趙氏孤児
第31話~第45話
各話一覧
- 00:45:52第31話 土下座あらすじをみる 大業(たいぎょう)の出征を阻みたい程嬰(てい・えい)は、無姜(むきょう)を案ずる到満(とう・まん)に相談を持ちかける。そして、韓厥(かん・けつ)以外の者に主将を交代させる策を伝える。それに乗った到満は景(けい)公に拝謁し、屠岸賈(とがん・こ)に恨みを持つ韓厥のもとでは無姜が殺されるかもしれない。そうなれば晋に内乱が起きかねないと示唆する。だが参内した屠岸賈は、韓厥の交代を望まず、無姜も出征させると断言。仕方なく程嬰は19年ぶりに韓厥に会うことに…。あらすじをみる 大業(たいぎょう)の出征を阻みたい程嬰(てい・えい)は、無姜(むきょう)を案ずる到満(とう・まん)に相談を持ちかける。そして、韓厥(かん・けつ)以外の者に主将を交代させる策を伝える。それに乗った到満は景(けい)公に拝謁し、屠岸賈(とがん・こ)に恨みを持つ韓厥のもとでは無姜が殺されるかもしれない。そうなれば晋に内乱が起きかねないと示唆する。だが参内した屠岸賈は、韓厥の交代を望まず、無姜も出征させると断言。仕方なく程嬰は19年ぶりに韓厥に会うことに…。
- 00:45:41第32話 父の隠し事あらすじをみる 戦に出たいと直訴する大業を拒んだうえ、韓厥は程嬰を侮辱する雑言を吐く。憤慨した大業は、韓厥に剣を向けて逆に負傷してしまう。「趙(ちょう)家の仇」と罵られるような過去があったのか程嬰に問いただすもはぐらかされ、隠し事があることを確信する大業。そんな時、屠岸賈が大業を呼びつける。怪我した体に灸を据えるという屠岸賈の真の目的は、本物の大業にあるはずのあざを探すことだった…。あらすじをみる 戦に出たいと直訴する大業を拒んだうえ、韓厥は程嬰を侮辱する雑言を吐く。憤慨した大業は、韓厥に剣を向けて逆に負傷してしまう。「趙(ちょう)家の仇」と罵られるような過去があったのか程嬰に問いただすもはぐらかされ、隠し事があることを確信する大業。そんな時、屠岸賈が大業を呼びつける。怪我した体に灸を据えるという屠岸賈の真の目的は、本物の大業にあるはずのあざを探すことだった…。
- 00:45:43第33話 回復した宋香あらすじをみる 楚国から程嬰を頼ってやって来た石言(せき・げん)の娘 湘霊(しょうれい)。大業は彼女とともに趙氏の系譜や功績を調べ始め、趙朔(ちょう・さく)にまでたどり着く。程嬰が19年間、大業の耳に入れぬよう心を砕いてきた忌まわしい事件について知るのも時間の問題だ。事件の日以来、正気を失っていた宋香(そう・こう)は、劇薬での治療によってようやく完治するが、大業の正体を隠し通すためにも病人を装い続けることに。ところが、目ざとい到満は不信感が募り…。あらすじをみる 楚国から程嬰を頼ってやって来た石言(せき・げん)の娘 湘霊(しょうれい)。大業は彼女とともに趙氏の系譜や功績を調べ始め、趙朔(ちょう・さく)にまでたどり着く。程嬰が19年間、大業の耳に入れぬよう心を砕いてきた忌まわしい事件について知るのも時間の問題だ。事件の日以来、正気を失っていた宋香(そう・こう)は、劇薬での治療によってようやく完治するが、大業の正体を隠し通すためにも病人を装い続けることに。ところが、目ざとい到満は不信感が募り…。
