双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆
#2~#37
各話一覧
- 00:46:25#2あらすじをみる 京州を支配する北朔大将軍の陳文徳(ちん・ぶんとく)は、六部(りくぶ)の名簿を集め、憎き呉朗(ご・ろう)と関わった者たちを罪人とした。下っ端役人である白文泰(はく・ぶんたい)も、呉朗とはずっと疎遠だったが、最近になって付き合いが始まったことで一派と目され、罰として全財産没収の憂き目に遭う。白家から家財が次々と運び出される様を物陰から見ていた茉喜(まつき)は、見覚えのある物を目にする。それは死んだ母が、茉喜を白家に迎えてもらう代わりとして白夫妻へ差し出した家宝で…。あらすじをみる 京州を支配する北朔大将軍の陳文徳(ちん・ぶんとく)は、六部(りくぶ)の名簿を集め、憎き呉朗(ご・ろう)と関わった者たちを罪人とした。下っ端役人である白文泰(はく・ぶんたい)も、呉朗とはずっと疎遠だったが、最近になって付き合いが始まったことで一派と目され、罰として全財産没収の憂き目に遭う。白家から家財が次々と運び出される様を物陰から見ていた茉喜(まつき)は、見覚えのある物を目にする。それは死んだ母が、茉喜を白家に迎えてもらう代わりとして白夫妻へ差し出した家宝で…。
- 00:47:23#3あらすじをみる 京州からの脱出を手助けする見返りに婚姻証書が欲しい―—―茉喜(まつき)の望みに龍襄軍の万嘉桂(ばん・かけい)は驚くばかり。婚姻は人生の一大事。それなのに、明日をも知れぬ兵士の身である自分が相手なんて言語道断だ。婚姻証書の代わりに、けがの治療などで迷惑をかけたお詫びとして金子千両を渡す約束をするが、茉喜は一歩も譲らないのだった。一方、白文泰(はく・ぶんたい)と夫人は自分たちの保身のため、茉喜を陳文徳(ちん・ぶんとく)に嫁がせようと目論み…。あらすじをみる 京州からの脱出を手助けする見返りに婚姻証書が欲しい―—―茉喜(まつき)の望みに龍襄軍の万嘉桂(ばん・かけい)は驚くばかり。婚姻は人生の一大事。それなのに、明日をも知れぬ兵士の身である自分が相手なんて言語道断だ。婚姻証書の代わりに、けがの治療などで迷惑をかけたお詫びとして金子千両を渡す約束をするが、茉喜は一歩も譲らないのだった。一方、白文泰(はく・ぶんたい)と夫人は自分たちの保身のため、茉喜を陳文徳(ちん・ぶんとく)に嫁がせようと目論み…。
- 00:47:20#4あらすじをみる 夜遅くに茉喜(まつき)の家へ忍び込もうとして万嘉桂(ばん・かけい)に手ひどく殴られた白鵬琨(はく・ほうこん)は、“茉喜が匿っている賊に襲われた”と母親の白夫人に泣きながら訴え続けた。だが“あの家には白家に恨みを持つ幽霊が出る”という茉喜の嘘を信じ込んでいる彼女は息子の言い分を聞かず、茉喜は陳文徳(ちん・ぶんとく)の側室になって出ていくからもう関わらないようにと忠告するのだった。これを部屋の外で聞いていた娘の鳳瑶(ほうよう)は、急いで茉喜のもとを訪れ…。あらすじをみる 夜遅くに茉喜(まつき)の家へ忍び込もうとして万嘉桂(ばん・かけい)に手ひどく殴られた白鵬琨(はく・ほうこん)は、“茉喜が匿っている賊に襲われた”と母親の白夫人に泣きながら訴え続けた。だが“あの家には白家に恨みを持つ幽霊が出る”という茉喜の嘘を信じ込んでいる彼女は息子の言い分を聞かず、茉喜は陳文徳(ちん・ぶんとく)の側室になって出ていくからもう関わらないようにと忠告するのだった。これを部屋の外で聞いていた娘の鳳瑶(ほうよう)は、急いで茉喜のもとを訪れ…。
