趙氏孤児
第16話~第30話
各話一覧
- 00:45:44第16話 忘れ形見あらすじをみる 屠岸賈は景公に、趙朔の子 趙武(ちょう・ぶ)が将来、その命を狙うだろうと予言する。愛する姉の子でもある趙武を庇護するのが、趙朔を殺したせめてもの罪滅ぼしだと考えていた景公は屠岸賈の言葉に恐怖し、またもや翻意する。そして、後宮で休養していた何も知らない荘姫から趙武を引き離し、連れ出す。一方、趙朔の次は趙武の命が危ういと考えた程嬰は宮殿に向かい、荘姫に宛てた処方箋を預けるのだが…。あらすじをみる 屠岸賈は景公に、趙朔の子 趙武(ちょう・ぶ)が将来、その命を狙うだろうと予言する。愛する姉の子でもある趙武を庇護するのが、趙朔を殺したせめてもの罪滅ぼしだと考えていた景公は屠岸賈の言葉に恐怖し、またもや翻意する。そして、後宮で休養していた何も知らない荘姫から趙武を引き離し、連れ出す。一方、趙朔の次は趙武の命が危ういと考えた程嬰は宮殿に向かい、荘姫に宛てた処方箋を預けるのだが…。
- 00:45:58第17話 赤子を殺せあらすじをみる 自らの息子 程大業(てい・たいぎょう)と趙朔(ちょう・さく)の遺児 趙武(ちょう・ぶ)を連れて、公孫杵臼(こうそん・しょきゅう)とともに韓厥(かん・けつ)の屋敷に逃げ込んだ程嬰(てい・えい)夫妻。ところが趙朔の親友だったはずの韓厥は、関わり合いを拒否する。謀反の疑いをかけられて以来、軍功を積むことで少しずつ名誉を取り戻しつつあるのに、趙武をかくまえば一族皆殺しになりかねないと。そして、公孫に罵られながらも韓厥は、趙武への気持ちとして金の入った包みを程嬰に手渡す。あらすじをみる 自らの息子 程大業(てい・たいぎょう)と趙朔(ちょう・さく)の遺児 趙武(ちょう・ぶ)を連れて、公孫杵臼(こうそん・しょきゅう)とともに韓厥(かん・けつ)の屋敷に逃げ込んだ程嬰(てい・えい)夫妻。ところが趙朔の親友だったはずの韓厥は、関わり合いを拒否する。謀反の疑いをかけられて以来、軍功を積むことで少しずつ名誉を取り戻しつつあるのに、趙武をかくまえば一族皆殺しになりかねないと。そして、公孫に罵られながらも韓厥は、趙武への気持ちとして金の入った包みを程嬰に手渡す。
- 00:46:09第18話 身代わりあらすじをみる 趙武を亡き者にして後顧の憂いを絶ちたい屠岸賈(とがん・こ)の指揮で、都中の赤子が殺されようとしていた。将来王位を狙う自分の息子にとって、趙武は邪魔者であり大きな脅威となるからだ。程嬰と公孫杵臼は、この悲劇を打破する策を考えあぐねていた。公孫は身代わりになる赤子を探すが、我が子を売る親はいない。最初の赤子たちが殺されるのを目撃した程嬰の頭には、身を裂かれるよりも辛い唯一の選択が…。あらすじをみる 趙武を亡き者にして後顧の憂いを絶ちたい屠岸賈(とがん・こ)の指揮で、都中の赤子が殺されようとしていた。将来王位を狙う自分の息子にとって、趙武は邪魔者であり大きな脅威となるからだ。程嬰と公孫杵臼は、この悲劇を打破する策を考えあぐねていた。公孫は身代わりになる赤子を探すが、我が子を売る親はいない。最初の赤子たちが殺されるのを目撃した程嬰の頭には、身を裂かれるよりも辛い唯一の選択が…。
- 00:45:46第19話 剣士の最期あらすじをみる 程嬰と公孫杵臼は、捨て身の策を実行する。趙朔の霊位を祭った森の片隅で公孫が赤子を抱いて待っていると、兵士たちの足音が迫る。趙武の居場所を密告した程嬰を罵りながら、抵抗する公孫。だが多勢に無勢、間もなく勝負はついた。ようやく趙武を手に入れた屠岸賈は民の前に程嬰を引き出し、その行動を誉め称える。しかし、それだけでは終わらなかった。非情にも程嬰に更なる試練を課したのだった…。あらすじをみる 程嬰と公孫杵臼は、捨て身の策を実行する。趙朔の霊位を祭った森の片隅で公孫が赤子を抱いて待っていると、兵士たちの足音が迫る。趙武の居場所を密告した程嬰を罵りながら、抵抗する公孫。だが多勢に無勢、間もなく勝負はついた。ようやく趙武を手に入れた屠岸賈は民の前に程嬰を引き出し、その行動を誉め称える。しかし、それだけでは終わらなかった。非情にも程嬰に更なる試練を課したのだった…。
