シティブックス 373件 人気順 新着順 生きいそぎ 志水辰夫 老いを意識しはじめた時、滋味溢れる本書を薦めたい。 友人を亡くしたり、定年を迎えたり、薄毛がさらに細くなったことに気づいたりした時、自分がいきいきと生きていた時のことを懐かしく想うだろう。それは自分が築いた活躍の場所であり、居ていいと認められた場所だった。老い衰える中、活躍の場を失った者は、どう生きるか――。人生の抒情を豊かにを描く比類無き作家「シミタツ」渾身の短篇集! 693円 世にも不幸な男の物語 西村寿行 関越自動車道の高坂SAであった。根室のみる男の相場は三十代後半で流浪者。ただし、根からの流浪者ではない。心の荒廃で窶(やつ)れはてている――。 「世にも不幸な男の物語」はこうしてはじまる。トラック運転手の根室は、バンパーに凭(よ)りかかっていたヒッチハイクの男を、鋭く観察し、乗せてもいいと判断したところから不幸な男の話ははじまる。男の不幸がどうしてもたらされたのか、驚きの理由が! ほかに「始祖鶏物語」「幽犬」。読み応え十分の中篇が全3篇! 693円 黒の褥 勝目梓 人妻の看護師が、帰宅途中にスタンガンで襲われ、拉致された。全裸に剥かれ、自慰を強要され、証拠の写真まで撮られたところで、解放されたのだった。 人妻看護師は、泣き寝入りをした。そうするしかなかった。身分を明かし、レイプされたと警察に訴え出られるはずがなかった。悲嘆に暮れていたが、冷静にその時のことを思い返すうち、恐怖のなかに性的興奮があったことに気づき、次第に被虐の性癖に純化を求めるようになっていった――。 682円 麻布怪談 小林恭二 「その日、大坂は朝から陰雨が濡れそぼっていた。」 この名作は、この一文から始まる。 時は江戸の末。所は、鄙びた麻布界隈。独り身の男の許に、繁々と通い詰める女がふたり。 ひとりは美少女。幽霊だった。もうひとりも美女。こちらは狐女。 ふたりの美少女に惚れられた男は、命まで取られてしまうのか。 怪異譚、傑作――。 781円 「家康二人説」殺人事件 木谷恭介 地方の文学賞の応募作「2人の家康」の見事な出来映えに、選者のひとりが驚き感激し、受賞作に推した直後、梗概の砂丘で死体となって発見された。事件は文学賞選考に絡んでの怨みが動機かと思われたが、意外な展開を見せていく。捜査は遅遅として進まないなか、警察は稲山法律事務所に係官を派遣した。 本作は、著者が生み出した宮之原警部が大活躍するシリーズとは異なる、「軽み」に富んだ推理長編! 671円 闇の法廷 西村寿行 魅惑の女性・鷲見玲子を信奉する警察官、現役判事、弁護士によって開かれる私的な法廷がある。被告人は、現在の法律では正当な罰を与えられない悪事を行った者たちである。 法とは何か、社会正義、必要悪、市民感情とは何か――。日本社会に横たわるいくつもの矛盾を真正面から問いかけ、惑乱の解を突きつける、著者渾身の力作! 693円 奈良いにしえ殺人事件 木谷恭介 節分の夜、奈良の春日大社、万灯籠で目撃されたのを最後に、OL久美子が行方不明になった。後日、失踪直前まで一緒にいた友人・蔦沢智乃に電話が入り、吉野川上流の大迫ダムで遺体が発見されたが、それが久美子だという。久美子の意志による家出や失踪ではなかったのだ。 その後、なぜか、久美子が所有する代官山の超高級マンションが売却され、銀行の貸金庫からは国宝級の宝物が紛失してしまう。捜査にあたった奈良県警では事件解決の糸口すら見つけられず、宮之原警部が乗り出すことになった。 宮之原警部がいかにして事件の核心に迫っていくか――。久美子の友人・智乃を助手にした宮之原警部の推理と洞察力が冴え渡る! 682円 京都鞍馬街道殺人事件 木谷恭介 中央構造線には神社が多いといわれているが、地質学を研究するの杉尾元教授が、その中央構造線上の地質調査に出向いた南アルプスで消息を絶った。