- 00:47:29#5あらすじをみる 両親の合葬を口実に、京州の城門を出るための令牌を陳文徳(ちん・ぶんとく)から手に入れた茉喜(まつき)。だが真の目的は、万嘉桂(ばん・かけい)と共に逃げ出すことである。京州育ちで地理に詳しい茉喜が立てた綿密な逃亡計画を聞かされた嘉桂は、思わず感心してしまうのだった。一方の白鳳瑶(はく・ほうよう)は、白家のせいで文徳に嫁ぐ羽目になった茉喜に申し訳なさを感じていた。だが、嫌がるどころか高価な嫁荷を喜んで受け取った茉喜を思い出して、ある考えが思い浮かび…。あらすじをみる 両親の合葬を口実に、京州の城門を出るための令牌を陳文徳(ちん・ぶんとく)から手に入れた茉喜(まつき)。だが真の目的は、万嘉桂(ばん・かけい)と共に逃げ出すことである。京州育ちで地理に詳しい茉喜が立てた綿密な逃亡計画を聞かされた嘉桂は、思わず感心してしまうのだった。一方の白鳳瑶(はく・ほうよう)は、白家のせいで文徳に嫁ぐ羽目になった茉喜に申し訳なさを感じていた。だが、嫌がるどころか高価な嫁荷を喜んで受け取った茉喜を思い出して、ある考えが思い浮かび…。
- 00:46:57#6あらすじをみる 「馬車にいた人は誰なの?」――白鳳瑶(はく・ほうよう)は、茉喜(まつき)が自分に嘘をつかせてまで守りたかった“大事な人”が何者なのか気になって、容姿や家柄を聞き出そうと必死だ。しかし、万嘉桂(ばん・かけい)の存在を明かすわけにはいかない茉喜は、偶然知り合った男性で朝廷側の人間だとだけ答えるのだった。その頃、龍襄軍総帥の儲威(ちょ・い)が池北で挙兵し、京州に向けて進軍中であるとの報告を配下から受けた陳文徳(ちん・ぶんとく)は…。あらすじをみる 「馬車にいた人は誰なの?」――白鳳瑶(はく・ほうよう)は、茉喜(まつき)が自分に嘘をつかせてまで守りたかった“大事な人”が何者なのか気になって、容姿や家柄を聞き出そうと必死だ。しかし、万嘉桂(ばん・かけい)の存在を明かすわけにはいかない茉喜は、偶然知り合った男性で朝廷側の人間だとだけ答えるのだった。その頃、龍襄軍総帥の儲威(ちょ・い)が池北で挙兵し、京州に向けて進軍中であるとの報告を配下から受けた陳文徳(ちん・ぶんとく)は…。
- 00:47:34#7あらすじをみる 白鳳瑶(はく・ほうよう)の婚約相手として現れたのが万嘉桂(ばん・かけい)であったという事実に、茉喜(まつき)は衝撃を受けた。泣きながら嘉桂を責めるが、実は辞退するつもりだと聞いて機嫌を直す。嘉桂と別れて家に戻ると、そこには鳳瑶が。万家から破談の申し入れがあったと報告する彼女は浮かない表情を見せるばかりか、嘉桂を“文武両道の功臣”と褒めそやす。まさか惚れたかと心配になる茉喜。「一度会っただけよ」と鳳瑶は即座に否定したので安心するが…。あらすじをみる 白鳳瑶(はく・ほうよう)の婚約相手として現れたのが万嘉桂(ばん・かけい)であったという事実に、茉喜(まつき)は衝撃を受けた。泣きながら嘉桂を責めるが、実は辞退するつもりだと聞いて機嫌を直す。嘉桂と別れて家に戻ると、そこには鳳瑶が。万家から破談の申し入れがあったと報告する彼女は浮かない表情を見せるばかりか、嘉桂を“文武両道の功臣”と褒めそやす。まさか惚れたかと心配になる茉喜。「一度会っただけよ」と鳳瑶は即座に否定したので安心するが…。
- 00:46:42#8あらすじをみる 呉(ご)家との婚姻を断ったため投獄された白文泰(はく・ぶんたい)。粗末な食事しか与えてもらえず、やつれた父親の姿に鳳瑶(ほうよう)は胸を痛める。そんな娘の罪悪感に訴えるかのように文泰は「婚姻を承知してくれ」と涙ながらに懇願。白夫人もまた、呉家は裕福だから苦労しないと説得する。追い込まれた鳳瑶に、もはや拒む道は残されていないのだった。その頃、病気を患っている呉家の子息に鳳瑶が嫁ぐのを阻止したい茉喜(まつき)は、陳文徳(ちん・ぶんとく)に助けを求め…。あらすじをみる 呉(ご)家との婚姻を断ったため投獄された白文泰(はく・ぶんたい)。粗末な食事しか与えてもらえず、やつれた父親の姿に鳳瑶(ほうよう)は胸を痛める。そんな娘の罪悪感に訴えるかのように文泰は「婚姻を承知してくれ」と涙ながらに懇願。白夫人もまた、呉家は裕福だから苦労しないと説得する。追い込まれた鳳瑶に、もはや拒む道は残されていないのだった。その頃、病気を患っている呉家の子息に鳳瑶が嫁ぐのを阻止したい茉喜(まつき)は、陳文徳(ちん・ぶんとく)に助けを求め…。
