奇跡の会社 障がい者雇用率100%の株式会社がなぜ業界トップクラスであり続けるのか
那波和夫
福岡県にある「株式会社障がい者つくし更生会」は、多くの人から「奇跡の会社」と呼ばれています。
障がいを持つ人のために仕事を創り出し、働く場を確保するために設立された企業で、
主に自治体から委託を受け、廃棄物処理場の運転・管理を行っています。
法定雇用率は100%超。
それでいて、辞める人は誰もいません。
この方針を堅持しつつ健全な経営を行っている、全国でも稀有な存在です。
この「奇跡の会社」が行っていることを同社経営者が初めて執筆。
SDGsがさかんに言われる中、すべての企業関係者必読の1冊です。
●廃棄物処理場の運転・管理でトップクラス
●障がい者の法定雇用率100%超え
●補助金なしで株式会社として成立
●社員が成長し、生き生きしていると周りから言われる
●合否に関わらず求職者から喜ばれる採用面接
●「理念経営」「SDGs」「ダイバーシティ」等について、そのような概念がない頃から取り入れて行動
…など、
本書では「人を大切にする経営」を実践している
「障がい者つくし更生会」の取り組みや、人にまつわるエピソードについて紹介します。
■目次
●1 つくし更生会の「成り立ち」
●2 「道を示す立場の会社」になりたい
●3 「価値」が先、「利益」は後
●4 「会社の価値」を高めるために取り組んでいること
●5 「コスト」と「投資」をどう考えるか
●6 採用・不採用を問わず喜ばれるつくし更生会の面接
●7 人と向き合うから生産性が上がる
●8 「教え方」ですべてが変わる
●9 私たちが社員の成長のためにやっていること
●10 会社見学によって得られること・提供できること
●11 就労体験で様変わりする特別支援学校の生徒たち
●12 みんなが「働いて幸せになる」企業風土でありたい
■著者 那波和夫
株式会社障がい者つくし更生会 専務取締役
1988年大学卒業後、環境保全車両等の製造・販売会社に入社、
営業部を経て1995年株式会社障がい者つくし更生会に入社、
春日大野城リサイクルプラザの不燃性一般廃棄物処理施設全般の運転・管理の業務に携わる。
2009年に現職に就き、障がい者の理解、共に働ける環境づくりが、
会社の価値向上につながることを確信し、経営に取り組んできた。
現在、つくし更生会は健常者と変わらない賃金を実現し、
障がい者も高い生産性を上げられることを実証しており、
全国から企業・教育者・福祉関係者等多くの視察者が訪れている。
同社は2015年、「日本でいちばん大切にしたい会社大賞」審査委員会特別賞 を受賞。
ドキュメンタリー番組「“できる”を集めて」(テレビ東京系列)など、 多くのメディアで紹介されている。
■執筆協力者 TNC(Team nice company)
「いい会社」にして、大切にしたい5人
(①従業員とその家族・②お取引様とその家族・③地域社会・④お客様・⑤株主)
を幸せにしたいと願う経営者を支援する集団 1,760円