- 00:46:01第34話 母と息子あらすじをみる 大業は趙朔の屋敷跡地で偶然出会った荘姫(そうき)から、19年前の趙氏にまつわる事件と程嬰の赤子殺しについて聞かされる。急ぎ屠岸賈に会って真偽を確かめると、その答えは無言の肯定。自分と無姜に仁愛や清い心を叩き込んでくれていた父親の過去の所業に大きな衝撃を受けた大業は、程嬰本人にその怒りと失望をぶつける。罵られた程嬰は、正しく勇敢に育った大業を感慨深い思いで見つめるのだった…。あらすじをみる 大業は趙朔の屋敷跡地で偶然出会った荘姫(そうき)から、19年前の趙氏にまつわる事件と程嬰の赤子殺しについて聞かされる。急ぎ屠岸賈に会って真偽を確かめると、その答えは無言の肯定。自分と無姜に仁愛や清い心を叩き込んでくれていた父親の過去の所業に大きな衝撃を受けた大業は、程嬰本人にその怒りと失望をぶつける。罵られた程嬰は、正しく勇敢に育った大業を感慨深い思いで見つめるのだった…。
- 00:45:45第35話 盲目の講釈師あらすじをみる 晋国に滞在している秦国の使者 離楼(り・ろう)が、程嬰に屠岸賈の暗殺を持ちかけた。それは景公からの依頼だという。成功したら、趙朔の濡れ衣を晴らすという条件だ。一方、父親に失望して家を飛び出した大業は、ある宿屋で盲目の講釈師と出くわす。その老人が客の前で話し始めたのは、禁令にふれる趙朔の物語だった。屠岸賈の趙一族300人殺害、趙朔の遺児と程嬰の裏切り、と話を進めた時、官軍が乱入してくる。あらすじをみる 晋国に滞在している秦国の使者 離楼(り・ろう)が、程嬰に屠岸賈の暗殺を持ちかけた。それは景公からの依頼だという。成功したら、趙朔の濡れ衣を晴らすという条件だ。一方、父親に失望して家を飛び出した大業は、ある宿屋で盲目の講釈師と出くわす。その老人が客の前で話し始めたのは、禁令にふれる趙朔の物語だった。屠岸賈の趙一族300人殺害、趙朔の遺児と程嬰の裏切り、と話を進めた時、官軍が乱入してくる。
- 00:45:50第36話 名の由来あらすじをみる 宋香の回復を確信した屠岸賈と到満は、大業が趙朔の遺児であるという疑いを濃くする。一方、大業が書いた何十もの竹簡を持ち帰った荘姫は、それらを調べるうちに「大業」が趙氏の始祖の名であることを知る。なぜ程嬰は自分の子にその名を付けたのか、奇妙な符合に胸騒ぎを覚える荘姫。間もなく、秦との戦で韓厥率いる晋が大勝する。屠岸賈は、凱旋した息子から聞く武功の数々に目を細め聞き入る。あらすじをみる 宋香の回復を確信した屠岸賈と到満は、大業が趙朔の遺児であるという疑いを濃くする。一方、大業が書いた何十もの竹簡を持ち帰った荘姫は、それらを調べるうちに「大業」が趙氏の始祖の名であることを知る。なぜ程嬰は自分の子にその名を付けたのか、奇妙な符合に胸騒ぎを覚える荘姫。間もなく、秦との戦で韓厥率いる晋が大勝する。屠岸賈は、凱旋した息子から聞く武功の数々に目を細め聞き入る。
- 00:46:00第37話 疑惑の出自あらすじをみる 草児(そうじ)の講釈を聞いた誰もが、取り替えられた赤子は趙朔と屠岸賈の子ではないかと推測し、無姜本人も己の出自を疑い始める。そして、大業とともに真相を確かめるべく当時のことを知るという医者を訪ねることに。若い娘の講釈師の噂を聞いた到満は一連の出来事がすべて程嬰の策略ではないかと疑い、屠岸賈に警戒を促す。一方、宋香は記憶を取り戻して以来、悲しみと空しさに苦しんでいた。あらすじをみる 草児(そうじ)の講釈を聞いた誰もが、取り替えられた赤子は趙朔と屠岸賈の子ではないかと推測し、無姜本人も己の出自を疑い始める。そして、大業とともに真相を確かめるべく当時のことを知るという医者を訪ねることに。若い娘の講釈師の噂を聞いた到満は一連の出来事がすべて程嬰の策略ではないかと疑い、屠岸賈に警戒を促す。一方、宋香は記憶を取り戻して以来、悲しみと空しさに苦しんでいた。
