新着作品 文芸暮らし・生活ビジネス・経済 優莉匡太 高校事変 劃篇 松岡圭祐(著者) 冴えない大学生の笹霧匡太は、学食で男子大学生の理想を体現したような男・唐辺丈城に声をかけられた。自分とは縁遠い存在のはずが丈城に気に入られた笹霧は、みるみるうちに彼が運営するグレーな仕事の共犯者となってしまう。金と暴力、そして丈城のカリスマ性に魅入られた笹霧は気がつけば闇ビジネスにどっぷりと嵌まり――彼の言葉を守りきって、敵対勢力に殺害された。すべてを知った丈城は「笹霧匡太」の戸籍と名前を乗っ取り、笹霧の仇を討つため、そしてこの世のくだらない秩序に染まった社会を破壊すべく、行動を開始する。これは、史上最悪のテロリスト・優莉匡太が生まれるまでの物語。 968円 丸の内で就職したら、幽霊物件担当でした。17 竹村優希(著者)/カズアキ(イラスト) 「婚約者として、実家に来てほしい」そう次郎に告げられた澪。なんでも次郎の大叔父の、吉原グループ現会長が、謎の体調不良で伏せているという。次郎が周辺を調べたところ、以前澪たちが見つけた物と同じ呪いの陶器が、会長の住む本家から見つかり回収したそうだ。だが会長の具合は良くならず、澪は原因究明のため、次郎の実家で数日間泊まり込みの調査をすることに!ある意味で最も緊張感のある、面白さ確約のシリーズ第17弾! 748円 楽園の楽園 伊坂幸太郎 著 伊坂幸太郎デビュー25周年記念書き下ろし作品。 これはディストピア小説か? ユートピア小説か? 所在不明の人工知能〈天軸〉の暴走で、世界が混乱に陥る近未来。 開発者が遺した絵画〈楽園〉を手掛かりに 五十九彦(ごじゅくひこ)、三瑚嬢(さんごじょう)、蝶八隗(ちょうはっかい)の選ばれし3人は、 〈天軸〉の在処を探す旅に出る――。 書き下ろしの短編小説を、気鋭のアーティスト、井出静佳の 装画・挿絵とともに味わう「伊坂幸太郎史上最も美しい1冊」。 1,650円 熱風団地 大沢在昌(著者) フリーの観光ガイド佐抜克郎は、外務省関係者から東南アジアの小国“ベサール”の王子を捜してほしいと依頼を受ける。軍事クーデターをきっかけに王族の一部が日本に逃れていたのだ。佐抜は“あがり症”だが、ベサール語を話せるという特技があった。相棒として紹介された元女子プロレスラーのヒナとともに、佐抜は王子の行方を求めて多国籍の外国人が暮らす「アジア団地」に足を踏み入れる。ベサールの民主化を警戒する外国勢力や日和見を決め込む外務省に翻弄されながらも、佐抜は大きな決断の舞台に近づいてゆく――。 1,210円 ツインスター・サイクロン・ランナウェイ4 小川一水(著) 自分たちはいったい何者なのかと問いながら星々を巡るテラとダイオード。宇宙漁師たちの活躍を描く大人気シリーズ、ついに完結! 1,166円 藍を継ぐ海 伊与原新 なんとかウミガメの卵を孵化させ、自力で育てようとする徳島の中学生の女の子。老いた父親のために隕石を拾った場所を偽る北海道の身重の女性。山口の島で、萩焼に絶妙な色味を出すという伝説の土を探す元カメラマンの男――。人間の生をはるかに超える時の流れを見据えた、科学だけが気づかせてくれる大切な未来。きらめく全五篇。 1,760円 DTOPIA 安堂ホセ 恋愛リアリティショー「DTOPIA」新シリーズの舞台はボラ・ボラ島。ミスユニバースを巡ってMr.LA、Mr.ロンドン等十人の男たちが争う──時代を象徴する圧倒的傑作、誕生! 第172回芥川賞受賞作 安堂ホセは、物語の磁石を持っている。現実世界で排除された不都合で不穏でヤバい砂つぶてのような言葉を、暴力と倫理の磁石で吸い寄せ、反発させ、交渉させ、渦巻かせる。あらゆる倫理が覆され、暴力が吹き荒れている今、「暴力から暴を取りはずす旅」の物語が出現したことは、一つの事件だ。 読もう! 旅立とう! 旅によって運ばれるのは、あなた自身だ。 ──柳美里 いくつもの物語が交じり合い、壮大な展開が繰り広げられ、「失われた歴史」が復元されるラストに感動した。 ──高橋源一郎 強烈な皮肉とクールな文体。 