しばらくして、なぜか、京都の鞍馬で車が発見され、間もなく、元教授は大阪の海岸で遺体となって発見された。 元教授が殺害されたのは、なぜか。南アルプスの地質調査が、その引き鉄となったのか。元教授の孫・紗希子の真相究明の願いを汲んだ宮之原警部は、原発マフィアと噂される人物から当たることにした。 これほどまでに、多くの不審な人物の意志と意図が複雑に絡み合った事件はあったか。宮之原警部の図抜けた洞察力、理解力が輝きを放つ! 671円 人類法廷 西村寿行 上高地観光の大型バス3台が銃撃を受け、深い渓谷に墜ちていった。死者105名、負傷者54名という大惨事となった。 犯人は沼田光義。裁判ではしかし、無罪が言い渡された。 法にも社会にも正義はないのか。法は、アルコールに酔っていたという犯人を守るのか。 母と妻娘を喪った真琴悠平は、私的制裁ではなく、思いもよらぬ方法で正義を貫くことを決意した――。 圧倒的な説得力で迫る、西村寿行渾身の長編問題作! 715円 血の中の砂漠 梓林太郎 不倫の成就のひとつの形がここにある――。 建材メーカーの塩沢工業にとどまらず、タクシー会社の社長を兼務することになった企業戦士の塩沢敏郎。 社員に畏怖の念をもたれながらも、バランスのとれた経営手腕を振っていたワンマン社長・塩沢の心に、美貌の白川枝里子が忍び込んだ。 枝里子にのめり込み、愛を注ぐ塩沢。それに応える枝里子。 ふたりの大人が行く着く先では、何が待っているのか。山岳推理の第一人者が渾身の力で描いた大人の物語――。 715円 秘花〈下〉 連城三紀彦 中学生の娘・水絵から思わせぶりな物言いからはじまった、電機メーカーに勤めている父・小橋行広の浮気の疑惑――。 母・知子が真実を探ろうとすればするほど、知子の母・ゆいの生い立ちについての疑念がついてまわることになった。 ゆいはどのように戦後を生きてきたのか。どうやって、ゆいを育てたのか。知子は母・ゆいの真実と向き合うことができるのか。 娘の思わせぶりの言動、夫の疑惑、母の秘密が、今明かされる――。 693円 秘花〈上〉 連城三紀彦 中学生の娘・水絵から思わせぶりな物言いで、電機メーカーに勤めている父・小橋行広が浮気していると、母・知子に伝えたのだった。 はたして本当に浮気しているのか、中学生の娘に何か思惑があって嘘をついているのか。 懊悩する母をさらに混乱させるかのように、娘は思わせぶりな言動をつづける。それを裏打ちするかのように、夫が不審な行動をする。 母・知子は真実を突きとめようとするが、事態は、思わぬところに向かっていく――。 693円 双頭の蛇 西村寿行 夫婦にとって長年念願だったマンションを手に入れた。しかし、幸せは長くは続かなかった。隣室の男の目に見えない嫌がらせは日を追うごとに狡猾で大胆になっていく。 可愛がっていたカナリアがベランダで死んだのは、隣家が猫にそう仕向けたせいに違いなかった。さらに、愛する妻に向ける変質的な視線は許しがたいものとなった……。 人の心に潜む悪鬼を炙り出す、西村寿行渾身の短篇の数々――。 693円 死者からの童唄 木谷恭介 東京で暮らす真名瀬美紀は、大学時代の友人の沢野由布子に請われ、西国三十三ヵ所巡りの旅をすることになった。 友人の由布子は、近江八幡の造り酒屋の一人娘だが、不治の病に冒されていて、25歳までの寿命と宣告され、今年その25歳になったのだった。 谷汲山華厳寺で満願成就を果たした夜、由布子は腹を刺された母を発見することになる。なぜ、この悲劇が起きたのか。そんなことを考えるうちに、次なる悲劇が起きてしまう。どこまで連続殺人はつづくのか――。 