東京創元社 1,820件 人気順 新着順 サイン会はいかが? 大崎梢 しっかり者の杏子と、勘の鋭いアルバイト・多絵が働くのは、駅ビルの六階にあるごくごく普通の書店・成風堂。同一書籍に四件の取り寄せ依頼。ところが連絡を入れると、四人が四人ともそんな注文はした覚えがないと……。「ファンの正体を見破れる店員のいる店で、サイン会を開きたい」――若手ミステリ作家のちょっと変わった要望に、名乗りを上げた成風堂だが……。杏子と多絵のコンビが、成風堂を舞台にさまざまな謎に取り組んでいく。本格書店ミステリ、〈成風堂シリーズ〉第三弾。 550円 BG、あるいは死せるカイニス 石持浅海 全人類が生まれた時はすべて女性、のちに出産を経て一部が男性に転換するという特異な世界。天文部の流星群観測の夜、わたしの姉・優子さんが何者かに殺害される。男性化候補の筆頭で、誰からも慕われていた優等生の優子さんが、何故? さらに期末試験が終わった日、優子さんの後継者と目されていた小百合までもが被害に。姉が遺した謎の言葉“BG”とは果たして何を意味するのか──。気鋭の著者が放つ、破天荒な舞台と端正なロジックを堪能できる学園ミステリの意欲作。 660円 フレンチ警部と毒蛇の謎 F・W・クロフツ/霜島義明(訳) 私はジョージ・サリッジ。バーミントン動物園の園長だ。仕事はともかく家庭に満足しているとは言えない。だから博打に入れあげることにもなった。運命の女性に逢った今や、二重生活を支える資金も必要だ。だから“叔母の遺産で万事解決”の皮算用が吹っ飛んだ衝撃といったらなかった。あげく悪事のお先棒を担がされ、心沈む日々。しかも、事故と処理された一件をフレンチという首席警部が掻き回している……。クロフツ最後の未訳長編、いよいよ登場! 770円 墓標なき墓場 高城高 昭和33年、夏。北海道。未明の北の海に運搬船、天陵丸が沈んだ。乗組員は全員死亡。その朝、花咲港に入港した一隻の船が、岸壁に衝突した。海難事故と不審な船の衝突事故に疑問を抱いた不二新報の支局長江上は独自の取材を進めた。だが、何者かの策謀で江上は釧路を逐われる。それから3年。かつての関係者が次々と疑惑の死を遂げる釧路の街に、江上は帰ってきた――。日本ハードボイルドの黎明期を駆け抜けた幻の作家・高城高。霧にけぶる北の港町を舞台に描き上げた唯一の長編! 440円 晩夏に捧ぐ 大崎梢 駅ビルの書店で働く杏子のもとに、かつての同僚・美保から一通の手紙が届いた。手紙には、彼女の務める地元の老舗書店に幽霊が出るようになり、店が存亡の危機だということが書かれていた。ついては名探偵のアルバイト店員を連れて助けに来い、というのだ。気が進まぬながらも多絵を連れて、信州へ赴いた杏子だったが、そこで彼女たちを待ち構えていたのは、二十七年前に弟子の手によって殺されたという、老大作家の謎だった……!元書店員ならではの鋭くもあたたかい目線で描かれた、本格書店ミステリ。人気シリーズ番外編。 550円 毒入りチョコレート事件 アントニイ・バークリー/高橋泰邦(訳) ロジャー・シェリンガムが創設した「犯罪研究会」の面々は、迷宮入り寸前の難事件に挑むことになった。被害者は、新製品という触れ込みのチョコレートを試食した夫妻。チョコレートには毒物が仕込まれており、夫は一命を取り留めたが、夫人は死亡する。だが、そのチョコレートは夫妻ではなく他人へ送られたものだった。会員たちは独自に調査を重ね、自慢の頭脳を駆使した推理を、一晩ずつ披露する――。誰がこの推理合戦に勝利するのか。本格ミステリ史上に燦然と輝く、傑作長編。 550円 ラヴクラフト全集2 H・P・ラヴクラフト/宇野利泰(訳) 太古の昔、全宇宙を支配していたという邪悪な神々は絶えてしまったわけではない。再びこの世を掌中におさめる時がくるのをいまなお待ちうけているのだ。本書は、悪夢のようなクトゥルフ神話を生んだ鬼才ラヴクラフトの全集第2巻である。