エンダーズ・デッドリードライヴ 東京蹴球旅団2029
後藤勝 1,386円
あらすじ
新世代フットボールリアル・フィクション、ついに誕生!!
二〇二九年、東京の覇権を巡る闘い
「群青! いるんだろう?」
近い未来、二〇二八年秋。
コロンビアの麻薬戦争に巻き込まれた日本人サッカー選手
群青叶(ぐんじょう・かなえ)は、東京のプロサッカークラブ「銀星倶楽部」の常務、松重崇(まつしげ・たかし)によって救い出される。
逃走中に負傷しながらも一命をとりとめた群青は帰京し、生みの親である「銀星倶楽部」オーナー社長の上水流領(かみずる・かなめ)が亡くなる間際、初めての対面を果たす。 「おまえ、銀星倶楽部の社長になれ」妾の子である群青は領の命令に反発するが、腹違いの姉上水流奏(かみずる・かなで)が就任を断り、成り手のいない状況で、唯ひとつの存在理由を失いたくないと、後継者になることを決意する。領の棺を送り出したあと、群青は奏がライバルである「インテルクルービ」で専務の座に就いていた事実を知る。明けて二〇二九年、東京都心を二分するプロサッカー興行戦争が異母姉弟の手によって開かれようとしていた――