内亮/竹中優子/立花開/田中槐/谷川電話/谷川由里子/田丸まひる/田宮智美/田村穂隆/俵万智/千種創一/千葉聡/辻聡之/土井礼一郎/堂園昌彦/戸田響子/鳥さんの瞼/toron*/永井祐/永井亘/中村森/錦見映理子/西村曜/早坂類/橋爪志保/はだし/初谷むい/服部真里子/東直子/平岡直子/藤本玲未/法橋ひらく/穂村弘/正岡豊/枡野浩一/丸山るい/光森裕樹/安田茜/藪内亮輔/山川藍/山田航/山中千瀬/雪舟えま/吉岡太朗/吉田隼人/吉田恭大/渡邊新月 (あいうえお順・敬称略、全100名) 1,650円 七人の弟子 立川談四楼 「三十九歳ですが、チャンスをください」 「中年再生工場」を名乗る談四楼のもとには、年齢も境遇もさまざまな入門志願者たちがやってくる。 破天荒な兄弟子からの預かり弟子 ・ わんだ、もとは担当編集者だった寸志、五十一歳で入門した初の女性弟子 ・ だん子、お笑い芸人から転身した只四楼、沖縄出身の“大ノセ”の青年 ・ 琉四楼、東大卒の元商社マン ・ 半四楼。 コロナ禍の過酷な日々も少しずつ落ち着きを取り戻し、半四楼の二ツ目昇進が決まりほっとしていた矢先、四年半来なかった新たな志願者が現れてーー。 それで弟子という存在をあらためて考えたのだ。彼らはいかにして私に辿り着いたのかと。私には談志しかいなかった。一本槍だった。弟子にしてもらえなければ他の道を歩んでいたのは確実で、果たして彼らはそこまで思い詰めて弟子入りにきたのだろうか。 それぞれの弟子たちの成長を描いた書き下ろし小説『七人の弟子』に加え、廃めていった弟子に思いを馳せる『長四楼のこと』、七代目への“三日間だけ”の弟子入りを描いた『三日間の弟子』全三篇を収録。 他の何にもたとえることのできない、師弟関係の真髄に迫る渾身の“弟子”小説! 1,760円 クソッタレな俺をマシにするための生活革命 済東鉄腸 脱引きこもり中の引きこもり、男らしさを考え直してたら、人間として生き直すことになった── 初の著書『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』がヒット、エッセイストとして華々しくデビューした済東鉄腸31歳。 インタビューにラジオに引っ張りだこの毎日。他者の中で揉まれ、自身を相対化するにつれて「社会の中で俺って一体、なんなんだ? 男らしさってなんなんだ?」という問いにつきあたる。人生を振り返ってみると、これまで「男らしさ」に悩んだことがなかったのは、そもそも「人間として」自分に自信がなさすぎるからだった…! 人間として、男として。自らの手で選び取った「男」という性をよりマシなものにするため、脱引きこもりを目指して冒険に出る。とはいえそれは地元のショッピングモールと、自宅の往復がほとんど。放棄してきた「生活」の細かな実践、生身の人間との関係構築へと少しずつ歩み出す。そして思いは、最も身近で最も遠かった他者である両親へ── 熱くて小規模な冒険がいま始まる! 1,870円 リュウジのレシピトレード リュウジ/アイスム編集部 レシピをトレードして見えてくる、意外な「こだわり」や面白い「コツ」 料理好き16人とリュウジが織りなす、明日からもっと料理が楽しくなるレシピ&トーク本! 「料理好きな人たちと仲良くなりたい!」というリュウジさんの希望から 話題の料理研究家、料理好きの有名人など、16人の豪華なメンバーが参戦し、 ゲストの名作レシピをリュウジさんが、リュウジさんのとっておきレシピを ゲストがつくるという、夢のコラボが実現しました! トレードすることで見えてきたのは、レシピを読むだけ、作るだけではわからない それぞれの料理に対する並々ならぬこだわりや意外なコツ。 