- 00:45:36第20話 石言の来訪あらすじをみる 楚国の石言(せき・げん)が晋にやってきた。趙一族を粛清し実質的な最高実力者となった屠岸賈に、楚王からの忠告を伝えるためだ。それは、謀反を促すものだった。楚が仕掛ける戦に勝利した後、凱旋の勢いに乗じて景(けい)公を追放せよと。一方、程嬰は、趙朔の遺児を殺して自らの子を守った不忠者と、民からそしりを受けるようになっていた。そんな程嬰の家に、帰国する石言が立ち寄り、楚への移住を勧める。あらすじをみる 楚国の石言(せき・げん)が晋にやってきた。趙一族を粛清し実質的な最高実力者となった屠岸賈に、楚王からの忠告を伝えるためだ。それは、謀反を促すものだった。楚が仕掛ける戦に勝利した後、凱旋の勢いに乗じて景(けい)公を追放せよと。一方、程嬰は、趙朔の遺児を殺して自らの子を守った不忠者と、民からそしりを受けるようになっていた。そんな程嬰の家に、帰国する石言が立ち寄り、楚への移住を勧める。
- 00:45:42第21話 趙朔の亡霊あらすじをみる 毎夜、趙朔の悪夢にうなされる景公のために、大祭師が呼ばれることに。長年面倒を見ている大祭師が弟の夢解きをすると聞いた荘姫(そうき)は、それに乗じて息子を死なせた程嬰に復讐しようと思いつく。その頃、程嬰の家に刺客が襲来する。狙いは自分の命だと腹をくくった程嬰は、石言に真実を耳打ちして、妻と趙武を必ず楚に連れて帰ってほしいと懇願。石言は驚愕しながらも、2人の安全を約束する。あらすじをみる 毎夜、趙朔の悪夢にうなされる景公のために、大祭師が呼ばれることに。長年面倒を見ている大祭師が弟の夢解きをすると聞いた荘姫(そうき)は、それに乗じて息子を死なせた程嬰に復讐しようと思いつく。その頃、程嬰の家に刺客が襲来する。狙いは自分の命だと腹をくくった程嬰は、石言に真実を耳打ちして、妻と趙武を必ず楚に連れて帰ってほしいと懇願。石言は驚愕しながらも、2人の安全を約束する。
- 00:45:58第22話 生けにえあらすじをみる 風邪を患った景公を往診するよう命が下り、自らの運命を悟った程嬰は、怪我のため静養している石言に妻子を託し参内する。しかし、宮中で待ち構えていたのは韓厥だった。大祭師のお告げに従い、趙朔の怨霊を鎮めるため程嬰を煮立った油に投げ込む儀式を行うという。公孫杵臼を裏切って趙武を殺した程嬰を恨む韓厥は、それを心待ちにしていた。だがその時、屠岸賈が景公に秦軍の急な動きを知らせに来る。あらすじをみる 風邪を患った景公を往診するよう命が下り、自らの運命を悟った程嬰は、怪我のため静養している石言に妻子を託し参内する。しかし、宮中で待ち構えていたのは韓厥だった。大祭師のお告げに従い、趙朔の怨霊を鎮めるため程嬰を煮立った油に投げ込む儀式を行うという。公孫杵臼を裏切って趙武を殺した程嬰を恨む韓厥は、それを心待ちにしていた。だがその時、屠岸賈が景公に秦軍の急な動きを知らせに来る。