宇宙的恐怖にみちた暗黒世界への鍵ともいうべき作品「クトゥルフの呼び声」そして「エーリッヒ・ツァンの音楽」魔神たちの秘密を知った青年を襲う恐るべき出来事を描いた、随一の長編「チャールズ・ウォードの奇怪な事件」を収録。 495円 シャドウ 道尾秀介 人は、死んだらどうなるの?――いなくなるのよ――いなくなって、どうなるの?――いなくなって、それだけなの――。その会話から三年後、凰介の母は病死した。父と二人だけの生活が始まって数日後、幼馴染みの亜紀の母親が自殺を遂げる。そして亜紀が交通事故に遭い、洋一郎までもが……。父とのささやかな幸せを願う小学五年生の少年が、苦悩の果てに辿り着いた驚愕の真実とは? いま最も注目される俊英が放つ、巧緻に描かれた傑作。第七回本格ミステリ大賞受賞作。 605円 七度狐 大倉崇裕 「静岡に行ってくれないかな」──北海道出張中の牧編集長から電話を受け、間宮緑は単身杵槌村へ取材に赴く。ここで名跡の後継者を決める口演会が開かれるとなれば、落語誌編集者としては肩に力が入ろうというものだ。ところが到着早々村は豪雨で孤立無援になり、関係者一同の緊張はいやが上にも高まる。やがて肝腎の後継者候補が一人ずつ見立て殺人の犠牲に……。あらゆる事象が真相に奉仕する全き本格のテイスト、著者初長編の傑作ミステリ。 660円 プラスチック・ラブ 樋口有介 公孫樹の枯葉がふりそそぐ十二月、中学の同級生・竹田寛子が、ラブホテルで殺害された。高校二年生の木村時郎は、かつて一日だけデートしたことがあった寛子の最近の様子が気にかかり、彼女の高校の同級生を訪ねる。そして寛子が、“プラスチック・ラブ”という謎の言葉を残していたことを知る。その帰り、時郎は事件を調査している柚木草平と出会う――。初めて柚木草平の姿を客観的に描写した表題作など、時郎の目から八つの事件を綴った連作短編集。青春私立探偵シリーズ番外編。 550円 切れない糸 坂木司 東京の商店街育ちの新井和也は、大学卒業を間近にした冬、家族の危機に直面する。そこで急遽、就職の決まっていない和也が、家業の新井クリーニング店を継ぐことに。同級生たちの新しい門出に沸く春、不慣れなクリーニングの集荷作業で、お客さんから預かった衣類から思わぬ謎が生まれていく。同じ商店街の喫茶店で働く沢田直之、店のアイロン職人・シゲさんなど周囲の人々に助けられながら、失敗を重ねつつも謎を解明していく和也。商店街の四季を通じて和也の成長と、人の温かさをさわやかに描く、連作集。青春ミステリの決定版。 660円 愚行録 貫井徳郎 ええ、はい。あの事件のことでしょ? えっ? どうしてわかるのかって? そりゃあ,わかりますよ。だってあの事件が起きてからの一年間、訪ねてくる人来る人みんな同じことを訊くんですから。――幸せを絵に描いたような家族に、突如として訪れた悲劇。池袋からほんの数駅の、閑静な住宅街にあるその家に忍び込んだ何者かによって、深夜一家が惨殺された。数多のエピソードを通して浮かび上がる、人間たちの愚行のカタログ。 『慟哭』の作者が放つ、新たなる傑作! 605円 仲のいい死体 結城昌治 ブドウ畑から突然噴き出た温泉に沸く山間の町。寺の境内で男女の変死体が発見される。一見したところ心中事件だが、温泉が湧いた土地を所有する美貌の未亡人が、冴えない妻子持ちの中年男と心中するとは思えない。東京からこの町に移住していた郷原部長は、まったく頼りにならない上司や部下たちと捜査を進めるが……。ひとり奮闘する郷原部長は真相にたどり着けるのか? 著者の初期を代表する長編推理。 550円 配達あかずきん 大崎梢 しっかり者の杏子と、勘の鋭いアルバイト・多絵が働くのは、駅ビルの六階にあるごくごく普通の書店・成風堂。近所に住む老人から渡された「いいよさんわん」という謎の探求書リストや、コミック『あさきゆめみし』を購入後失踪した母を捜しに来た女性に、配達したばかりの雑誌に挟まれていた盗撮写真・・・・・・。