国税調査官は見た!本当に儲かっている会社、本当は危ない会社
大村大次郎
株式投資をしている人、就職活動をしている人、取引相手を探している人などなど、
「本当に儲かっている会社」を見つけたいと思っている人には、本書をぜひ!
みなさんは、決算書を読むことができるでしょうか?
単に読むだけでなく、決算書に書かれた〝ウソ〟を見抜き、
対象となる会社の、真の業績を知ることができるでしょうか?
税務調査を仕事としている税務職員には、これからの能力は必須です。しかも、一人で数多くの会社を調査する必要があるため、〝瞬時〟に見抜かなければなりません。
本書は、そんな税務職員が日常的に使っている〝決算書の読み方〟を披露する内容です。
税務職員は会計の知識はそれほどありませんから、難しい会計用語も出てきません。
第一章 税務署員の過酷な使命
◆税務調査の〝裏の目的〟とは?
◆調査官は決算書のウソを一瞬で見破る
◆調査官のほとんどは会計の素人
◆税務調査とは?
◆国税調査官にはノルマがある
◆〝粉飾決算〟の企業は絶対に避けたい
◆「脱税」と「粉飾決算」は正反対
◆決算書は平気でウソをつく
◆そもそも決算書は〝作られたもの〟
◆決算書のウソには「非合法的ウソ」と「合法的ウソ」がある
◆決算書とは〝曖昧なもの〟
◆決算書の本質を見抜く
第二章 決算書はウソつき
◆決算書は必ずウソをつく
◆企業の決算書のチェック体制はゆるゆる
◆決算書は簡単に操作できる
◆会社は〝合法的〟にウソをつく
◆ソニーの決算書の〝合法的なウソ〟
◆公共事業を受注するための粉飾もある
◆「利益を出している企業」と「儲かっている企業」は違う
◆日本の企業の7割が赤字の理由
◆けっこうわかりやすいウソをつく会社が多い
第三章 本当に儲かっている会社を見抜く方法
◆税務調査対象はどうやって決まるのか?
◆国税調査官は決算書のここを見ている
◆調査官が調査対象から外す決算書とは?
◆「一般管理費」が減っている会社は要注意
◆決算書には、ウソをつきやすい項目とウソをつきにくい項目がある
◆「現金・預金」が減っている会社は危ない
◆「売掛金」が急増している決算書も怪しい
◆売掛金が急に減った会社は脱税の疑い
◆従業員や人件費が減っている会社は景気が良くない
◆いつも同じくらい利益が出ている決算書はおかしい
第四章 会計初心者のための決算書の読み方
◆決算書は細かく見るな、流れを見ろ
◆1年分の決算書をどれだけ詳細に分析しても、まったく役に立たない
◆「借金の大きい企業」より「借金が増えている企業」のほうが危ない
◆「同業他社との比較」はあまり意味はない
◆調査官は経験上「決算書の流れ」を重視する
◆「売上」だけを追ってもいろんなことが見えてくる
◆売上が下がっている企業
◆「売上」が急増している会社は要注意
◆「売上」が凸凹になっている企業
◆「売上」と「利益」だけで相当のことがわかる
◆売上が増えているのに利益が横ばい
◆売上は上下するのに、利益はいつも同じくらい
◆売上が下降し、利益も下降
◆売上は下降しているのに利益はいつも同じくらい
◆売上は下降しているのに利益は上昇
◆「現金・預金」が大事な理由
◆「現金・預金」はウソをつきにくい勘定科目
◆現金は多すぎてもいけない
◆ウソをついていない会社の「現金・預金」
◆売上も利益も横ばいなのに現金が減っている会社は要注意
◆企業の決算書を見る方法
第五章 税務署はどうやって脱税を見つけるのか?
◆脱税のほとんどは「駆け込み型」
◆「脱税」と「節税」はまったく違う
◆「脱税」と「課税漏れ」も違う
1,540円