ホジュン~宮廷医官への道~
2話~最終話
各話一覧
- 00:50:0542話 口眼咼斜の患者あらすじをみる 同時期に別々の口眼咼斜の患者を診ることになったホ・ジュンとドジ。ドジは約束の7日より4日も早く治し、自慢げに殿下に報告したが、あろうことか報告している最中に患者の顔がまた歪んでしまった。とんだ恥をかいた御医はドジを怒鳴りつけ、治療から手を引くよう命じる。一方、ホ・ジュンは3日で元に戻すと約束したが、約束の日になっても治る気配がない。患者はホ・ジュンを嘘つきと非難するが、治らなかったのは患者がホ・ジュンの指示を守らず、途中で食べ物を食べ、針を打てなかったからだった。何でもお見通しのホ・ジュンに患者はすっかり反省し、以後は言いつけをしっかり守って翌日、見事に元通りになって帰っていた。家臣に命じて恵民署の様子を探らせたソン・インチョルは、自分たちの過ちを隠すため詭弁ばかり繰り返す御医を担当から外し、代わりにホ・ジュンを恭嬪殿に送る。あらすじをみる 同時期に別々の口眼咼斜の患者を診ることになったホ・ジュンとドジ。ドジは約束の7日より4日も早く治し、自慢げに殿下に報告したが、あろうことか報告している最中に患者の顔がまた歪んでしまった。とんだ恥をかいた御医はドジを怒鳴りつけ、治療から手を引くよう命じる。一方、ホ・ジュンは3日で元に戻すと約束したが、約束の日になっても治る気配がない。患者はホ・ジュンを嘘つきと非難するが、治らなかったのは患者がホ・ジュンの指示を守らず、途中で食べ物を食べ、針を打てなかったからだった。何でもお見通しのホ・ジュンに患者はすっかり反省し、以後は言いつけをしっかり守って翌日、見事に元通りになって帰っていた。家臣に命じて恵民署の様子を探らせたソン・インチョルは、自分たちの過ちを隠すため詭弁ばかり繰り返す御医を担当から外し、代わりにホ・ジュンを恭嬪殿に送る。
- 00:47:3543話 宮中に戯言なしあらすじをみる 無理やり薬を飲ませようとするホ・ジュンに、患者はついに怒りを爆発させ、石のように重い碁盤をホ・ジュンに投げつける。碁盤はホ・ジュンの足の上に落ち、ホ・ジュンはその場にうずくまってしまう。そこへ騒ぎを聞きつけた恭嬪様がやって来て、弟のわがままぶりを厳しく叱り、今度こんなことをしたら宮廷から追い出すと言い渡す。ホ・ジュンは様子を見に宮廷にやって来たキム・マンギョンとオグンに足を治療してもらい、休むこともなく再び薬を煎じて持って行くと言う。こんな大怪我を負っても患者を治すことしか考えないホ・ジュンを、仲間たちは心配しながらも手伝うしかなかった。翌日、ドジが湯薬房にやって来た。ホ・ジュンの患者に出す薬の処方を見ると、そこには口眼咼斜に使うものとはまったく異なる薬材が書かれていた。驚いてホ・ジュンを問い詰めると、なんと患者が煩っている胃病はたんなる胃病ではなく、反胃の初期症状だという――。あらすじをみる 無理やり薬を飲ませようとするホ・ジュンに、患者はついに怒りを爆発させ、石のように重い碁盤をホ・ジュンに投げつける。碁盤はホ・ジュンの足の上に落ち、ホ・ジュンはその場にうずくまってしまう。そこへ騒ぎを聞きつけた恭嬪様がやって来て、弟のわがままぶりを厳しく叱り、今度こんなことをしたら宮廷から追い出すと言い渡す。ホ・ジュンは様子を見に宮廷にやって来たキム・マンギョンとオグンに足を治療してもらい、休むこともなく再び薬を煎じて持って行くと言う。こんな大怪我を負っても患者を治すことしか考えないホ・ジュンを、仲間たちは心配しながらも手伝うしかなかった。翌日、ドジが湯薬房にやって来た。ホ・ジュンの患者に出す薬の処方を見ると、そこには口眼咼斜に使うものとはまったく異なる薬材が書かれていた。驚いてホ・ジュンを問い詰めると、なんと患者が煩っている胃病はたんなる胃病ではなく、反胃の初期症状だという――。
- 00:55:5044話 手首切断の瞬間あらすじをみる 殿下に迫られ、口眼咼斜と反胃を5日で治すと約束してしまったホ・ジュン。「宮中に戯言はない」と念を押した殿下の真意は、もし治せなかった場合は手首を切り落とすことを意味していると教えられ青ざめるホ・ジュンだったが、今さらどうすることもできない。病を完治させるため、ホ・ジュンは患者の食事から生活すべてに指示を出す。病に悪い食事はすべて下げさせ、嫌がる薬も無理やり飲ませた。相変わらずホ・ジュンに反抗的な患者も、治らなかった時に言い訳させないよう悪態をつきながらも従った。ホ・ジュンの熱心な治療にもかかわらず、4日が過ぎても患者の容体は一向に好転しない。イェジンとソヒョンは、まずは口眼咼斜から治し、しばらく猶予をもらうべきだと説得するが、反胃を後回しにすれば悪化して手遅れになると決して譲らない。師匠の体を開いて反胃を自らの目で確認したホ・ジュンは、この病を治すことこそが師匠の恩に報いることだと堅く信じていた。