私たちの眼差しを切り開く手術(オペ)のような小説。 どこへ連れていかれるのかわからず、ひと晩で読み終えた。 ──佐藤究 語りと構造、ストーリーの面白さの中に、資本主義や植民地主義、ウクライナ戦争やガザでの虐殺についての鋭い批判が、当然のように滑り込む。 極めて刺激的かつ、開放的。国境を越えて、世界にリコメンドしたい。 ──須藤輝彦 この小説を読むことは自らの感性を問い直すことである。 異性愛主義や人種という不適切なカテゴライズにあらがうための、必読の一作。 ──渡邉英理 典型的な物語に閉じ込められないための強烈な意志、ねじ伏せられない悪意と復讐がこれほどまでに徹底された作品はなかなかない ──水上文 1,760円 ゲーテはすべてを言った 鈴木 結生 【第172回芥川賞受賞作】 高明なゲーテ学者、博把統一は、一家団欒のディナーで、彼の知らないゲーテの名言と出会う。 ティー・バッグのタグに書かれたその言葉を求めて、膨大な原典を読み漁り、長年の研究生活の記憶を辿るが……。 ひとつの言葉を巡る統一の旅は、創作とは何か、学問とは何か、という深遠な問いを投げかけながら、読者を思いがけない明るみへ誘う。 若き才能が描き出す、アカデミック冒険譚! 1,699円 小説 メダリスト1 江坂 純/つるまいかだ テレビ朝日系“NUMAnimation”枠にて2025年1月より、TVアニメ放送開始! 第48回講談社漫画賞(総合部門)ほか、数々の賞に輝く大人気マンガをノベライズ! フィギュアスケーターを憧れながらもリンクに立つことを許されなかった少女・いのり。すべてをスケートに捧げてきたが夢破れた青年・司。運命の糸に導かれた二人が出会い、選手とコーチとなって、世界の舞台を目指し始める! 935円 全悪 警視庁追跡捜査係 堂場瞬一 一九九七年九月九日、新宿区の路上で会社員が襲われて死亡した。現場での目撃証言などから顔見知りの野澤力が逮捕されたが、決定的な物証がなく、最高裁にて無罪が確定した。その再捜査を命じられた警視庁追跡捜査係。同時に、追跡捜査係の前係長・鳩山から五年前に目黒で起きた強盗事件の再捜査の依頼が入る。若手の実地訓練で沖田に指導して欲しいらしい。一見関係ない二つの事件がいつしか絡まってゆき――。大人気警察小説シリーズ書き下ろし第13弾。 924円 ゴールドサンセット 白尾悠 人生の黄昏を希望に変える温もり溢れる一冊。 人生は十人十色。悩みや悲しみ、後悔、生きづらさを抱え、傷つきながら進んでいく人々の姿の中に、希望と勇気を見いだす連作短編集。 中高年の劇団をモチーフに、その団員と周囲の人々の生き様を描く。 第一幕 ひろった光---同級生がいじめにより自殺。その事実に傷つきもがく少女が出逢う、隣部屋の老優。その奇妙な行動の果てには。 第二幕 金の水に泳ぐ---真面目に頑張って生きてきた40代独身女性。リストラと婚活に戸惑いながら、人生と自分を見つめ直して得た答えは。 第三幕 ゴールデンガールズ---定年後の男性。自分がかつてパワハラ、セクハラをしていた女性に偶然出逢うが……。痛快なラスト。 第四幕 なつかしい夕映え---老人の家を訪れる二人の若い男。その正体は一体?そして、珠玉の思い出とは。 第五幕 黄金色の名前---かつて女性の誰もが抱いていたつらさと葛藤を、女性ならではの目線で描ききる。 幕間 登場人物達が織りなす、出会いと絆。 終幕 ゴールド・ライト 老優の心に去来する悔恨に満ちた人生。そして戻らない深い愛。それでも生ききる強さ。 読後、生きること、歳を重ねることに前向きになれる作品です。 ※この作品は過去に単行本として配信されていた『ゴールドサンセット』 の文庫版となります。 726円 石狩七穂のつくりおき 猫は仲間を募集中 竹岡葉月/前田ミック 古民家・我楽亭でパートナーの隆司と猫のチャミ様と暮らす七穂。立ち上げた家事代行サービス『KAJINANA』も軌道に乗り、伝説の家政婦と噂の老婦人をスカウトしたり、超偏食姉弟のための食事づくりに挑んだりと忙しい日々だ。そんな中、七穂は同じく家事代行業を営む青年・真田砥貴と知り合い、彼の仕事ぶりに興味を持つ。