- 00:45:56第38話 見えてきた真相あらすじをみる 自らの出生について調べ始めた無姜の頭には、父親に対する疑惑が膨らんでいた。家に帰らない息子を連れ戻すよう屠岸賈に命じられ、程嬰は草児が出没する宿屋にやって来る。無姜を見つけた程嬰は、父親への疑いが正しいものかどうかを問い、無姜たちが生まれた日に死んだ、屠岸賈の執事についての調査を勧める。その頃、趙朔(ちょう・さく)の邸宅の跡地では荘姫と韓厥が、ある可能性について話をする。あらすじをみる 自らの出生について調べ始めた無姜の頭には、父親に対する疑惑が膨らんでいた。家に帰らない息子を連れ戻すよう屠岸賈に命じられ、程嬰は草児が出没する宿屋にやって来る。無姜を見つけた程嬰は、父親への疑いが正しいものかどうかを問い、無姜たちが生まれた日に死んだ、屠岸賈の執事についての調査を勧める。その頃、趙朔(ちょう・さく)の邸宅の跡地では荘姫と韓厥が、ある可能性について話をする。
- 00:45:56第39話 執訊令あらすじをみる 屠岸賈より執訊令の役職を命じられた大業は、次々と関係者に審問する。その結果、趙朔が他人のために奔走する義に厚い人徳者だったことや、未だに誰もが趙朔の死を悼んでいることが浮き彫りになる。宮中では景公が、真正面から自分に審問した勇ましい青年の経歴書を見ていた。それが程嬰の息子だと知って、更に興味を抱く。その様子を見た韓厥が、大業の書いた竹簡の存在を伝えるのだった…。あらすじをみる 屠岸賈より執訊令の役職を命じられた大業は、次々と関係者に審問する。その結果、趙朔が他人のために奔走する義に厚い人徳者だったことや、未だに誰もが趙朔の死を悼んでいることが浮き彫りになる。宮中では景公が、真正面から自分に審問した勇ましい青年の経歴書を見ていた。それが程嬰の息子だと知って、更に興味を抱く。その様子を見た韓厥が、大業の書いた竹簡の存在を伝えるのだった…。
- 00:45:53第40話 医緩の見立てあらすじをみる 屠岸賈に罪を着せようと、自らを刀で刺し致命傷を負った草児。程嬰も匙を投げ、無姜が最期を看取ろうとしたところに、秦国の名医 医緩が飛び込んできた。思わぬ偶然だと喜ぶや否や、あることに気づいた程嬰は宋香のところに走り、すぐに韓厥の屋敷に行って隠れるよう言い聞かす。そうすれば大業が助かると。その頃、景公は参内させた大業が話す戦についての考察に、感心しながら耳を傾ける。あらすじをみる 屠岸賈に罪を着せようと、自らを刀で刺し致命傷を負った草児。程嬰も匙を投げ、無姜が最期を看取ろうとしたところに、秦国の名医 医緩が飛び込んできた。思わぬ偶然だと喜ぶや否や、あることに気づいた程嬰は宋香のところに走り、すぐに韓厥の屋敷に行って隠れるよう言い聞かす。そうすれば大業が助かると。その頃、景公は参内させた大業が話す戦についての考察に、感心しながら耳を傾ける。
- 00:45:40第41話 露呈した真実あらすじをみる 無姜は、草児が屠岸賈の娘であり、屠岸賈が邪魔な彼女を殺そうとしたという話を信じていた。その誤解が、19年前の赤子取り替えの逸話に信憑性を与えることになった。愛する一人息子に責め立てられても、誤解を解く術は屠岸賈にはない。そんな時、程嬰が屠岸邸からさらわれる。目が覚めると趙朔の邸宅の跡地で縛られており、荘姫の怒りに震える声が鳴り響く。今日こそ19年前の恨みを晴らすと…。あらすじをみる 無姜は、草児が屠岸賈の娘であり、屠岸賈が邪魔な彼女を殺そうとしたという話を信じていた。その誤解が、19年前の赤子取り替えの逸話に信憑性を与えることになった。愛する一人息子に責め立てられても、誤解を解く術は屠岸賈にはない。そんな時、程嬰が屠岸邸からさらわれる。目が覚めると趙朔の邸宅の跡地で縛られており、荘姫の怒りに震える声が鳴り響く。今日こそ19年前の恨みを晴らすと…。