そして、やって来た約束の時。病はまったく好転せず、反胃どころか口眼咼斜もそのままだった。恭嬪様はホ・ジュンに任せたことを自らの過ちだったと断じ、ヤン・イェスに病を治せなかったホ・ジュンに相応の罰を下すよう命じる――。あらすじをみる 殿下に迫られ、口眼咼斜と反胃を5日で治すと約束してしまったホ・ジュン。「宮中に戯言はない」と念を押した殿下の真意は、もし治せなかった場合は手首を切り落とすことを意味していると教えられ青ざめるホ・ジュンだったが、今さらどうすることもできない。病を完治させるため、ホ・ジュンは患者の食事から生活すべてに指示を出す。病に悪い食事はすべて下げさせ、嫌がる薬も無理やり飲ませた。相変わらずホ・ジュンに反抗的な患者も、治らなかった時に言い訳させないよう悪態をつきながらも従った。ホ・ジュンの熱心な治療にもかかわらず、4日が過ぎても患者の容体は一向に好転しない。イェジンとソヒョンは、まずは口眼咼斜から治し、しばらく猶予をもらうべきだと説得するが、反胃を後回しにすれば悪化して手遅れになると決して譲らない。師匠の体を開いて反胃を自らの目で確認したホ・ジュンは、この病を治すことこそが師匠の恩に報いることだと堅く信じていた。そして、やって来た約束の時。病はまったく好転せず、反胃どころか口眼咼斜もそのままだった。恭嬪様はホ・ジュンに任せたことを自らの過ちだったと断じ、ヤン・イェスに病を治せなかったホ・ジュンに相応の罰を下すよう命じる――。
- 00:50:4545話 昇進と左遷あらすじをみる 殿下から賜ったご馳走を食べながらホ・ジュンは久しぶりに家族と友人との団欒を楽しんだ。オグンの口からこの間の出来事を聞いたダヒと母親は、ホ・ジュンの苦労を心から労い、感謝した。弟の病を治療した功労を認められ家族を恭嬪殿に招待されたホ・ジュンは、恭嬪様から思いがけない申し出を受けた。恭嬪殿の宮医になってほしいと言うのだ。恭嬪様じきじきの頼みとあっては御医も承諾しないわけにいかなかったが、ホ・ジュン本人がこれを拒んだ。自分の実力ではまだまだ足りず、今しばらく恵民署で経験を積みたいというのだ。本人の固い意思に恭嬪様も折れるしかなかったが、お礼に用意した新しい家だけは受け入れてくれと頼まれ、恐れ入りながらも受け入れる。恭嬪殿からの帰り道、ヤン・イェスはホ・ジュンを内医院の執務室に呼び、自分とユ・ウィテの間にある確執について語り、当時は認められなかった自分の敗北を今なら素直に認められると打ち明けた。あらすじをみる 殿下から賜ったご馳走を食べながらホ・ジュンは久しぶりに家族と友人との団欒を楽しんだ。オグンの口からこの間の出来事を聞いたダヒと母親は、ホ・ジュンの苦労を心から労い、感謝した。弟の病を治療した功労を認められ家族を恭嬪殿に招待されたホ・ジュンは、恭嬪様から思いがけない申し出を受けた。恭嬪殿の宮医になってほしいと言うのだ。恭嬪様じきじきの頼みとあっては御医も承諾しないわけにいかなかったが、ホ・ジュン本人がこれを拒んだ。自分の実力ではまだまだ足りず、今しばらく恵民署で経験を積みたいというのだ。本人の固い意思に恭嬪様も折れるしかなかったが、お礼に用意した新しい家だけは受け入れてくれと頼まれ、恐れ入りながらも受け入れる。恭嬪殿からの帰り道、ヤン・イェスはホ・ジュンを内医院の執務室に呼び、自分とユ・ウィテの間にある確執について語り、当時は認められなかった自分の敗北を今なら素直に認められると打ち明けた。
- 00:48:2546話 オグンの恋煩いあらすじをみる 恭嬪様の弟君の病を治した功労を認められ、参奉から奉事を飛び越えて直長に昇進したホ・ジュン。その一方で、ドジは明国へ行く使節団の随行医官に任命される。遠路を徒歩でついて行く随行医官は大変な苦行で、通常は末端医官が担ってきたが、主簿であるドジが任命されたのは、医女との醜聞が原因だった。自慢の息子が左遷されたことを知った母親はホ・ジュンに対する恨みを募らせ、手伝いに来たダヒをさんざん侮辱し、ユ・ウィテの命日の供養に訪れたホ・ジュンも汚くののしって追い返す。そして、明国に旅立つドジを見送るや、ついに病に倒れてしまう。原因不明の重病に名の知れた医員たちもみな匙を投げ、途方に暮れたスクチョンはホ・ジュンに診療を頼むが――。あらすじをみる 恭嬪様の弟君の病を治した功労を認められ、参奉から奉事を飛び越えて直長に昇進したホ・ジュン。その一方で、ドジは明国へ行く使節団の随行医官に任命される。遠路を徒歩でついて行く随行医官は大変な苦行で、通常は末端医官が担ってきたが、主簿であるドジが任命されたのは、医女との醜聞が原因だった。自慢の息子が左遷されたことを知った母親はホ・ジュンに対する恨みを募らせ、手伝いに来たダヒをさんざん侮辱し、ユ・ウィテの命日の供養に訪れたホ・ジュンも汚くののしって追い返す。そして、明国に旅立つドジを見送るや、ついに病に倒れてしまう。原因不明の重病に名の知れた医員たちもみな匙を投げ、途方に暮れたスクチョンはホ・ジュンに診療を頼むが――。