- 00:45:48第23話 兵法書あらすじをみる 復讐に燃える荘姫から家族を守るため、石言と共に楚国へ移住することを決意した程嬰は、趙朔の右腕だった韓厥に「六韜」を贈る。秦軍の主将 名韜(めい・とう)が好んだ兵法書だ。晋を負けさせたくない一心で手渡したものだったが、程嬰を裏切り者と信じてやまない韓厥は、そこに落とし穴があると勘ぐる。その頃、屠岸賈の食客である到満(とう・まん)が、程嬰が逃亡するという情報と宝石を携え、荘姫を訪ねる。あらすじをみる 復讐に燃える荘姫から家族を守るため、石言と共に楚国へ移住することを決意した程嬰は、趙朔の右腕だった韓厥に「六韜」を贈る。秦軍の主将 名韜(めい・とう)が好んだ兵法書だ。晋を負けさせたくない一心で手渡したものだったが、程嬰を裏切り者と信じてやまない韓厥は、そこに落とし穴があると勘ぐる。その頃、屠岸賈の食客である到満(とう・まん)が、程嬰が逃亡するという情報と宝石を携え、荘姫を訪ねる。
- 00:45:42第24話 楚国へあらすじをみる 独断で荘姫を訪ねたことが屠岸賈の逆鱗に触れ、叱責された到満は、反論したのちに屠岸邸を出て行ってしまう。一方荘姫は、夫と息子を死に追いやった弟の景公を窮地に陥れたいがために、秦国の使者 離楼(り・ろう)と密かに会っていた。晋軍の情報を求める離楼に対し、荘姫はある交換条件を出す。それは、憎き程嬰の首だった。傷が癒えていない石言と共に妻子を伴って楚国へと急いでいた程嬰に刺客が襲いかかる。あらすじをみる 独断で荘姫を訪ねたことが屠岸賈の逆鱗に触れ、叱責された到満は、反論したのちに屠岸邸を出て行ってしまう。一方荘姫は、夫と息子を死に追いやった弟の景公を窮地に陥れたいがために、秦国の使者 離楼(り・ろう)と密かに会っていた。晋軍の情報を求める離楼に対し、荘姫はある交換条件を出す。それは、憎き程嬰の首だった。傷が癒えていない石言と共に妻子を伴って楚国へと急いでいた程嬰に刺客が襲いかかる。
- 00:45:44第25話 脱出失敗あらすじをみる 離楼が放った追っ手は、程嬰の首の代わりに宋香と赤子をさらって荘姫のもとへ運ぶ。それを知った程嬰は都に戻ることを決意し、その後の生活は屠岸賈を頼る覚悟をする。妻子を危険から遠ざけ、なにより無事に趙武を育てなければならない。程嬰と別れた石言は、楚に帰国する前に晋軍の野営地へと赴き韓厥を説得しようと試みるが、石言と程嬰が裏で秦国と通じていると思い込んだ韓厥は…。あらすじをみる 離楼が放った追っ手は、程嬰の首の代わりに宋香と赤子をさらって荘姫のもとへ運ぶ。それを知った程嬰は都に戻ることを決意し、その後の生活は屠岸賈を頼る覚悟をする。妻子を危険から遠ざけ、なにより無事に趙武を育てなければならない。程嬰と別れた石言は、楚に帰国する前に晋軍の野営地へと赴き韓厥を説得しようと試みるが、石言と程嬰が裏で秦国と通じていると思い込んだ韓厥は…。
- 00:45:57第26話 仇敵の庇護あらすじをみる 荘姫の前に姿を見せた程嬰は、自らの命と引き換えに妻子の釈放を懇願する。そして、自分の死後は大業を楚国の石言に預けてほしいと。怒りをあらわにする荘姫だったが、彼女の弱点を知っていた程嬰は自らを傷つけることで妻子の監禁場所を聞き出し、屠岸賈に2人の救出を委ねることに。一方、行方不明になっていた病気療養中の韓厥の部下は、荘姫の手引きによって秦国の離楼の手に渡っていた。あらすじをみる 荘姫の前に姿を見せた程嬰は、自らの命と引き換えに妻子の釈放を懇願する。そして、自分の死後は大業を楚国の石言に預けてほしいと。怒りをあらわにする荘姫だったが、彼女の弱点を知っていた程嬰は自らを傷つけることで妻子の監禁場所を聞き出し、屠岸賈に2人の救出を委ねることに。一方、行方不明になっていた病気療養中の韓厥の部下は、荘姫の手引きによって秦国の離楼の手に渡っていた。