情報交換で急接近する二人に、内心焦りを隠せない隆司だが……? 好評シリーズ第3弾! 792円 謎の香りはパン屋から 土屋うさぎ 2025年 第23回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作 クロワッサン、フランスパン、シナモンロール、チョココロネ、カレーパン… 焼きたてのパンの香りが広がる〈日常の謎〉ミステリー! 選考委員絶賛! 「全体を包む空気感が魅力的」――大森望(翻訳家・書評家) 「おいしそうなパンの魅力で読ませる」――香山二三郎(コラムニスト) 「読者のもてなし方を分かっている」――瀧井朝世(ライター) 「決め手は、この味わいの心地よさだ」――吉野仁(書評家) (あらすじ) 大学一年生の市倉小春は漫画家を目指しつつ、大阪府豊中市にあるパン屋〈ノスティモ〉でアルバイトをしていた。あるとき、同じパン屋で働いている親友の由貴子に、一緒に行くはずだったライブビューイングをドタキャンされてしまう。誘ってきたのは彼女のほうなのにどうして? 疑問に思った小春は、彼女の行動を振り返り、意外な真相に辿りつく……。パン屋を舞台とした〈日常の謎〉連作ミステリー! (著者プロフィール) 土屋うさぎ 1998年8月、大阪府箕面市生まれ、東京都府中市育ち。大阪大学工学部応用理工学科中退。現在は漫画アシスタント兼漫画家。2023年、『あぁ、我らのガールズバー』で集英社・第98回赤塚賞準入選。同年、『見つけて君の好きな人』で小学館・「創作百合」漫画賞佳作。2024年、『文系のきみ、理系のあなた』で一迅社・第30回百合姫コミック大賞翡翠賞受賞。同年、第23回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞し、本作で小説家デビュー。 1,650円 任侠梵鐘 今野敏 著 義理人情に厚いヤクザの親分・阿岐本の元には、一風変わった経営再建の話が持ち込まれる。 今度は神社と寺!? 除夜の鐘にクレームをつけられた住職は「この国は滅びるぞ」と怒り心頭で、阿岐本組も警察に通報されたり、追放運動をされたり大ピンチ! 大人気「任侠」シリーズ第7弾。 1,925円 機械仕掛けの太陽 知念実希人 コロナと戦った医療従事者たちの真実とは? 現役医師として新型コロナと最前線で戦ってきた人気作家が満を持して描く、コロナ禍の医療従事者たちを描いた感動の人間ドラマ。 物語は3人を軸に進んでいく。 大学病院の勤務医で、呼吸器内科を専門とする女性医師・椎名梓。シングルマザーとして、幼児を育てながら、高齢の母と同居する彼女は、コロナ病棟の担当者として、最前線に立つことに。 同じ病院の救急部に勤務する20代の女性看護師・硲瑠璃子は、結婚目前の彼氏と同棲中。独身であるがゆえに、やはりコロナ病棟での勤務を命じられる。 そして、70代の開業医・長峰邦昭。街の医師として、地元に密着した医療を行ってきたが、高齢で持病もある自身の感染を恐れながらも、コロナに立ち向かう。 あのとき医療の現場では何が起こっていたのか? 現役医師だからこそ描けるディテールは読み応えあり。 3人はそれぞれの立場に苦悩しながら、どのようにコロナ禍を生き抜くのか。だれもが経験したあの未曾有の事態の中、〈戦場と化した医療現場の2年半〉のリアルを描く感動の物語。 単行本 2022年10月 文藝春秋刊 文庫版 2025年1月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。 950円 50歳になりまして 光浦靖子 もうすぐ50歳。もう一つの人生を回収しようと一大決心してみたけれど… 後ろ向きに考え抜いたその先には、 人生後半戦を明るく照らす 私の「ガンダーラ」があるはずだ! コロナ禍の変化、更年期のとまどい、そして老後の話…… 話題沸騰の「留学の話」を含む、書き下ろしエッセイ集。 40代になって仕事がゆる~りと減り始め、一大決心してレギュラー番組に休みをもらい、大好きな部屋を引き払って留学する予定だった2020年4月。