- 00:49:0947話 母親の怨讐あらすじをみる 原因不明の重病に倒れたドジの母親オ氏。ドジの妻に頼まれ、看病に向かったホ・ジュンだが、オ氏はホ・ジュンの顔を見た途端、興奮して取り乱し、ひどくののしって部屋から追い出した挙げ句、再び下血して倒れてしまった。気を失った隙にオ氏を診察したホ・ジュンは、オ氏の病は血崩であり、ここ3~4日が峠であると告げる。すぐにでも治療しなければ命も危うい状態だったが、ホ・ジュンに治療されるぐらいなら死んだほうがましとホ・ジュンの治療をかたくなに拒んでおり、心の安静が何より重要な病であるだけに、ホ・ジュンは手出しができなかった。その頃、朝廷では間もなくやって来る明国からの使節に頭を悩ませていた。彼らは朝鮮に難題をつきつけてくることが予測され、彼らの機嫌を損ねることなく交渉を有利に持っていくためには、手厚い接待が効果的と判断。本来ならキーセンに相手をさせるところ、教養のある医女に彼らの伽(とぎ)を務めさせるよう命令が下った―。あらすじをみる 原因不明の重病に倒れたドジの母親オ氏。ドジの妻に頼まれ、看病に向かったホ・ジュンだが、オ氏はホ・ジュンの顔を見た途端、興奮して取り乱し、ひどくののしって部屋から追い出した挙げ句、再び下血して倒れてしまった。気を失った隙にオ氏を診察したホ・ジュンは、オ氏の病は血崩であり、ここ3~4日が峠であると告げる。すぐにでも治療しなければ命も危うい状態だったが、ホ・ジュンに治療されるぐらいなら死んだほうがましとホ・ジュンの治療をかたくなに拒んでおり、心の安静が何より重要な病であるだけに、ホ・ジュンは手出しができなかった。その頃、朝廷では間もなくやって来る明国からの使節に頭を悩ませていた。彼らは朝鮮に難題をつきつけてくることが予測され、彼らの機嫌を損ねることなく交渉を有利に持っていくためには、手厚い接待が効果的と判断。本来ならキーセンに相手をさせるところ、教養のある医女に彼らの伽(とぎ)を務めさせるよう命令が下った―。
- 00:52:0548話 お伽あらすじをみる 理由も告げられず不安を抱えて宮中に向かったイェジンは、セヒョンから自分たちが使節のお伽の相手に選ばれたと知らされ、愕然とする。国の安否がかかった重要な任務とあっては、誰がどう頼もうと、辞めさせることはできない。その夜、きれいに着飾られた自分の姿を鏡に映しながら、イェジンはホ・ジュンに宛てて手紙をしたためる。山陰から漢陽に発つ時に書いたお別れの手紙―、今度はこの世からあの世へ旅立つお別れの手紙だった。一方、ホ・ジュンにも大変な危機が迫って来る。殿下の狩りに同行し、落馬した殿下を適切な治療で救ったホ・ジュンに一人の男が近寄ってきた。ホ・ジュンのお陰で自分の首がつながったと礼を述べる男の顔を見た瞬間、ホ・ジュンの背中が凍りつく。なんとそれは、龍川で密貿易をしたホ・ジュンを捕まえたペ・チョンスだった。あらすじをみる 理由も告げられず不安を抱えて宮中に向かったイェジンは、セヒョンから自分たちが使節のお伽の相手に選ばれたと知らされ、愕然とする。国の安否がかかった重要な任務とあっては、誰がどう頼もうと、辞めさせることはできない。その夜、きれいに着飾られた自分の姿を鏡に映しながら、イェジンはホ・ジュンに宛てて手紙をしたためる。山陰から漢陽に発つ時に書いたお別れの手紙―、今度はこの世からあの世へ旅立つお別れの手紙だった。一方、ホ・ジュンにも大変な危機が迫って来る。殿下の狩りに同行し、落馬した殿下を適切な治療で救ったホ・ジュンに一人の男が近寄ってきた。ホ・ジュンのお陰で自分の首がつながったと礼を述べる男の顔を見た瞬間、ホ・ジュンの背中が凍りつく。なんとそれは、龍川で密貿易をしたホ・ジュンを捕まえたペ・チョンスだった。
- 00:50:4049話 追いかけてきた過去あらすじをみる 恵民署のホ・ジュンが龍川のホ・ジュンであることに感づいたペ・チョンスは、証拠をつかむため部下にホ・ジュンの身辺調査を命じる。最初はこのまま感づかれずにすむかと期待したホ・ジュンだが、気づかれた以上、もはや逃げられないと考え、友人のマンギョンに事実を打ち明ける。チョンスからその話を聞いた時は彼の見当違いと笑い飛ばしたマンギョンだったが、ホ・ジュンから打ち明けられた以上、事実は動かしがたい。しかし、ホ・ジュンの人柄を知るマンギョンは、ホ・ジュンのためにも、そしてそれ以上に病に苦しむ多くの患者たちのためにも、ホ・ジュンを罰するわけにはいかないと、チョンスに直談判するが、捕盗庁の責任者として重罪人を見逃すことはできないと、厳しく断られる。