双燕秘抄 乱世を舞う二羽の絆
#2~#10
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- 00:46:25#2あらすじをみる 京州を支配する北朔大将軍の陳文徳(ちん・ぶんとく)は、六部(りくぶ)の名簿を集め、憎き呉朗(ご・ろう)と関わった者たちを罪人とした。下っ端役人である白文泰(はく・ぶんたい)も、呉朗とはずっと疎遠だったが、最近になって付き合いが始まったことで一派と目され、罰として全財産没収の憂き目に遭う。白家から家財が次々と運び出される様を物陰から見ていた茉喜(まつき)は、見覚えのある物を目にする。それは死んだ母が、茉喜を白家に迎えてもらう代わりとして白夫妻へ差し出した家宝で…。あらすじをみる 京州を支配する北朔大将軍の陳文徳(ちん・ぶんとく)は、六部(りくぶ)の名簿を集め、憎き呉朗(ご・ろう)と関わった者たちを罪人とした。下っ端役人である白文泰(はく・ぶんたい)も、呉朗とはずっと疎遠だったが、最近になって付き合いが始まったことで一派と目され、罰として全財産没収の憂き目に遭う。白家から家財が次々と運び出される様を物陰から見ていた茉喜(まつき)は、見覚えのある物を目にする。それは死んだ母が、茉喜を白家に迎えてもらう代わりとして白夫妻へ差し出した家宝で…。
- 00:47:23#3あらすじをみる 京州からの脱出を手助けする見返りに婚姻証書が欲しい―—―茉喜(まつき)の望みに龍襄軍の万嘉桂(ばん・かけい)は驚くばかり。婚姻は人生の一大事。それなのに、明日をも知れぬ兵士の身である自分が相手なんて言語道断だ。婚姻証書の代わりに、けがの治療などで迷惑をかけたお詫びとして金子千両を渡す約束をするが、茉喜は一歩も譲らないのだった。一方、白文泰(はく・ぶんたい)と夫人は自分たちの保身のため、茉喜を陳文徳(ちん・ぶんとく)に嫁がせようと目論み…。あらすじをみる 京州からの脱出を手助けする見返りに婚姻証書が欲しい―—―茉喜(まつき)の望みに龍襄軍の万嘉桂(ばん・かけい)は驚くばかり。婚姻は人生の一大事。それなのに、明日をも知れぬ兵士の身である自分が相手なんて言語道断だ。婚姻証書の代わりに、けがの治療などで迷惑をかけたお詫びとして金子千両を渡す約束をするが、茉喜は一歩も譲らないのだった。一方、白文泰(はく・ぶんたい)と夫人は自分たちの保身のため、茉喜を陳文徳(ちん・ぶんとく)に嫁がせようと目論み…。
- 00:47:20#4あらすじをみる 夜遅くに茉喜(まつき)の家へ忍び込もうとして万嘉桂(ばん・かけい)に手ひどく殴られた白鵬琨(はく・ほうこん)は、“茉喜が匿っている賊に襲われた”と母親の白夫人に泣きながら訴え続けた。だが“あの家には白家に恨みを持つ幽霊が出る”という茉喜の嘘を信じ込んでいる彼女は息子の言い分を聞かず、茉喜は陳文徳(ちん・ぶんとく)の側室になって出ていくからもう関わらないようにと忠告するのだった。これを部屋の外で聞いていた娘の鳳瑶(ほうよう)は、急いで茉喜のもとを訪れ…。あらすじをみる 夜遅くに茉喜(まつき)の家へ忍び込もうとして万嘉桂(ばん・かけい)に手ひどく殴られた白鵬琨(はく・ほうこん)は、“茉喜が匿っている賊に襲われた”と母親の白夫人に泣きながら訴え続けた。だが“あの家には白家に恨みを持つ幽霊が出る”という茉喜の嘘を信じ込んでいる彼女は息子の言い分を聞かず、茉喜は陳文徳(ちん・ぶんとく)の側室になって出ていくからもう関わらないようにと忠告するのだった。これを部屋の外で聞いていた娘の鳳瑶(ほうよう)は、急いで茉喜のもとを訪れ…。