- 00:47:12#9あらすじをみる 呉(ご)家の子息との婚姻話から一転、戦死した万嘉桂(ばん・かけい)の妻となった白鳳瑶(はく・ほうよう)。呉家との約束を違えたものの大ごとにならずに済んだのはよかったとはいえ、娘が死んだ夫に操を立て、生涯独り身を貫くつもりであることを白夫人は嘆く。そんななか思いもよらぬ事件が起きた。今朝まで元気だったはずの白家の主・文泰(ぶんたい)が急死したのである。そばにいた従者によると、文泰は骨董店で入手した逸品を、友人らにお披露目していた最中に突然倒れたというのだが…。あらすじをみる 呉(ご)家の子息との婚姻話から一転、戦死した万嘉桂(ばん・かけい)の妻となった白鳳瑶(はく・ほうよう)。呉家との約束を違えたものの大ごとにならずに済んだのはよかったとはいえ、娘が死んだ夫に操を立て、生涯独り身を貫くつもりであることを白夫人は嘆く。そんななか思いもよらぬ事件が起きた。今朝まで元気だったはずの白家の主・文泰(ぶんたい)が急死したのである。そばにいた従者によると、文泰は骨董店で入手した逸品を、友人らにお披露目していた最中に突然倒れたというのだが…。
- 00:47:52#10あらすじをみる 白鵬琨(はく・ほうこん)は、鄭開泰(てい・かいたい)から贈られた結納金を無断で博打につぎ込んだあげく、さらに借金を重ねるという愚行を働き、賭場の男たちから袋叩きに。容赦なく殴られる息子の姿を目の当たりにした白夫人は、これまでの心労が祟って倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまう。両親を相次いで亡くし、悲しみに打ちひしがれる鳳瑶(ほうよう)だったが、借金の取り立ては止まない。すべての元凶である鵬琨は、裕福な嫁ぎ先から助けを得られない妹を役立たずと罵り…。あらすじをみる 白鵬琨(はく・ほうこん)は、鄭開泰(てい・かいたい)から贈られた結納金を無断で博打につぎ込んだあげく、さらに借金を重ねるという愚行を働き、賭場の男たちから袋叩きに。容赦なく殴られる息子の姿を目の当たりにした白夫人は、これまでの心労が祟って倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまう。両親を相次いで亡くし、悲しみに打ちひしがれる鳳瑶(ほうよう)だったが、借金の取り立ては止まない。すべての元凶である鵬琨は、裕福な嫁ぎ先から助けを得られない妹を役立たずと罵り…。
- 00:46:37#11あらすじをみる 茉喜(まつき)は、恩師からの誘いを受けて教職に就く決断をした白鳳瑶(はく・ほうよう)と共に、京州から遠く離れた罄州へ移り住むことになった。借金のせいで手放さざるを得なくなった白家の屋敷に別れを告げて旅立つ2人。道中、世間知らずの鳳瑶が盗人に大事な荷物を奪われ、所持金のほとんどを失うという災難に見舞われながらも、何とか勤め先である罄州女学館にたどり着くのだった。出迎えに現れた女学館の教師・沈書墨(しん・しょぼく)に案内され、中に入った茉喜と鳳瑶は…。あらすじをみる 茉喜(まつき)は、恩師からの誘いを受けて教職に就く決断をした白鳳瑶(はく・ほうよう)と共に、京州から遠く離れた罄州へ移り住むことになった。借金のせいで手放さざるを得なくなった白家の屋敷に別れを告げて旅立つ2人。道中、世間知らずの鳳瑶が盗人に大事な荷物を奪われ、所持金のほとんどを失うという災難に見舞われながらも、何とか勤め先である罄州女学館にたどり着くのだった。出迎えに現れた女学館の教師・沈書墨(しん・しょぼく)に案内され、中に入った茉喜と鳳瑶は…。