内偵の結果、ホ・ジュンの妻がイ・ジョンチャンの娘に間違いないことを確認したチョンスは、そのまま恵民署へ向かうが、ホ・ジュンは黄海道で発生した疫病を退治するため、派遣された後だった。あらすじをみる 恵民署のホ・ジュンが龍川のホ・ジュンであることに感づいたペ・チョンスは、証拠をつかむため部下にホ・ジュンの身辺調査を命じる。最初はこのまま感づかれずにすむかと期待したホ・ジュンだが、気づかれた以上、もはや逃げられないと考え、友人のマンギョンに事実を打ち明ける。チョンスからその話を聞いた時は彼の見当違いと笑い飛ばしたマンギョンだったが、ホ・ジュンから打ち明けられた以上、事実は動かしがたい。しかし、ホ・ジュンの人柄を知るマンギョンは、ホ・ジュンのためにも、そしてそれ以上に病に苦しむ多くの患者たちのためにも、ホ・ジュンを罰するわけにはいかないと、チョンスに直談判するが、捕盗庁の責任者として重罪人を見逃すことはできないと、厳しく断られる。内偵の結果、ホ・ジュンの妻がイ・ジョンチャンの娘に間違いないことを確認したチョンスは、そのまま恵民署へ向かうが、ホ・ジュンは黄海道で発生した疫病を退治するため、派遣された後だった。
- 00:52:5550話 疫病の特効薬あらすじをみる 黄海道一帯に広がった疫病を退治すべく派遣されたホ・ジュン。前代未聞の惨状に、朝廷からさらに医官、医女が大幅増員されて派遣される。仲間たちの到着を心強く迎え入れるホ・ジュンだが、その中に鋭い視線でホ・ジュンを見つめるペ・チョンスがいた。疫病退治を任されたホ・ジュンは、山陰にいた頃に経験した疫病と症状が似ていることから、その時と同じ処方を試みることにする。すると、それまで口も聞けずに横たわっていた患者が見る見るうちに回復しはじめた。他地域でも試みたところ、同じような報告が相次いで寄せられ、役人たちはこれでもう大丈夫とすっかり安心し、医官たちを呼んでささやかな宴を開いた。 ところが、その宴の最中、それまで元気だった患者が再び危篤状態に陥っていると報告が入る。急いで現場に戻るが、激しく身震いしたかと思うと、そのまま息を引き取ってしまった。愕然とするホ・ジュン。そして、なんとあのチェソンまでが気を失って倒れてしまう―。あらすじをみる 黄海道一帯に広がった疫病を退治すべく派遣されたホ・ジュン。前代未聞の惨状に、朝廷からさらに医官、医女が大幅増員されて派遣される。仲間たちの到着を心強く迎え入れるホ・ジュンだが、その中に鋭い視線でホ・ジュンを見つめるペ・チョンスがいた。疫病退治を任されたホ・ジュンは、山陰にいた頃に経験した疫病と症状が似ていることから、その時と同じ処方を試みることにする。すると、それまで口も聞けずに横たわっていた患者が見る見るうちに回復しはじめた。他地域でも試みたところ、同じような報告が相次いで寄せられ、役人たちはこれでもう大丈夫とすっかり安心し、医官たちを呼んでささやかな宴を開いた。 ところが、その宴の最中、それまで元気だった患者が再び危篤状態に陥っていると報告が入る。急いで現場に戻るが、激しく身震いしたかと思うと、そのまま息を引き取ってしまった。愕然とするホ・ジュン。そして、なんとあのチェソンまでが気を失って倒れてしまう―。
- 00:52:3051話 仁嬪様あらすじをみる 疫病を無事に退治したホ・ジュンは、医官の務めを全うした満足感に浸る間もなく捕盗庁のペ・チョンスに自首するが、そこへ殿下が疫病退治に功労のあった医官たちとじきじきに謁見するとの知らせが入り、直前で逮捕が延期になる。また、疫病の現場で身を粉にして働くホ・ジュンを見たペ・チョンスは、医官としてのホ・ジュンの人柄と腕に信頼を抱くようになり、罪を見逃すことも考え始めていたが、なんとその矢先、ホ・ジュンの罪がついに朝廷の人々の耳に入ってしまう。一方、随行医官として明国へ行っていたドジが帰って来た。予想以上に苦しい道程だったが、ドジの野望は苦しい道程を経てより鍛えられ、帰国草々、再起のチャンスをつかむ。恭嬪様に代わって殿下の寵愛を受ける仁嬪様の兄上と知り合いになり、仁嬪様の宮医に推薦してくれるというのだ。しかし、それには一つの条件があった――。あらすじをみる 疫病を無事に退治したホ・ジュンは、医官の務めを全うした満足感に浸る間もなく捕盗庁のペ・チョンスに自首するが、そこへ殿下が疫病退治に功労のあった医官たちとじきじきに謁見するとの知らせが入り、直前で逮捕が延期になる。また、疫病の現場で身を粉にして働くホ・ジュンを見たペ・チョンスは、医官としてのホ・ジュンの人柄と腕に信頼を抱くようになり、罪を見逃すことも考え始めていたが、なんとその矢先、ホ・ジュンの罪がついに朝廷の人々の耳に入ってしまう。一方、随行医官として明国へ行っていたドジが帰って来た。予想以上に苦しい道程だったが、ドジの野望は苦しい道程を経てより鍛えられ、帰国草々、再起のチャンスをつかむ。恭嬪様に代わって殿下の寵愛を受ける仁嬪様の兄上と知り合いになり、仁嬪様の宮医に推薦してくれるというのだ。しかし、それには一つの条件があった――。