- 00:45:59第27話 晋軍の大敗あらすじをみる 程嬰が屠岸邸に滞在し始めると同時に、到満が屠岸賈に詫びを入れて出戻る。罰として厨房係に回されたのを幸いと、到満は早速、程嬰に毒入りの汁物を飲ませようと画策するが、その企みはあっさり露呈し、厨房で働かせるのは危険との判断から、結局は以前同様、屠岸賈の側近に返り咲く。しかし、程嬰への殺意は消えない。そして間もなく、名韜に奇襲をかけられた晋軍が全滅したとの知らせが届く。あらすじをみる 程嬰が屠岸邸に滞在し始めると同時に、到満が屠岸賈に詫びを入れて出戻る。罰として厨房係に回されたのを幸いと、到満は早速、程嬰に毒入りの汁物を飲ませようと画策するが、その企みはあっさり露呈し、厨房で働かせるのは危険との判断から、結局は以前同様、屠岸賈の側近に返り咲く。しかし、程嬰への殺意は消えない。そして間もなく、名韜に奇襲をかけられた晋軍が全滅したとの知らせが届く。
- 00:45:47第28話 秦国から来た名医あらすじをみる 5歳になる大業はいまだ喋ることができないでいた。大業を馬鹿にした到満に、程嬰は思わず手を上げてしまう。同情した屠岸賈は、晋にやって来ている秦国の名医 医緩(い・かん)の診察を勧める。程嬰が趙武を殺めた話は諸国にも広まっており、趙朔は医緩の恩人でもあったが、子供に罪はないと治療を承諾。しかし、治療と引き換えに趙朔の形見の品を持参せよと告げられ、程嬰は夜中に屠岸賈の書斎へ忍び込む。あらすじをみる 5歳になる大業はいまだ喋ることができないでいた。大業を馬鹿にした到満に、程嬰は思わず手を上げてしまう。同情した屠岸賈は、晋にやって来ている秦国の名医 医緩(い・かん)の診察を勧める。程嬰が趙武を殺めた話は諸国にも広まっており、趙朔は医緩の恩人でもあったが、子供に罪はないと治療を承諾。しかし、治療と引き換えに趙朔の形見の品を持参せよと告げられ、程嬰は夜中に屠岸賈の書斎へ忍び込む。
- 00:45:41第29話 19年後の疑惑あらすじをみる 血で赤く染まっていた井戸水は、郤克(げき・こく)の自害とともに元に戻った。巫師のお告げは正しかったと民が歓喜に沸くなか、程嬰だけは地団駄を踏んでいた。すべては政敵を葬るために屠岸賈が仕組んだ茶番なのだと。更に月日が過ぎ、忌まわしい趙一族皆殺し事件から19年。屠岸無姜(とがん・むきょう)とともに逞しく成長した大業(たいぎょう)を、到満は訝しんで見ていた。大業の物腰や身のこなしが趙朔を思い出させるというが…。あらすじをみる 血で赤く染まっていた井戸水は、郤克(げき・こく)の自害とともに元に戻った。巫師のお告げは正しかったと民が歓喜に沸くなか、程嬰だけは地団駄を踏んでいた。すべては政敵を葬るために屠岸賈が仕組んだ茶番なのだと。更に月日が過ぎ、忌まわしい趙一族皆殺し事件から19年。屠岸無姜(とがん・むきょう)とともに逞しく成長した大業(たいぎょう)を、到満は訝しんで見ていた。大業の物腰や身のこなしが趙朔を思い出させるというが…。
- 00:46:01第30話 出征志願あらすじをみる 名韜率いる秦国20万の兵が国境に迫っていた。19年前の大敗以来、名韜の戦法を研究し尽くしていた韓厥に、景公は虎符を授ける。大業と無姜は共に初めての戦に出ることを熱望するが、2人の父親は韓厥にとって不倶戴天の仇。そして、戦という名目がある以上、韓厥が密かに2人を殺すことも可能だ。屠岸賈は自らの立場から許可せざるを得ず、程嬰はあの手この手で大業の出兵を阻止しようとする。あらすじをみる 名韜率いる秦国20万の兵が国境に迫っていた。19年前の大敗以来、名韜の戦法を研究し尽くしていた韓厥に、景公は虎符を授ける。大業と無姜は共に初めての戦に出ることを熱望するが、2人の父親は韓厥にとって不倶戴天の仇。そして、戦という名目がある以上、韓厥が密かに2人を殺すことも可能だ。屠岸賈は自らの立場から許可せざるを得ず、程嬰はあの手この手で大業の出兵を阻止しようとする。