- 00:47:59#12あらすじをみる 茉喜(まつき)は食材を求めて街へ。肉を買おうとした彼女に、小さな“幸運”が訪れる。店主の手元が狂い、偶然にも大きな肉の塊が彼女の籠の中に落ちたのだ。店主に何も告げずに去ろうかという考えが頭をよぎる茉喜。しかし結局は“ずるをしないで”という白鳳瑶(はく・ほうよう)の教えに従い、肉を返すことに。すると、茉喜の正直さに感服した店主が無償でモツをくれたのだった。それを料理して鳳瑶に振る舞えば、喜んでもらえるはずだと思っていた茉喜だが…。あらすじをみる 茉喜(まつき)は食材を求めて街へ。肉を買おうとした彼女に、小さな“幸運”が訪れる。店主の手元が狂い、偶然にも大きな肉の塊が彼女の籠の中に落ちたのだ。店主に何も告げずに去ろうかという考えが頭をよぎる茉喜。しかし結局は“ずるをしないで”という白鳳瑶(はく・ほうよう)の教えに従い、肉を返すことに。すると、茉喜の正直さに感服した店主が無償でモツをくれたのだった。それを料理して鳳瑶に振る舞えば、喜んでもらえるはずだと思っていた茉喜だが…。
- 00:47:01#13あらすじをみる 館長の馮嫣(ふう・えん)に叱責された上、罰として減給を言い渡された白鳳瑶(はく・ほうよう)。馮銘(ふう・めい)を誘惑したというのだが、事実は正反対で、しつこく言い寄ってきていたのは馮銘のほうである。なぜこんな目に遭わねばならないのかと腹を立てる茉喜(まつき)だが、当の鳳瑶は、今は仕事を失うわけにいかないと、このひどい仕打ちに耐えようとするのだった。翌日、鳳瑶の様子を心配した沈書墨(しん・しょぼく)は、茉喜から事情を聞いて馮嫣に抗議しようとするが…。あらすじをみる 館長の馮嫣(ふう・えん)に叱責された上、罰として減給を言い渡された白鳳瑶(はく・ほうよう)。馮銘(ふう・めい)を誘惑したというのだが、事実は正反対で、しつこく言い寄ってきていたのは馮銘のほうである。なぜこんな目に遭わねばならないのかと腹を立てる茉喜(まつき)だが、当の鳳瑶は、今は仕事を失うわけにいかないと、このひどい仕打ちに耐えようとするのだった。翌日、鳳瑶の様子を心配した沈書墨(しん・しょぼく)は、茉喜から事情を聞いて馮嫣に抗議しようとするが…。
- 00:47:16#14あらすじをみる 名家や高官の娘が通うはずの罄州女学館に、丁一苑の学生は試験も受けずに入学でき、素性の不明な者も大勢いる――茉喜(まつき)はそんな噂を耳にした。実際、陳文徳(ちん・ぶんとく)までもが身分を隠して学校に潜り込んでいる。何か大事件が起きるのではないかと不安になった彼女が、一刻も早く逃げ出すべく白鳳瑶(はく・ほうよう)に事情を説明していたところへ沈書墨(しん・しょぼく)が。すると彼女は、問題は丁一苑だけではないと、女学館に潜む闇を話し始め…。あらすじをみる 名家や高官の娘が通うはずの罄州女学館に、丁一苑の学生は試験も受けずに入学でき、素性の不明な者も大勢いる――茉喜(まつき)はそんな噂を耳にした。実際、陳文徳(ちん・ぶんとく)までもが身分を隠して学校に潜り込んでいる。何か大事件が起きるのではないかと不安になった彼女が、一刻も早く逃げ出すべく白鳳瑶(はく・ほうよう)に事情を説明していたところへ沈書墨(しん・しょぼく)が。すると彼女は、問題は丁一苑だけではないと、女学館に潜む闇を話し始め…。