- 00:50:4052話 捕盗庁から義禁府へあらすじをみる ホ・ジュンの突然の逮捕に恵民署は大いに動揺する。キム・マンギョンはこみあげる怒りを抑えきれず、捕盗庁を訪ねるが、ことはすでに朝廷の重臣の耳にまで入っており、ペ・チョンスの意思でもどうにもできないという。その時、朝廷では重臣たちが集まってホ・ジュンの処遇について話し合っていた。ホ・ジュンの腕と朝廷への功績を勘案して減刑すべきという主張と、断固厳罰に処すべしという主張がぶつかり、結論が出ずにいたところへ突然、宣祖が現れ、なんとホ・ジュンを赦免しろとの御命を下す。ホ・ジュン赦免の知らせはまたたく間に恵民署からホ・ジュンの家にも届き、イルソとヤンテは監獄に閉じ込められているホ・ジュンとダヒに差し入れを持って行くが、なんとその最中、突然、捕盗庁が慌ただしくなり、釈放間近なはずの2人が義禁府へと移送されて行った――。あらすじをみる ホ・ジュンの突然の逮捕に恵民署は大いに動揺する。キム・マンギョンはこみあげる怒りを抑えきれず、捕盗庁を訪ねるが、ことはすでに朝廷の重臣の耳にまで入っており、ペ・チョンスの意思でもどうにもできないという。その時、朝廷では重臣たちが集まってホ・ジュンの処遇について話し合っていた。ホ・ジュンの腕と朝廷への功績を勘案して減刑すべきという主張と、断固厳罰に処すべしという主張がぶつかり、結論が出ずにいたところへ突然、宣祖が現れ、なんとホ・ジュンを赦免しろとの御命を下す。ホ・ジュン赦免の知らせはまたたく間に恵民署からホ・ジュンの家にも届き、イルソとヤンテは監獄に閉じ込められているホ・ジュンとダヒに差し入れを持って行くが、なんとその最中、突然、捕盗庁が慌ただしくなり、釈放間近なはずの2人が義禁府へと移送されて行った――。
- 00:48:3053話 赦免あらすじをみる 恭嬪様の急病を治すために獄中から呼び戻されたホ・ジュン。駆けつけてみると、恭嬪様の病は真心痛(心筋梗塞)で倒れ意識不明の状態だった。かつて真心痛で苦しむアン・グァンイクを針で救ったことのあるホ・ジュンは、今度もその方法で恭嬪様の一命を取りとめる。殿下は、恭嬪様を救ってくれた功労を認め、再びホ・ジュンの赦免を提案するが、大臣たちの強硬な反対に合い、思い通りにいかない。一方、恭嬪様も命の恩人であるホ・ジュンが再び投獄されたと聞き、何とか赦免するよう殿下に願い出る。大臣との間で板ばさみになった殿下は、結局、一切の意義申し立てを禁じたうえで、ホ・ジュンの赦免を命ずる御命を下す。過去のくびきから解放され、心から喜び合うホ・ジュン一家をいまいましい思いで見つめるドジと母親だったが、そんなドジのもとにまたとない朗報がもたらされる。なんと、ドジが世話する仁嬪様が懐妊されたというのだ――。あらすじをみる 恭嬪様の急病を治すために獄中から呼び戻されたホ・ジュン。駆けつけてみると、恭嬪様の病は真心痛(心筋梗塞)で倒れ意識不明の状態だった。かつて真心痛で苦しむアン・グァンイクを針で救ったことのあるホ・ジュンは、今度もその方法で恭嬪様の一命を取りとめる。殿下は、恭嬪様を救ってくれた功労を認め、再びホ・ジュンの赦免を提案するが、大臣たちの強硬な反対に合い、思い通りにいかない。一方、恭嬪様も命の恩人であるホ・ジュンが再び投獄されたと聞き、何とか赦免するよう殿下に願い出る。大臣との間で板ばさみになった殿下は、結局、一切の意義申し立てを禁じたうえで、ホ・ジュンの赦免を命ずる御命を下す。過去のくびきから解放され、心から喜び合うホ・ジュン一家をいまいましい思いで見つめるドジと母親だったが、そんなドジのもとにまたとない朗報がもたらされる。なんと、ドジが世話する仁嬪様が懐妊されたというのだ――。
- 01:02:4054話 宮廷の光と影あらすじをみる ホ・ジュンは恭嬪様、ドジは仁嬪様の宮医にそれぞれ任命され、内医院でも重要な地位を独占することになった2人。しかし、仁嬪様は殿下の子供を身ごもり、飛ぶ鳥を落とす勢いで権力を伸ばしつつあるのに対し、恭嬪様はもはや忘れられた過去の女として寂しい日々を過ごしていた。懐妊のお祝いに訪ねた仁嬪殿で門前払いを受けた恭嬪様は、屈辱感に打ちひしがれながら、自分の人生を振り返り、自分が手にしてきた富や名誉や幸福のはかなさを痛感する。内医院でも上質の薬材はすべて仁嬪様にとられてしまい、恭嬪様には残り物しか回ってこない。恭嬪殿の医女であるセヒョンはそんな不公平に抗議するが、それを聞きつけた仁嬪殿の尚宮にこっぴどく叱られる。さらに、真心痛(心筋梗塞)で倒れて以来、体調が思わしくない恭嬪様は心労も手伝って日に日に病状が悪化する。自分の死期の近いことを悟った恭嬪様は、王子たちと温泉地へ療養に行くことをホ・ジュンに提案し、ぜひついて来てほしいと願い出る――。