「スパイスカレーが失敗する原因の8割は、玉ねぎの炒め方にある」 「市販のルウでつくるとき、砂糖を少しだけ入れると甘みとコクが出る」 「じゃがいもは茹でても電子レンジでもそんなに味は変わらない」 「にんにくは途中からと最初では香りの付き方が全然ちがう」 などなど... 料理好き同士でも「こんなやり方知らなかった!」と驚くような工夫が満載。 レシピの組み合わせも参考にできるとともに、リュウジさんはもちろん ゲストの料理研究家さんたちの料理に対する熱い想いも知れる一冊です。 ◆レシピトレード一覧◆ trade1.有賀薫(スープ作家) 素材(?)の味を最大限に生かしたレシピトレード trade2.はらぺこグリズリー(手抜き料理研究家) 「簡単で美味しい」をこだわり抜いたレシピトレード trade3. 印度カリー子(スパイス料理研究家) 風味が「引き立つ」vs「調和する」対照的なレシピトレード trade4. 伊知地潔(バンド「ASIAN KUNG-FU GENERATION」ドラマー/料理研究家) 本場の味をつきつめたら、小技と意外性が見えたレシピトレード trade5. きじまりゅうた(料理研究家) 真逆に見えて根っこは一緒!なレシピトレード trade6. 大西哲也(クッキングエンターテイナー) 料理は科学だ!超えたくなる壁のレシピトレード trade7. 鳥羽周作(ミシュラン1つ星レストラン「sio」オーナーシェフ) 作ってみたくなる!究極の発想レシピトレード trade8. 今井真実(料理家) 家庭料理と外食の味、「違い」に憧れるレシピトレード trade9. 稲田俊輔(料理人) シンプルだけど、計算し尽くされたレシピトレード trade10. こがけん(お笑い芸人) 凝って凝って「やってやったぞ!」感満点のレシピトレード trade11. 樋口直哉(料理人・作家) すべての工程に意味がある!超理論派レシピトレード trade12. はるあん(料理家・動画クリエイター) かわいい&おいしい!手軽に「憧れの味」を叶えるレシピトレード trade13. 休日課長(「ゲスの極み乙女」など4つのバンドのベーシスト) ねぎの旨みを引き出す!クセ強鍋のレシピトレード trade14. 双松桃子(リュウジの弟子/モテ料理研究家) 料理研究家の「見せ方」がわかる師弟愛レシピトレード trade15. 金澤ダイスケさん(バンド「フジファブリック」のキーボード) 「絶対味覚」が作るセンスあふれる簡単パスタのレシピトレード trade16. 山本ゆり(料理研究家) お手軽なのに凝って見える「おもてなし料理」のレシピトレード 1,650円 抜け出しても抜け出しても変なパーティー 水野しず 〈収録短歌より〉 職業はピエロをやっておりますがここに書くなら無職にします 「だし巻き」は「卵」が無視をされているそういう事はわりとよくある 神様を信じますか? と聞かれたがもっといる前提で言ってきていい 泥棒が盗んだアロマディフューザーそれでも人は癒されるのか やくしまるえつこになりたい人がいる なってごらんとえつこは思う 敗北し惨殺されて雨風に打たれたものしかもう信じない オリジナルサラダといって出てきたがどこもかしこも知っている味 「ごほうび」と売ってる側が言ってくる当方の金を得る分際で 「芸術」を死に物狂いでやっている。回転寿司を一つも取らずに ここまでは宮崎駿の関係者ここから先は一般の方 2,200円 新しい観光学 十代田朗 少子高齢化に消滅自治体、東日本大震災やコロナ禍に象徴される自然災害の数々。 大きく変わりつつあるわが国の姿を背景に、いま、観光そのものも多様化し、変容しつつあると言われて久しい。 