しかし、緊急事態宣言が発出されて、留学を断念、家なき子の仕事なき子になってしまって……。 「東京に行けばすべてが叶う」と妄信して上京した18歳の時と同じような気持ちで決めた、50歳目前の新しい挑戦=留学。今年の夏にカナダ留学にリトライしよう、という新しい目標を決めて、留学するまでのことを23本のエッセイに。 40代最後の年の決意、コロナ禍に妹の家で過ごした居候生活、「イーーーーーーー!!!」となるくらい大好きな手芸のこと、更年期を迎えようとしている心と体の変化、なぜカナダだったのか、来年30周年のコンビのこと……。同世代にとって、そしてちょっと生き辛さを感じているさまざまな世代の人たちがクスっと笑えて、「あなたもですか」と共感しつつ元気をもらえるエッセイ集です。 単行本 2021年5月 文藝春秋刊 文庫版 2025年1月 文春文庫刊 この電子書籍は文春文庫版を底本としています。 789円 結界師の一輪華5 クレハ(著者)/ボダックス(イラスト) 五つの術者の家が支配する術者世界の秩序を壊すため、「漆黒」の中でも最強と名高い男が反乱を起こした。五家に衝撃が走る中、低位の術者が妖魔にとりこまれ、命を落とすという事件が発生する。妖魔は何者かによって故意に仕掛けられた可能性があると朔(さく)から聞いた華(はな)は、不穏な状況に警戒を強める。その後も、術者の失踪と強い妖魔の出現が相次ぎ、次第に被害が拡大していく中、華は動物を媒体にした「呪い」が仕掛けられた場所を見つける。そこに、呪いを得意とする五葉木の本家直系である青年、槐(えんじゅ)が現れる。呪いの解呪に手を貸してくれた槐だが、マッドサイエンティスト的な気質のかなりの変わり者で!?その一方で、朔は「華とこの国が危機に陥ったとしたら、どちらを選ぶか?」という意味深な問いを、葛(かずら)から突き付けられて・・・・・・。衝撃の新事実が次々と明かされる、要注目の第5巻! 726円 続タイガー田中 松岡圭祐(著者) 『007黄金の銃を持つ男』後日譚、日本初の007後継小説にしてシリーズ掉尾を飾る、ジェームズ・ボンド最後の冒険!ドクター・ノオが生きているかもしれない――初の東京オリンピック開催を控えた1964年。国内では軍用機の墜落事故が相次いでいた。公安局トップのタイガー田中は、イギリスのMI6にボンドの派遣を依頼する。史実の数々と当時の世界情勢を織り込んだ、必読の国際インテリジェント小説、遂にここに完結! 1,100円 後宮の検屍女官7 小野はるか(著者)/夏目レモン(イラスト) 大きな嵐が近づく宮城では、帝が崩御間近にあるという噂がささやかれていた。玉座の交代が起これば自身の身にも危険が迫る延明(えんめい)は、ひとまず宮中にひそむ間諜の捜索を急ぐ。「桃花(とうか)の父・羊角莽(よう・かくもう)に、桃花以外の『子』がいる――」調査書から判明した事実。この人物こそ間諜なのではないか・・・・・・。桃花を傷つける可能性に揺れる内心を振り切り、延明は調査を続けていた。そんな折、嵐の去った後宮では二つの死体が見つかった。一つはかまどの中で発見された女官の焼死体。もう一つは古い作業場で自死した宦官の死体――。事件性はないと判断されたが、その死体には不審な点も多く・・・・・・?互いに特別な絆を深める延明と桃花が向き合う先は――。不穏な政権の影も渦巻く、大人気中華後宮×検屍ミステリ、第7巻! 748円 DOLL 警察庁特捜地域潜入班・鳴瀬清花 内藤了(著者) 潜入班に届いた複数の失踪事件調査依頼。それらはいずれも『案山子に山の神が依る』との伝承がある中部地方の廃村「ソメ村」での事件だった。村では昭和の半ばから幾度となく女性が失踪、未解決のまま現在に至る。大規模な工場の建設が決まり、今が行方不明者捜索の最後のチャンスだと言うのだ。清花たちは案山子が乱立する不気味な村に潜入。消えた女性たちの生きた証を追う中で、おぞましい村の秘密に気づく――。大人気シリーズ、戦慄の第5弾! 836円 12 TOP 電子書籍(本・小説) 新着作品(文芸)