- 00:47:23#15あらすじをみる 茉喜(まつき)、陳文徳(ちん・ぶんとく)、沈書墨(しん・しょぼく)の3人は、馮嫣(ふう・えん)に騙されて馮家の地下牢に落とされた。するとそこには思わぬ人物が。ある将軍に嫁ぐと言い残し、突然姿を消した罄州女学館の教師・孫景雲(そん・けいうん)である。彼女は馮嫣に殺されたものだと思っていた書墨は、大事な友が生きていたことを泣いて喜ぶのだった。その頃、明徳(めいとく)侯の鍾毓麒(しょう・いくき)は、姉の鍾太后が残した直筆書画を見るためと称し、女学館を訪れていて…。あらすじをみる 茉喜(まつき)、陳文徳(ちん・ぶんとく)、沈書墨(しん・しょぼく)の3人は、馮嫣(ふう・えん)に騙されて馮家の地下牢に落とされた。するとそこには思わぬ人物が。ある将軍に嫁ぐと言い残し、突然姿を消した罄州女学館の教師・孫景雲(そん・けいうん)である。彼女は馮嫣に殺されたものだと思っていた書墨は、大事な友が生きていたことを泣いて喜ぶのだった。その頃、明徳(めいとく)侯の鍾毓麒(しょう・いくき)は、姉の鍾太后が残した直筆書画を見るためと称し、女学館を訪れていて…。
- 00:46:47#16あらすじをみる 太后の書画には何か重大な秘密があるのですか――間者として罄州女学館に潜入していた呉吟(ご・ぎん)は、明徳(めいとく)侯に尋ねた。書画を見つけ出すという任務を達成できずに叱責されたばかりではあったが、蔵書閣で自分と同じ目的を持つらしい曲者と遭遇し、女学館では変事が続いているところに明徳侯自らが来訪しているという状況から察するに、それがただならぬ物であるとしか思えなかったのだ。鋭い指摘に感心した明徳侯は、太后の書画の秘密を呉吟に明かし…。あらすじをみる 太后の書画には何か重大な秘密があるのですか――間者として罄州女学館に潜入していた呉吟(ご・ぎん)は、明徳(めいとく)侯に尋ねた。書画を見つけ出すという任務を達成できずに叱責されたばかりではあったが、蔵書閣で自分と同じ目的を持つらしい曲者と遭遇し、女学館では変事が続いているところに明徳侯自らが来訪しているという状況から察するに、それがただならぬ物であるとしか思えなかったのだ。鋭い指摘に感心した明徳侯は、太后の書画の秘密を呉吟に明かし…。
- 00:46:31#17あらすじをみる 明徳(めいとく)侯の命を狙った2人の刺客。そのうちの1人、丁二苑の張湘南(ちょう・しょうなん)は、半年前に罄州女学館へ入学していた。元来、中途入学は許されていないはずだと呉吟(ご・ぎん)は館長の馮嫣(ふう・えん)を問い詰める。賄賂を受け取ったことは白状するも、身元に疑わしい点はなかったと弁明する馮嫣。ところが湘南には驚くべき過去があった。彼女の本当の姓は孫(そん)。実父は元御史中丞で、明徳侯を弾劾したため罪に問われ、一家流刑になっていたのだ…。あらすじをみる 明徳(めいとく)侯の命を狙った2人の刺客。そのうちの1人、丁二苑の張湘南(ちょう・しょうなん)は、半年前に罄州女学館へ入学していた。元来、中途入学は許されていないはずだと呉吟(ご・ぎん)は館長の馮嫣(ふう・えん)を問い詰める。賄賂を受け取ったことは白状するも、身元に疑わしい点はなかったと弁明する馮嫣。ところが湘南には驚くべき過去があった。彼女の本当の姓は孫(そん)。実父は元御史中丞で、明徳侯を弾劾したため罪に問われ、一家流刑になっていたのだ…。
- 00:47:32#18あらすじをみる 女学館の教師たちによると、罄州を守るために派遣されてくる将軍は、戦功も多く、若くて凛々しい美男子らしい。そんな噂が広まっていたある日、罄州女学館に甲冑を身にまとった2人の兵が。学内をぶらぶらと歩いていた茉喜(まつき)は、目の前の男の顔を見て驚愕する。そこにいたのは、戦死したはずの万嘉桂(ばん・かけい)だったのだ。にわかには信じられず、恐る恐る彼の頬に触れる茉喜。手のひらから感じる温かさに、生きていることを実感した彼女の目からは大粒の涙がこぼれ…。あらすじをみる 女学館の教師たちによると、罄州を守るために派遣されてくる将軍は、戦功も多く、若くて凛々しい美男子らしい。そんな噂が広まっていたある日、罄州女学館に甲冑を身にまとった2人の兵が。学内をぶらぶらと歩いていた茉喜(まつき)は、目の前の男の顔を見て驚愕する。そこにいたのは、戦死したはずの万嘉桂(ばん・かけい)だったのだ。にわかには信じられず、恐る恐る彼の頬に触れる茉喜。手のひらから感じる温かさに、生きていることを実感した彼女の目からは大粒の涙がこぼれ…。