転換点にある観光の姿を「観光」「リゾート」「オルタナティブ・ツーリズム」の視点から見直したとき、 都市にできること、農山魚村にできること、それぞれの地域のめざすべきあり方が見えてくる──。 オーバーツーリズム問題やIRの可能性、グリーンツーリズム、ワーケーションやブリージャーなど、 近年の大きな話題を深く理解するために、基礎知識編、歴史編、展開編に加えて、今後の課題と方向性を提示。 多数の図表や事例を用いて具体的に語り、主要出来事年表も備えた、これからの観光に携わるすべてのひとのための教科書。 1,980円 LOOP映像メディア学 Vol. 14 東京藝術大学大学院映像研究科/桂英史/トニ・ヒルデブラント/山村浩二/松浦昇/大石みちこ/鈴木光/加藤幸治/エヴァ・ピャスコフスカ/レジーナ・ペソア/Cagil Harmandar/佐藤未来/清水健人/矢野ほなみ 映像芸術、メディアアートの最先端を東京藝術大学から発信する「LOOP映像メディア学」。 桂英史による現代アートとマネーの現在をめぐる論考のほか、 山村浩二が夢とアニメーションの深い関係、加えて自作について語るレクチャー、 加藤幸治、鈴木光、松浦昇によるエッセイフィルムをめぐるシンポジウム、 レジーナ・ペソアを迎えた山村浩二のレクチャーシリーズ・コンテンポラリーアニメーション入門、 映画「EO イーオー」プロデューサーエヴァ・ピャスコフスカへの大石みちこによるインタビュー、 トニ・ヒルデブラントによる高山明「東京ヘテロトピア」論などを収録。 映画研究、メディア研究のいまを伝える抄録論文を加えた充実の一冊。 1,430円 0%に向かって ソ・イジェ/原田いず 独立映画、モータウン・サウンド、HIPHOP…… メインストリームから外れたソウルの「B面」 市場における観客占有率が「0%に向かって」減少の一途をたどっている独立映画をテーマとした表題作ほか、映画のシーンナンバーをつけられた章が散らばる「セルロイドフィルムのための禅」、公務員試験予備校のあつまる鷺梁津(ノリャンジン)を舞台に、勉強はそっちのけで恋と音楽にのめり込む〈俺〉の物語「SoundCloud」など。 若者たちの苦い日々がオフビートに展開する7篇。 〈李箱文学賞〉優秀賞、〈若い作家賞〉受賞作家による注目のデビュー作! ライムスター宇多丸さん、大田ステファニー歓人さん(『みどりいせき』)推薦! ▼ライムスター宇多丸さん 主流文化からこぼれ落ちたものをこそ「逡巡がグルーヴする」文体で掬い取る、鋭くも優しい視点。これは凄い人が出てきたかもしれない……! ▼大田ステファニー歓人さん 映画的非連続性(モンタージュ) 音楽的重層性(サンプリング) 断片記憶の不確実性(マルチタスク)が現代人のフロウ(文体) スティービー・ワンダーの『Talking Book』(1972)をとことん聴きまくった。スティービー・ワンダーだったら、俺レベルでも昔から知ってた。けど俺は有名な曲をいくつか知ってただけで、こうやってアルバム一枚を通して聴いたのははじめてだった。CDプレーヤーで音楽を聴いたのもはじめて。なんつーか、こうやって聴くのも新鮮だなと思った。あれだ、軍隊に入って、トイレの床は歯みがき粉でキレイになるって知ったときくらい新鮮な衝撃。ミントの歯磨き粉。クールな心地。スティービー・ワンダーは俺より何十年も前に生まれてたけど、その音楽はいつだって新しい感じがした。俺は耳からイヤホンを外して考えた。過去は心地よく、現在はつまらない、未来は新しい、って表現は間違ってんのかも。過去は新しく、現在はつまらない、未来は心地いい、この表現の方が正しいのかも、そう考えた。