- 00:47:29#5あらすじをみる 両親の合葬を口実に、京州の城門を出るための令牌を陳文徳(ちん・ぶんとく)から手に入れた茉喜(まつき)。だが真の目的は、万嘉桂(ばん・かけい)と共に逃げ出すことである。京州育ちで地理に詳しい茉喜が立てた綿密な逃亡計画を聞かされた嘉桂は、思わず感心してしまうのだった。一方の白鳳瑶(はく・ほうよう)は、白家のせいで文徳に嫁ぐ羽目になった茉喜に申し訳なさを感じていた。だが、嫌がるどころか高価な嫁荷を喜んで受け取った茉喜を思い出して、ある考えが思い浮かび…。あらすじをみる 両親の合葬を口実に、京州の城門を出るための令牌を陳文徳(ちん・ぶんとく)から手に入れた茉喜(まつき)。だが真の目的は、万嘉桂(ばん・かけい)と共に逃げ出すことである。京州育ちで地理に詳しい茉喜が立てた綿密な逃亡計画を聞かされた嘉桂は、思わず感心してしまうのだった。一方の白鳳瑶(はく・ほうよう)は、白家のせいで文徳に嫁ぐ羽目になった茉喜に申し訳なさを感じていた。だが、嫌がるどころか高価な嫁荷を喜んで受け取った茉喜を思い出して、ある考えが思い浮かび…。
- 00:46:57#6あらすじをみる 「馬車にいた人は誰なの?」――白鳳瑶(はく・ほうよう)は、茉喜(まつき)が自分に嘘をつかせてまで守りたかった“大事な人”が何者なのか気になって、容姿や家柄を聞き出そうと必死だ。しかし、万嘉桂(ばん・かけい)の存在を明かすわけにはいかない茉喜は、偶然知り合った男性で朝廷側の人間だとだけ答えるのだった。その頃、龍襄軍総帥の儲威(ちょ・い)が池北で挙兵し、京州に向けて進軍中であるとの報告を配下から受けた陳文徳(ちん・ぶんとく)は…。あらすじをみる 「馬車にいた人は誰なの?」――白鳳瑶(はく・ほうよう)は、茉喜(まつき)が自分に嘘をつかせてまで守りたかった“大事な人”が何者なのか気になって、容姿や家柄を聞き出そうと必死だ。しかし、万嘉桂(ばん・かけい)の存在を明かすわけにはいかない茉喜は、偶然知り合った男性で朝廷側の人間だとだけ答えるのだった。その頃、龍襄軍総帥の儲威(ちょ・い)が池北で挙兵し、京州に向けて進軍中であるとの報告を配下から受けた陳文徳(ちん・ぶんとく)は…。
- 00:47:34#7あらすじをみる 白鳳瑶(はく・ほうよう)の婚約相手として現れたのが万嘉桂(ばん・かけい)であったという事実に、茉喜(まつき)は衝撃を受けた。泣きながら嘉桂を責めるが、実は辞退するつもりだと聞いて機嫌を直す。嘉桂と別れて家に戻ると、そこには鳳瑶が。万家から破談の申し入れがあったと報告する彼女は浮かない表情を見せるばかりか、嘉桂を“文武両道の功臣”と褒めそやす。まさか惚れたかと心配になる茉喜。「一度会っただけよ」と鳳瑶は即座に否定したので安心するが…。あらすじをみる 白鳳瑶(はく・ほうよう)の婚約相手として現れたのが万嘉桂(ばん・かけい)であったという事実に、茉喜(まつき)は衝撃を受けた。泣きながら嘉桂を責めるが、実は辞退するつもりだと聞いて機嫌を直す。嘉桂と別れて家に戻ると、そこには鳳瑶が。万家から破談の申し入れがあったと報告する彼女は浮かない表情を見せるばかりか、嘉桂を“文武両道の功臣”と褒めそやす。まさか惚れたかと心配になる茉喜。「一度会っただけよ」と鳳瑶は即座に否定したので安心するが…。