あらすじをみる ホ・ジュンは恭嬪様、ドジは仁嬪様の宮医にそれぞれ任命され、内医院でも重要な地位を独占することになった2人。しかし、仁嬪様は殿下の子供を身ごもり、飛ぶ鳥を落とす勢いで権力を伸ばしつつあるのに対し、恭嬪様はもはや忘れられた過去の女として寂しい日々を過ごしていた。懐妊のお祝いに訪ねた仁嬪殿で門前払いを受けた恭嬪様は、屈辱感に打ちひしがれながら、自分の人生を振り返り、自分が手にしてきた富や名誉や幸福のはかなさを痛感する。内医院でも上質の薬材はすべて仁嬪様にとられてしまい、恭嬪様には残り物しか回ってこない。恭嬪殿の医女であるセヒョンはそんな不公平に抗議するが、それを聞きつけた仁嬪殿の尚宮にこっぴどく叱られる。さらに、真心痛(心筋梗塞)で倒れて以来、体調が思わしくない恭嬪様は心労も手伝って日に日に病状が悪化する。自分の死期の近いことを悟った恭嬪様は、王子たちと温泉地へ療養に行くことをホ・ジュンに提案し、ぜひついて来てほしいと願い出る――。
- 00:50:2555話 ヒル治療あらすじをみる 恭嬪様の死からさらに歳月は流れ、ホ・ジュンは湯薬庫と書庫にこもって医書の執筆に明け暮れていた。恭嬪様を失った殿下は、まるでそんなことなど忘れてしまったかのように仁嬪様とその子、信城君を深く寵愛し、恭嬪様の2人の王子、光海君と臨海君は孤独な日々を送っていた。仁嬪様のご懐妊で手柄を立てたドジは、仁慶宮の宮医として順調に地位を固めていたが、最近、自分が世話する信城君の病が日に日に悪化し、気の休まらぬ日々を送っていた。万一のことがあればこれまでの努力が水泡と帰すと危機感を募らせたドジは、信城君の治療をホ・ジュンに任せることを思いつく――。あらすじをみる 恭嬪様の死からさらに歳月は流れ、ホ・ジュンは湯薬庫と書庫にこもって医書の執筆に明け暮れていた。恭嬪様を失った殿下は、まるでそんなことなど忘れてしまったかのように仁嬪様とその子、信城君を深く寵愛し、恭嬪様の2人の王子、光海君と臨海君は孤独な日々を送っていた。仁嬪様のご懐妊で手柄を立てたドジは、仁慶宮の宮医として順調に地位を固めていたが、最近、自分が世話する信城君の病が日に日に悪化し、気の休まらぬ日々を送っていた。万一のことがあればこれまでの努力が水泡と帰すと危機感を募らせたドジは、信城君の治療をホ・ジュンに任せることを思いつく――。
- 00:51:5556話 夢に見た両班あらすじをみる ヒルを使って患部から血膿を吸い出すという奇抜は方法で信城君の腫れ物を治療するホ・ジュンは、周囲のプレッシャーをはねのけ、見事に病を完治させる。最初は反対していた殿下はホ・ジュンの功績を高く評価し、正三品 堂上官の品階を与え、御医に任命する。それはすなわち、中人から両班になったことを意味する。家に帰り、家族に任命状を見せるホ・ジュン。驚き、言葉を失うギョム。嬉しさに涙を流す母親。そしてダヒとホ・ジュンは何も言わず、ただ静かに抱き合った。ところが、喜びも束の間、国をひっくり返す一大事がホ・ジュンを襲う。倭軍が侵略してきたのだ。壬辰倭乱(文禄の役)の勃発である。釜山浦に上陸した倭軍は破竹の勢いで北上し、漢陽のすぐそこまで迫り―。あらすじをみる ヒルを使って患部から血膿を吸い出すという奇抜は方法で信城君の腫れ物を治療するホ・ジュンは、周囲のプレッシャーをはねのけ、見事に病を完治させる。最初は反対していた殿下はホ・ジュンの功績を高く評価し、正三品 堂上官の品階を与え、御医に任命する。それはすなわち、中人から両班になったことを意味する。家に帰り、家族に任命状を見せるホ・ジュン。驚き、言葉を失うギョム。嬉しさに涙を流す母親。そしてダヒとホ・ジュンは何も言わず、ただ静かに抱き合った。ところが、喜びも束の間、国をひっくり返す一大事がホ・ジュンを襲う。倭軍が侵略してきたのだ。壬辰倭乱(文禄の役)の勃発である。釜山浦に上陸した倭軍は破竹の勢いで北上し、漢陽のすぐそこまで迫り―。
- 00:46:5057話 都を捨てるあらすじをみる ついに倭軍が漢陽まで到達した。混乱に陥った民衆は怒りの矛先を支配階級に向け、両班を襲ったり、宮廷に火を放ったり、まさに修羅場。家族の避難を手伝いに自宅へ向かったホ・ジュンも怒り狂った民衆に襲われそうになるが、キム・マンギョンに助けられる。そして恵民署が燃えていると聞き、駆けつけてみると、すでに建物全体が炎に覆われており、やっとのことで最低限の医書を運び出す。医書を荷造りして家に向かってみると、家はもぬけの殻。ホ・ジュンが来るのを首を長くして待っていたのだが、宮廷の人間はすでに避難してしまい、殿下に仕えるホ・ジュンも一緒に行ったに違いないと判断し、イルソ・ヤンテ一家と一緒に発ったのだ。医書の荷造りで殿下一行の出発に間に合わなかったホ・ジュンたちは、重い医書を担いで一行に追いつこうと開城を飛ばし、直接、平壌を目指して歩きつづける。