軍隊に来てから考えごとばっかしてるよな、俺、とまた考えた。まもなく俺は驚くべき事実を発見した。どっちにしたって現実はつまらねえ。ワオ、俺って天才かも。 (「SounCloud」より) 2,420円 音楽交流のはじまり 武石みどり/オットー・ビーバ/イングリット・フックス ウィーン楽友協会資料提供の絵画、自筆譜、書簡などを収録。専門家による論考を日独バイリンガルで掲載。 ・明治天皇に贈られたはじめてのグランド・ピアノ ・岡倉天心のウィーン視察 ・ブラームスが聴いたとされる「六段の調」 ・国産オルガンの生産のはじまり ・宮内省楽部のオーケストラ ・ウィーンへの日本初の留学生、幸田延 約150年前にオーストリアの使節団が日本に訪れたことをきっかけに、修好通商航海条約が結ばれた。それを機に、文明開化時期の日本に西洋の音楽はどのように流入したのか、またオーストリアの人々は日本の音楽をどのように受けとめたのか。 1869年から1900年初頭までの、初期の音楽交流の歴史を、有識者の論考と図版資料によって明らかにする。 2,640円 生成AI時代の言語論 大澤真幸/今井むつみ/秋田喜美/松尾豊 「ChatGPTは、人間に匹敵する知性を備えているのだろうか?と、問うこと自体が、ナンセンスである。」 AI研究、認知科学、心理学、言語学の領域を横断。 生成AIによって見えてきた、人間の言語の謎にせまる。 ◆対談「生成AIとはなにか?」 AI研究者・松尾豊氏に、ChatGPTを中心とした生成AI研究の現状を聞く。「生成AIの発展によってブルシット・ジョブが増える?」「人間の自由意志は幻想?」 AIによって人間や社会はどのように変化していくのか、AI研究の最先端を追う。 ◆鼎談「記号接地する」とはどういうことか? 『言語の本質』(2023年新書大賞受賞)の著者・今井むつみ氏、秋田喜美氏をむかえ、AI研究の重要問題である「記号接地問題」について議論。 オノマトペと言語習得にはじまり、音楽の効用、アブダクション、信仰と「知」の関係性まで縦横無尽に語る。 ◆大澤真幸 AIについての論文4本を収録 ・ある意味での「資本主義の終焉」 ・生成 が人間に近づいている? いやそうではなく...... ・表象能力の非表象的基礎 ・人類的コモンズの提唱 1,760円 地球の恋人たちの朝食 雪舟えま 二十年後の今読み返しても、初読時とは違って心の準備があっても、やっぱり異次元に跳ばされる。 これはもう言葉の超常現象ではないか。そして、未来の誰かのための聖書。--穂村弘(解説より) 毎年 あたしのように何人かが地球を出てゆくけど だれもが地球から持ちだす品をきめられなくてたいへんだという 想いでの本 想いでのレコード 想いでのドレス 想いでのアルバム 想いでの宝石 想いでの人形 想いでの手紙 想いでの食べ物 想いでの 想いでの 想いでのうつくしいものたち 〈自分の背中の幅よりはみだしてはいけない〉決まりの 小さなリュックにつめこむ品を泣きながらえらぶとき あたしたちはこんなにも地球が可愛ゆいものだったと思い知る (「地球の恋人たちの朝食」より) 2,970円 灰色のミツバチ アンドレイ・クルコフ著/沼野恭子訳 仕事を辞め、妻に去られ、養蜂家になったセルゲーイチと、 いまは何をしているのかわからない、犬猿の仲だった幼馴染パーシャ。 狙撃兵と地雷に囲まれ、誰もいなくなった緩衝地帯《グレーゾーン》の村に暮らし続ける中年男ふたり。 電気も途絶え、食料も足りず、砲撃も次第に頻繁になってくる。 激化してゆく紛争下のドンバス地方を舞台に、飄々としたユーモアで描く物語。 春が来て、やがてミツバチたちが目覚めたとき、 意を決したセルゲーイチは旅に出る。 