- 00:46:42#8あらすじをみる 呉(ご)家との婚姻を断ったため投獄された白文泰(はく・ぶんたい)。粗末な食事しか与えてもらえず、やつれた父親の姿に鳳瑶(ほうよう)は胸を痛める。そんな娘の罪悪感に訴えるかのように文泰は「婚姻を承知してくれ」と涙ながらに懇願。白夫人もまた、呉家は裕福だから苦労しないと説得する。追い込まれた鳳瑶に、もはや拒む道は残されていないのだった。その頃、病気を患っている呉家の子息に鳳瑶が嫁ぐのを阻止したい茉喜(まつき)は、陳文徳(ちん・ぶんとく)に助けを求め…。あらすじをみる 呉(ご)家との婚姻を断ったため投獄された白文泰(はく・ぶんたい)。粗末な食事しか与えてもらえず、やつれた父親の姿に鳳瑶(ほうよう)は胸を痛める。そんな娘の罪悪感に訴えるかのように文泰は「婚姻を承知してくれ」と涙ながらに懇願。白夫人もまた、呉家は裕福だから苦労しないと説得する。追い込まれた鳳瑶に、もはや拒む道は残されていないのだった。その頃、病気を患っている呉家の子息に鳳瑶が嫁ぐのを阻止したい茉喜(まつき)は、陳文徳(ちん・ぶんとく)に助けを求め…。
- 00:47:12#9あらすじをみる 呉(ご)家の子息との婚姻話から一転、戦死した万嘉桂(ばん・かけい)の妻となった白鳳瑶(はく・ほうよう)。呉家との約束を違えたものの大ごとにならずに済んだのはよかったとはいえ、娘が死んだ夫に操を立て、生涯独り身を貫くつもりであることを白夫人は嘆く。そんななか思いもよらぬ事件が起きた。今朝まで元気だったはずの白家の主・文泰(ぶんたい)が急死したのである。そばにいた従者によると、文泰は骨董店で入手した逸品を、友人らにお披露目していた最中に突然倒れたというのだが…。あらすじをみる 呉(ご)家の子息との婚姻話から一転、戦死した万嘉桂(ばん・かけい)の妻となった白鳳瑶(はく・ほうよう)。呉家との約束を違えたものの大ごとにならずに済んだのはよかったとはいえ、娘が死んだ夫に操を立て、生涯独り身を貫くつもりであることを白夫人は嘆く。そんななか思いもよらぬ事件が起きた。今朝まで元気だったはずの白家の主・文泰(ぶんたい)が急死したのである。そばにいた従者によると、文泰は骨董店で入手した逸品を、友人らにお披露目していた最中に突然倒れたというのだが…。
- 00:47:52#10あらすじをみる 白鵬琨(はく・ほうこん)は、鄭開泰(てい・かいたい)から贈られた結納金を無断で博打につぎ込んだあげく、さらに借金を重ねるという愚行を働き、賭場の男たちから袋叩きに。容赦なく殴られる息子の姿を目の当たりにした白夫人は、これまでの心労が祟って倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまう。両親を相次いで亡くし、悲しみに打ちひしがれる鳳瑶(ほうよう)だったが、借金の取り立ては止まない。すべての元凶である鵬琨は、裕福な嫁ぎ先から助けを得られない妹を役立たずと罵り…。あらすじをみる 白鵬琨(はく・ほうこん)は、鄭開泰(てい・かいたい)から贈られた結納金を無断で博打につぎ込んだあげく、さらに借金を重ねるという愚行を働き、賭場の男たちから袋叩きに。容赦なく殴られる息子の姿を目の当たりにした白夫人は、これまでの心労が祟って倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまう。両親を相次いで亡くし、悲しみに打ちひしがれる鳳瑶(ほうよう)だったが、借金の取り立ては止まない。すべての元凶である鵬琨は、裕福な嫁ぎ先から助けを得られない妹を役立たずと罵り…。
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