杏子と多絵のコンビが、成風堂を舞台にさまざまな謎に取り組んでいく。普通の書店にも謎はいっぱい溢れている!?元書店員ならではの鋭くもあたたかい目線で描かれた、初の本格書店ミステリ。〈成風堂シリーズ〉第一弾。 550円 ラヴクラフト全集1 H・P・ラヴクラフト/大西尹明(訳) 20世紀アメリカが生んだ鬼才、幻想と怪奇の作家、ラヴクラフト。彼の想像力の産物であり彼自ら病的なまでに憑かれていたクトゥルフ神話が怪しく息づく代表作「インスマウスの影」と「闇に囁くもの」。デラポーア家に伝わるおぞましい血の秘密が戦慄を呼ぶ「壁のなかの鼠」、ブラックユーモア風の異色作「死体安置所にて」の全4編を収録。深遠な大宇宙の魔神の呼び声が、読者を太古の昔から永劫の未来につづく暗黒世界のとりこにすることはまちがいない。 550円 黄色い部屋の謎【宮崎嶺雄訳】 ガストン・ルルー/宮崎嶺雄(訳) フランス有数の頭脳、スタンガースン博士の住むグランディエ城の離れで、世にも恐ろしい惨劇は起きた。内部から完全に密閉された《黄色い部屋》から響く女性の悲鳴。ドアをこわしてはいった一同が目にしたのは、血の海の中に倒れた博士の令嬢マチルドの姿だけ……犯人はどこへ消えたのか?この驚くべき密室の謎と、その後も続発する怪事件に偉大な知性で挑む、弱冠18歳の新聞記者ルールタビーユの活躍。密室ミステリの金字塔にして、世界ベストテンの上位に選ばれる名作中の名作。 605円 長い長い眠り 結城昌治 明治神宮外苑近くの林で発見された男の死体。黒縁のメガネをかけ、鼻下に細いひげをたくわえた男の人相は、一見重役ふう。白いワイシャツにきちんとネクタイを締めていたが、なぜか下半身はパンツ一枚だった。郷原部長刑事をはじめとする四谷署刑事課の面々は捜査を進めるも、被害者男性を中心とした複雑な男女関係が判明するばかり。容疑者には事欠かないが、肝腎の決め手に欠けるのだ。郷原部長の推理の行方は? 著者の初期を代表するシリーズ、第二弾。 550円 福家警部補の挨拶 大倉崇裕 冒頭で犯人の視点から犯行の経緯を語り、その後捜査担当の福家警部補がいかにして事件の真相を手繰り寄せていくかを描く倒叙形式の本格ミステリ。本への愛ゆえに殺人も辞さない私設図書館長の献身「最後の一冊」、退職後は大学講師に転じた元科警研主任が厭わしい過去を封じる「オッカムの剃刀」、二女優の長きにわたる冷戦がオーディションを機に火を噴く「愛情のシナリオ」、経営不振で大手に乗っ取られる寸前の酒造会社社長が犯す矜恃の殺人「月の雫」、以上四編を収録。刑事コロンボをこよなく愛する著者が渾身の力を注ぐ第一集。 550円 木野塚佐平の挑戦だ 樋口有介 現職の総理大臣が急逝し大混乱の世間をよそに、美人ニュースキャスター香川優子の姿に煩悶する木野塚氏。ダブル不倫、ホモの失踪事件、おなじみ高村女史からの無理難題を解決しては、糊口をしのぐ毎日。そんなある日、電波系オタク男からの依頼、中年女からの盗聴の相談と、事務所に続々寄せられる妙な仕事。さらには、あの香川優子をじかに訪ねる機会まで……。抱腹絶倒、呵々大笑、ケニアから帰国した桃世とともに、木野塚氏は今日も行く。ユーモア・ハードボイルド長編。シリーズ第2弾! 605円 三人目の幽霊 大倉崇裕 衝撃の辞令を受けて泣く泣く「季刊落語」編集部の一員となった間宮緑は、牧編集長の洞察力に感嘆しきり。風采は上がらず食べ物に執着しない牧だが、長年の経験で培った観察眼に物を言わせ、しばしば名探偵の横顔を見せるのだ。寄席の騒動や緑の友人が発したSOS、山荘の奇天烈も劇的な幕切れはご覧の通り。第4回創元推理短編賞佳作の表題作など5編を収める。意表を衝く展開を経て鮮やかに収斂する、妙趣あふれるデビュー連作集。 550円 1 ... 868788 ... 91 TOP 電子書籍(本・小説) 東京創元社 87ページ目