書物とデザイン
松田行正 4,400円
あらすじ
かたい書物からやわらかい本へ。
文字が発生した紀元前から活版印刷、写植を経てDTPに至る現在まで、古今東西の長大な歴史を網羅。
50年以上グラフィック・デザインに携わってきた松田行正の集大成にして、「書物とデザイン」の歴史を追う決定版!
かつて人の手によって写され、豪華に装飾され、堅牢な表紙を持った「書物」は、いかにして軽く、カラフルで遊びに満ちた現代の「本」となったのか。
文字の発生から、なぜ冊子の形になったのか、現代の本や文章にも影響する書式が生まれた経緯や、アラビア文化が及ぼした影響の大きさ、日本や中国の書物や紙、音読から黙読への移行、印刷術や書物の小型化の歴史など、字体にまつわるエピソードなど、古今東西の話題をあまねく網羅し、2000年以上の歴史を展開。
さらに、紙の誕生や、著作におなじみの小口印刷の秘密、書式についてのこぼれ話など読みどころ満載のコラム、現場を目の当たりにしていた著者だからこそ語れる、活版印刷・写植、DTPへと至る「印刷技術の発展とデザイン」、古代から現代まで為政者やイデオロギーによって書物や本が燃やされていた歴史をまとめた「焚書史」など、付録も充実。
遊びと冒険に満ちた「書物とデザイン」の歴史を一望できる、永久保存版!