事件を担当している刑事から依頼を受けた宮之原警部は、200年の歴史を刻む造り酒屋の暗部を抉っていく! 682円 おとこぐせ 小玉二三 「昔から好きだった。初めて会った時から」 義理の姉を抱きしめながら、未希雄が囁いたのは禁断の告白だった。 39歳で急死した兄が遺したのは、美貌の妻と、男を知らない19歳の娘。弟の未希雄は、ふたりのか弱い遺族ふたりを扶けようと思いながらも、未亡人となった義姉の熟し切った女の魅力に、気持も性欲も向かってしまった。 義理の弟という立場、倫理観を棄て、未希雄はどこまで義姉を貪るのか――。心優しい男の揺れる心、惑う欲望を、女性作家ならではの視点で描ききった! 693円 金瓶梅4 笑笑生/土屋英明 世界の四大奇書の一つと言われるのがこの本『金瓶梅』だ。その書名はほとんどの人が知っているだろうが、さてその全訳となると目にした人は少ないはず。なぜならこの本以外、全訳はないからだ。この本では露骨な性交の描写も訳されている。日本にはない表現も多い。 物語の舞台は十二世紀の山東・清河県。主人公の西門慶は正妻のほか五人の夫人がいる。そのうえに女中や乳母、使用人の女房たちとも関係をしているし、遊郭にも通う。色と欲とが絡み合った人間臭いドラマが流れている。中国の性に関するおおらかさを楽しんでほしい。デジタル化にあたり、長大な物語を四つに分けて編集をし直した。本書は第4巻目である。 770円 無法者の独立峠 西村寿行 中央アルプスにそびえる餓鬼岳の乳川谷の上流に独立峠がある。明治期、その峠の向こうに鬼助邑(おにたすけむら)が存在した。廃村になったはずのその邑に、十人ほどの男女が暮らしているという。ある事件をきっかけに、その邑の存在に注目したふたりの刑事が向かった――。だが、そこには、イギリス外務省秘密情報部SIS(前身がMI6)、アメリカCIA、FBI、国防情報部、海兵隊情報部、フランス国家安全保障局、ソ連KGBを巻き込んだ、想像を絶する巨大な組織、計画が横たわっていた。 715円 ガラスの壁 西村寿行 都内でも一等地といわれる渋谷区松濤。 商社に勤める夫の和智高広と二人暮らしの絢子は、行きつけのブティックを出て拾った現金入りの封筒を持ち帰ったことから、見知らぬ男に拉致され複数の男から陵辱される。その最中、なぜか男は高広についての情報を事細かく訊いてきた。不感症だった絢子が急に淫乱になったことに不審を抱いた高広だったが、これは大きな陰謀の発端にすぎなかった。 新興宗教から北海道をめぐる国際問題へと、波乱の渦が大きくなっていく――。 693円 金瓶梅3 笑笑生/土屋英明 世界の四大奇書の一つと言われるのがこの本『金瓶梅』だ。この書名はほとんどの人が知っているだろうが、さてその全訳となると目にした人は少ないはず。なぜなら本書以外、全訳はない。なので、本書では露骨な性交の描写も訳されている。 物語の舞台は十二世紀の山東・清河県。主人公の西門慶は正妻のほか五人の夫人がいる。そのうえ、乳母、使用人の女房たちにまで手を出し、さらには遊郭にも通う。色と欲とが絡み合った人間臭いドラマが濃厚に描かれている。性に関して、中国のおおらかさを楽しんでほしい。デジタル化にあたり、長大な物語を四つに分けて編集をし直した。 770円 新・恋愛小説館 連城三紀彦 大好評を博した「恋愛小説館」の続編。というより、新たな極上「恋愛小説館」である。 10の短編は「冬の宴」「白い香り」「緋い石」「陽ざかり」「落葉樹」「枯菊」「即興曲」「ララバイ」「彩雲」「青空」からなり、それぞれが特異な状況に置かれた男女の心理の移ろいを見事に描ききった。 連城三紀彦という、類い希な作家の豊かさや才能が本書に残されている――。 693円 1 234 ... 19 TOP 電子書籍(本・小説) シティブックス