- 00:45:47第42話 趙朔の子 趙武あらすじをみる 夜更けに酒を携えた屠岸賈が程嬰の居所にやって来る。神妙な面持ちの屠岸賈に程嬰は、終わりが近づいていることを悟らせようとするが、屠岸賈は頑として受け入れない。一方、大業は、到満と刺客たちの裏をかいて離楼の宿に忍び込む。屠岸賈の策略を知らされた離楼は大業に協力することを承諾し、秦国の使者という立場を利用して密かに大業を参内させる。そして現われた大業に、景公が名を問う。あらすじをみる 夜更けに酒を携えた屠岸賈が程嬰の居所にやって来る。神妙な面持ちの屠岸賈に程嬰は、終わりが近づいていることを悟らせようとするが、屠岸賈は頑として受け入れない。一方、大業は、到満と刺客たちの裏をかいて離楼の宿に忍び込む。屠岸賈の策略を知らされた離楼は大業に協力することを承諾し、秦国の使者という立場を利用して密かに大業を参内させる。そして現われた大業に、景公が名を問う。
- 00:45:53第43話 景公の悔恨あらすじをみる 約束通り宮殿に戻った趙武(ちょう・ぶ)には、死罪の道しか残されていなかった。しかし、荘姫が待ったをかける。この者は趙武ではないと訴えることで、景公に言い訳を与えたのだ。何もかも理解したうえで景公は、それを受諾。趙武は大業として放免されることとなる。数刻後、荘姫は礼を伝えるため再び景公を訪れるが、屠岸賈が都を封鎖したことで晋国は一触即発の状況となり、景公も自らの進退を考え始める。あらすじをみる 約束通り宮殿に戻った趙武(ちょう・ぶ)には、死罪の道しか残されていなかった。しかし、荘姫が待ったをかける。この者は趙武ではないと訴えることで、景公に言い訳を与えたのだ。何もかも理解したうえで景公は、それを受諾。趙武は大業として放免されることとなる。数刻後、荘姫は礼を伝えるため再び景公を訪れるが、屠岸賈が都を封鎖したことで晋国は一触即発の状況となり、景公も自らの進退を考え始める。
- 00:46:07第44話 屠岸賈 失脚あらすじをみる 屠岸賈に恐れをなした景公は亡命を決め、長年最も近くで仕えた大監 冉白(ぜん・はく)をただ1人伴い馬車で魯国へ向かう。ところが晋国を出ないうちに無姜の馬車に追いつかれ、冉白までもが屠岸賈の手下だったことを知る。趙朔殺害を詫びる言葉を荘姫に遺して死を覚悟した時、無姜の馬車から韓厥と趙武が現れる。その頃、無姜の令牌によって都に戻された韓厥の兵たちが、屠岸邸の周囲を固めていた。あらすじをみる 屠岸賈に恐れをなした景公は亡命を決め、長年最も近くで仕えた大監 冉白(ぜん・はく)をただ1人伴い馬車で魯国へ向かう。ところが晋国を出ないうちに無姜の馬車に追いつかれ、冉白までもが屠岸賈の手下だったことを知る。趙朔殺害を詫びる言葉を荘姫に遺して死を覚悟した時、無姜の馬車から韓厥と趙武が現れる。その頃、無姜の令牌によって都に戻された韓厥の兵たちが、屠岸邸の周囲を固めていた。
- 00:46:04第45話 旅立ちの時あらすじをみる 司寇に任ぜられたにも関わらず、趙武は実の父と一族を死に追いやった屠岸賈への私刑を拒む。屠岸賈を心底憎む韓厥は、正当に審議したいという趙武の冷静さが理解できず、育ての親である程嬰にも怒りをぶつける。無姜から屠岸賈の命乞いをされ、荘姫からは屠岸賈の首を取れと命じられ、趙武は悩んだ末に程嬰の助言を求める。そして程嬰は、長年そうしてきたように、我が子を進むべき道へと導くのだった…。あらすじをみる 司寇に任ぜられたにも関わらず、趙武は実の父と一族を死に追いやった屠岸賈への私刑を拒む。屠岸賈を心底憎む韓厥は、正当に審議したいという趙武の冷静さが理解できず、育ての親である程嬰にも怒りをぶつける。無姜から屠岸賈の命乞いをされ、荘姫からは屠岸賈の首を取れと命じられ、趙武は悩んだ末に程嬰の助言を求める。そして程嬰は、長年そうしてきたように、我が子を進むべき道へと導くのだった…。