- 00:47:15#19あらすじをみる 茉喜(まつき)に執着する呉吟(ご・ぎん)は、配下の忠告も無視して罄州を離れようとしなかった。愚かなまねをしている呉吟に憤る呉朗(ご・ろう)だが、明徳(めいとく)侯はむしろ好都合だと捉えた。鉄鉱が眠る罄州を他の勢力に侵略されないよう龍襄軍を進駐させたとはいえ、陛下の軍を意のままには動かせない。目的を果たすには、自分の命令に従って内密に動く者が必要であり、その役目を呉吟に任せようと考えたのだ。情にとらわれている呉吟にそんな大役は無理だと難色を示す呉朗だが…。あらすじをみる 茉喜(まつき)に執着する呉吟(ご・ぎん)は、配下の忠告も無視して罄州を離れようとしなかった。愚かなまねをしている呉吟に憤る呉朗(ご・ろう)だが、明徳(めいとく)侯はむしろ好都合だと捉えた。鉄鉱が眠る罄州を他の勢力に侵略されないよう龍襄軍を進駐させたとはいえ、陛下の軍を意のままには動かせない。目的を果たすには、自分の命令に従って内密に動く者が必要であり、その役目を呉吟に任せようと考えたのだ。情にとらわれている呉吟にそんな大役は無理だと難色を示す呉朗だが…。
- 00:47:39#20あらすじをみる 白鳳瑶(はく・ほうよう)と万嘉桂(ばん・かけい)に、一刻も早く一緒になってもらいたい――そう考える嘉桂の母に頼まれた茉喜(まつき)は、万家へ引っ越すよう鳳瑶の説得を試みた。だが何を言っても、鳳瑶は“人の世話にはならない”と拒み続ける。頑固な鳳瑶に業を煮やした茉喜は、意を決して今の暮らしに対する不満をぶちまけるのだった。茉喜は楽しく過ごしているとばかり思っていた鳳瑶は激しく動揺し、何も気づかなくてごめんなさいと、泣いて部屋を出ていき…。あらすじをみる 白鳳瑶(はく・ほうよう)と万嘉桂(ばん・かけい)に、一刻も早く一緒になってもらいたい――そう考える嘉桂の母に頼まれた茉喜(まつき)は、万家へ引っ越すよう鳳瑶の説得を試みた。だが何を言っても、鳳瑶は“人の世話にはならない”と拒み続ける。頑固な鳳瑶に業を煮やした茉喜は、意を決して今の暮らしに対する不満をぶちまけるのだった。茉喜は楽しく過ごしているとばかり思っていた鳳瑶は激しく動揺し、何も気づかなくてごめんなさいと、泣いて部屋を出ていき…。
- 00:47:26#21あらすじをみる 白鳳瑶(はく・ほうよう)との婚姻を拒む万嘉桂(ばん・かけい)。そんな息子に腹を立てた彼の母は、毒薬の瓶を手に“死んでやる”と騒ぎ出した。将軍たる嘉桂は常に危険と隣り合わせ。未婚のまま戦死すれば、万家は途絶えてしまうのである。どうか跡継ぎを産んでくれと必死に泣いてすがる嘉桂の母にほだされ、鳳瑶も嫁ぐことを承諾するのだった。ところが瓶の中身が毒ではなかったことが判明。嘉桂が「なぜこんなまねを」と怒りをぶつけると、母はこめかみを押さえて倒れてしまい…。あらすじをみる 白鳳瑶(はく・ほうよう)との婚姻を拒む万嘉桂(ばん・かけい)。そんな息子に腹を立てた彼の母は、毒薬の瓶を手に“死んでやる”と騒ぎ出した。将軍たる嘉桂は常に危険と隣り合わせ。未婚のまま戦死すれば、万家は途絶えてしまうのである。どうか跡継ぎを産んでくれと必死に泣いてすがる嘉桂の母にほだされ、鳳瑶も嫁ぐことを承諾するのだった。ところが瓶の中身が毒ではなかったことが判明。嘉桂が「なぜこんなまねを」と怒りをぶつけると、母はこめかみを押さえて倒れてしまい…。
- TOP
- 動画
- ドラマ
- 双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆
- #2~#37