途中、村に立ち寄ってしばしの休憩を取っていると、いきなり倭軍が現れて――。あらすじをみる ついに倭軍が漢陽まで到達した。混乱に陥った民衆は怒りの矛先を支配階級に向け、両班を襲ったり、宮廷に火を放ったり、まさに修羅場。家族の避難を手伝いに自宅へ向かったホ・ジュンも怒り狂った民衆に襲われそうになるが、キム・マンギョンに助けられる。そして恵民署が燃えていると聞き、駆けつけてみると、すでに建物全体が炎に覆われており、やっとのことで最低限の医書を運び出す。医書を荷造りして家に向かってみると、家はもぬけの殻。ホ・ジュンが来るのを首を長くして待っていたのだが、宮廷の人間はすでに避難してしまい、殿下に仕えるホ・ジュンも一緒に行ったに違いないと判断し、イルソ・ヤンテ一家と一緒に発ったのだ。医書の荷造りで殿下一行の出発に間に合わなかったホ・ジュンたちは、重い医書を担いで一行に追いつこうと開城を飛ばし、直接、平壌を目指して歩きつづける。途中、村に立ち寄ってしばしの休憩を取っていると、いきなり倭軍が現れて――。
- 00:50:5558話 サンファとの別れあらすじをみる 村の民家でしばしの休息をとっていたホ・ジュン一行。そこへ倭軍がやって来て見つかりそうになるが、サンファが囮になって敵をひきつけてくれたおかげで、何とか逃げ出すことに成功する。船着場に到着し、平壌目指して船に乗りこむホ・ジュン一行だが、敵と共に消えていったサンファが心配なホ・ジュンは、なかなか出発できない。後ろ髪を引かれる思いで船を出すと、岸にサンファの姿が現れる。ホ・ジュンは船を戻そうとするが、それも間に合わぬまま、皆の見守るなか、後ろから追いかけて来た敵の鉄砲に倒れてしまう。一方、ホ・ジュンの家族はイルソ・ヤンテ一家とようやく平壌近くまでやって来た。途中、ヤンテの妻・ユウォルが産気づいて民家の納屋を借りて男の子を出産する。身重のユウォルをお荷物扱いしていたハマンも新しい生命の誕生を喜び、疲れ切った顔にしばし笑顔が戻る。殿下一行も平壌城に到着したが、倭軍の進撃の勢いが止まらぬことから、国境を越えて明に身を寄せるべきと主張する大臣まで現れた――。あらすじをみる 村の民家でしばしの休息をとっていたホ・ジュン一行。そこへ倭軍がやって来て見つかりそうになるが、サンファが囮になって敵をひきつけてくれたおかげで、何とか逃げ出すことに成功する。船着場に到着し、平壌目指して船に乗りこむホ・ジュン一行だが、敵と共に消えていったサンファが心配なホ・ジュンは、なかなか出発できない。後ろ髪を引かれる思いで船を出すと、岸にサンファの姿が現れる。ホ・ジュンは船を戻そうとするが、それも間に合わぬまま、皆の見守るなか、後ろから追いかけて来た敵の鉄砲に倒れてしまう。一方、ホ・ジュンの家族はイルソ・ヤンテ一家とようやく平壌近くまでやって来た。途中、ヤンテの妻・ユウォルが産気づいて民家の納屋を借りて男の子を出産する。身重のユウォルをお荷物扱いしていたハマンも新しい生命の誕生を喜び、疲れ切った顔にしばし笑顔が戻る。殿下一行も平壌城に到着したが、倭軍の進撃の勢いが止まらぬことから、国境を越えて明に身を寄せるべきと主張する大臣まで現れた――。
- 00:51:4059話 国境の手前あらすじをみる ついに敵軍が平壌に達し、本格的な攻撃が始まった。イルソ、ヤンテ、ギョムも義兵に名乗りをあげ、城に襲いかかる敵兵に石を投げつけて追い払う。ダヒは国を守るために懸命に頑張るギョムに握り飯を配り、ホ・ジュンも懸命にケガ人の世話をしていることを告げながら、家族を省みない父親に対する恨みを消そうと、母の思いを静かに語って聞かせる。一方、平壌を出て、さらへ北へと向かった殿下一行は、義州城でとりあえず旅装を解くが、そこへ信城君が急病で倒れたとの報が入る。殿下の命令でホ・ジュンの代わりに殿下を随行していたドジは王子様の原因不明の病に青ざめる。頼りとなる医書はすべて平壌に置いてきてしまい、手をこまねいているうちにあっけなく亡くなってしまう。ドジは責任をとって牢屋に入れられ、代わりに平壌に残ったホ・ジュンが呼ばれる。ようやく家族と再会できたのも束の間、再び戦闘の中に家族を残していかなければならなくなったホ・ジュン。引き裂かれるほどの思いでダヒたちに義州行きを告げると、ギョムは父親の立場を理解し、心強い言葉で父親を送りだしてくれた。あらすじをみる ついに敵軍が平壌に達し、本格的な攻撃が始まった。イルソ、ヤンテ、ギョムも義兵に名乗りをあげ、城に襲いかかる敵兵に石を投げつけて追い払う。ダヒは国を守るために懸命に頑張るギョムに握り飯を配り、ホ・ジュンも懸命にケガ人の世話をしていることを告げながら、家族を省みない父親に対する恨みを消そうと、母の思いを静かに語って聞かせる。一方、平壌を出て、さらへ北へと向かった殿下一行は、義州城でとりあえず旅装を解くが、そこへ信城君が急病で倒れたとの報が入る。殿下の命令でホ・ジュンの代わりに殿下を随行していたドジは王子様の原因不明の病に青ざめる。頼りとなる医書はすべて平壌に置いてきてしまい、手をこまねいているうちにあっけなく亡くなってしまう。ドジは責任をとって牢屋に入れられ、代わりに平壌に残ったホ・ジュンが呼ばれる。ようやく家族と再会できたのも束の間、再び戦闘の中に家族を残していかなければならなくなったホ・ジュン。引き裂かれるほどの思いでダヒたちに義州行きを告げると、ギョムは父親の立場を理解し、心強い言葉で父親を送りだしてくれた。
