犯罪捜査の心理学 凶悪犯の心理と行動に迫るプロファイリングの最先端
越智 啓太(著)
危ない状況を察知し、犯罪から自分の身を守るうえで必須の知識
世間を震撼させる凶悪犯罪は、いつの時代も後を絶ちません。なぜそのような犯罪が起こるのでしょうか。理解しがたい犯罪を犯す人間は、どんな人柄で、いったい何を考えているのでしょうか。本書の前半では、犯人像や行動を推定して検挙するための最新の科学的知見に基づくプロファイリング手法と考え方とを網羅し、後半では犯罪の実例を取り上げながら、注意すべき凶悪犯の心理と行動を罪種別にわかりやすく解説しました。彼らの心理を知るのみならず、危ない状況を察知し、犯罪から自分の身を守るうえでも必須の知識が満載です。
【目次】
第I部 犯罪捜査の心理学
犯罪心理学 犯罪者の心理はどのように研究されているか
捜査心理学 心理学を使って犯罪捜査を支援する
プロファイリングの誕生 どのようにして誕生したのか
FBI方式のプロファイリング 連続殺人犯の犯人像を推定する
リヴァプール方式のプロファイリング 最先端の統計学で犯罪捜査を支援する
犯行テーマ分析 なぜ犯人はその手口を使用するのか
プロファイリングのための統計解析 統計学を駆使して犯人像を推定する手法
リンク分析 どの犯罪が同一犯によって行われたのかを推定する
地理的プロファイリング 犯人の居住地と次の犯行地点を推測する
動作・行動からのウソの見破り ノンバーバルコミュニケーションでウソは見破れるか
ポリグラフ検査 生理反応で犯人を選別するテクノロジー
中枢神経系の指標を用いた虚偽検出 脳から犯人を識別するテクノロジー
目撃者の証言 目撃者の記憶はじつは脆弱である
子ども・高齢者の目撃証言 子どもと高齢者から正確な目撃証言を聴取するために
他
【著者】
越智 啓太
法政大学 文学部心理学科教授 2,024円