ロシア占領下のクリミアを目指して──。 全米図書批評家協会賞ほか受賞。ウクライナの国民的作家が戦禍のもとで書き続けた新長編。 3,960円 装いは内破する 西尾美也 大阪西成で地元のおばあちゃんたちと立ち上げたファッションブランド「NISHINARI YOSHIO」でも注目される、 アートとファッションを架橋してきた気鋭の美術家による初単著。 人と装いの新たな関係性をひらく〈ファッションデザイナー〉宣言。 ・偶然出会った人と服を交換するプロジェクト《セルフ・セレクト》 ・世界各地の巨大な喪失物を、市民と集めた古着で再建する《オーバーオール》 ・仕事着についてのインタビューから抽出した「言葉」を、子どもたちが古着をもとに「形」として作り出す《ことばのかたち工房》 etc. 「装い」が閉ざしてきたコミュニケーションを、装いによって取り戻す。他者との関係のあり方を揺さぶる新たな実践。 3,630円 異界夫婦 戌一 SNSで話題の夫婦の、夫側の目線で初めて語るこれまでの歩み。食えない妖怪絵師として、狐面を売って食いつないだ下積み時代、妻のピアノの才能により回り出した歯車── これまで妖怪絵師(夫)と助手(妻)だったところ、立場が逆転。アーティスト(妻)と、妻に神性を見出しプロモーションに従事する夫という関係性に。 他のどのカップルにもなぞらえられない、奇妙で特別な信頼関係を綴る、珠玉のエッセイ集。 1,650円 書物とデザイン 松田行正 かたい書物からやわらかい本へ。 文字が発生した紀元前から活版印刷、写植を経てDTPに至る現在まで、古今東西の長大な歴史を網羅。 50年以上グラフィック・デザインに携わってきた松田行正の集大成にして、「書物とデザイン」の歴史を追う決定版! かつて人の手によって写され、豪華に装飾され、堅牢な表紙を持った「書物」は、いかにして軽く、カラフルで遊びに満ちた現代の「本」となったのか。 文字の発生から、なぜ冊子の形になったのか、現代の本や文章にも影響する書式が生まれた経緯や、アラビア文化が及ぼした影響の大きさ、日本や中国の書物や紙、音読から黙読への移行、印刷術や書物の小型化の歴史など、字体にまつわるエピソードなど、古今東西の話題をあまねく網羅し、2000年以上の歴史を展開。 さらに、紙の誕生や、著作におなじみの小口印刷の秘密、書式についてのこぼれ話など読みどころ満載のコラム、現場を目の当たりにしていた著者だからこそ語れる、活版印刷・写植、DTPへと至る「印刷技術の発展とデザイン」、古代から現代まで為政者やイデオロギーによって書物や本が燃やされていた歴史をまとめた「焚書史」など、付録も充実。 遊びと冒険に満ちた「書物とデザイン」の歴史を一望できる、永久保存版! 4,400円 演繹革命 校條浩 入山章栄氏(早稲田ビジネススクール教授)推薦! シリコンバレーの第一人者が説く、イノベーションの本質 30年以上にわたり、AppleやGoogleなどの 急成長をベンチャー企業を非常に近くで 見てきた著者だからこそわかる、日本経済が 停滞している“本当の理由”とはーー。 本書で解説する「演繹(えんえき)思考」に その答えが潜んでいます。 「失敗」「優秀」「意識決定」「利益」...... この思考法は、日本企業に根付く考え方と 根本的に違う部分が、全部で10個あります。 演繹思考と従来の考えの違いがわかれば、 明日から自分の組織を根底から変える方法が 解像度高く見えてくるはず。 本書は、変革の本質を知り、変えようとする 全てのイノベーターのための指南書です。 2,200円 1 234 ... 12 TOP 電子書籍(本・小説) 左右社*