- 00:53:0560話 戦乱から見えたものあらすじをみる 銃弾を受けたと嘘をつき、ドジに殿下の針治療を任せたホ・ジュン。施術後、間もなく殿下は意識を取り戻し、起き上がるまでに回復する。一時でもホ・ジュンの忠心を疑ったことを詫びる殿下に、ホ・ジュンは回復はドジの針治療のお陰であり、ドジの罪を許すよう願い出る。そんなホ・ジュンに対し、ドジはこれまで嫉妬心にかられてホ・ジュンに数々の妨害を加えてきた自分の罪を告白し、心から謝罪する。敵軍の攻撃は衰えず、光海君が死守すると誓った平壌も陥落し、生き残った部下たちと共に義州に避難して来るが、明の援軍が到着すると戦況は一挙に逆転し、義兵の活躍も目覚しく、ついに倭軍を撃退する。長い戦乱を終え、ホ・ジュンが痛感したのは、医術をもっと民衆の身近なものにしなければならない、ということであった。戦乱で多くの死者を目の当たりにしたが、その多くが敵の攻撃ではなく、疫病や疾病に倒れた者たちであった。少しの知識さえあれば死なずにすんだ人々。彼らのためにできることは、医術をわかりやすく体系化し、広めることと考えたホ・ジュンは、殿下に医書編纂を願い出る――。あらすじをみる 銃弾を受けたと嘘をつき、ドジに殿下の針治療を任せたホ・ジュン。施術後、間もなく殿下は意識を取り戻し、起き上がるまでに回復する。一時でもホ・ジュンの忠心を疑ったことを詫びる殿下に、ホ・ジュンは回復はドジの針治療のお陰であり、ドジの罪を許すよう願い出る。そんなホ・ジュンに対し、ドジはこれまで嫉妬心にかられてホ・ジュンに数々の妨害を加えてきた自分の罪を告白し、心から謝罪する。敵軍の攻撃は衰えず、光海君が死守すると誓った平壌も陥落し、生き残った部下たちと共に義州に避難して来るが、明の援軍が到着すると戦況は一挙に逆転し、義兵の活躍も目覚しく、ついに倭軍を撃退する。長い戦乱を終え、ホ・ジュンが痛感したのは、医術をもっと民衆の身近なものにしなければならない、ということであった。戦乱で多くの死者を目の当たりにしたが、その多くが敵の攻撃ではなく、疫病や疾病に倒れた者たちであった。少しの知識さえあれば死なずにすんだ人々。彼らのためにできることは、医術をわかりやすく体系化し、広めることと考えたホ・ジュンは、殿下に医書編纂を願い出る――。
- 00:46:3561話 大君の誕生あらすじをみる 十数年も懐妊の兆しがなかった中殿様が王子を出産する。嫡流の王子の誕生を手放しで喜ぶ宣祖の裏で、側室を母とする光海君および彼を支持する一派と、光海君と対立する勢力として権力から疎外されてきたチョン・ソンピル一派の権力争いが静かに始まった。朝廷の不穏な空気をさとったドジは、ホ・ジュンに権力争いに巻き込まれぬよう、情勢を見極めて賢く渡り歩くよう助言するが、ホ・ジュンは医官の務めだけ果たせばいいと一蹴する。その頃、ホ・ジュンは朝鮮医学を体系化する医書の編纂に全力を注いでいた。既存医書の研究にはじまり、朝鮮で取れる薬材の研究、針灸術の整理など、やるべきことは山ほどあったが、朝廷の資金援助中断などもあり思ったように進まない。そんな時、大君様と光海君が同時に病を患い、御医はどちらに行くか迷った挙げ句、大君様のもとへ駆けつける――。あらすじをみる 十数年も懐妊の兆しがなかった中殿様が王子を出産する。嫡流の王子の誕生を手放しで喜ぶ宣祖の裏で、側室を母とする光海君および彼を支持する一派と、光海君と対立する勢力として権力から疎外されてきたチョン・ソンピル一派の権力争いが静かに始まった。朝廷の不穏な空気をさとったドジは、ホ・ジュンに権力争いに巻き込まれぬよう、情勢を見極めて賢く渡り歩くよう助言するが、ホ・ジュンは医官の務めだけ果たせばいいと一蹴する。その頃、ホ・ジュンは朝鮮医学を体系化する医書の編纂に全力を注いでいた。既存医書の研究にはじまり、朝鮮で取れる薬材の研究、針灸術の整理など、やるべきことは山ほどあったが、朝廷の資金援助中断などもあり思ったように進まない。そんな時、大君様と光海君が同時に病を患い、御医はどちらに行くか迷った挙げ句、大君様のもとへ駆けつける――。
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