つながって、支えあう――ゆとり世代の豊かさとは?

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あらすじ

わたしたちは、長い長い老いの時間を、どう過ごしていけばよいのでしょうか? 出発点は、2025年の日本――ベビーブーム世代、いわゆる「団塊の世代」が揃って75歳以上を迎える時代を考えるところにあります。その頃、人口に占める65歳以上の割合は約30%、75歳以上は約18%(いずれも推計値)。あなたは想像ができますか? 日本の社会は人類の未体験ゾーンへ先陣を切って突入していこうとしています。
医療経済の専門家で、国立社会保障・人口問題研究所名誉所長の西村周三氏がホスト役として、作家をゲストにお迎えする対談シリーズ「Dr. ジレ!」の第五弾は、学生作家として活躍中の弱冠・20歳、阿野冠氏。
育ち盛りからインターネットや携帯電話に親しんだ若者たちは、好況を知らず、膨大な国の借金を背負わされた世代でもあります。「空気を読む」ことに長け、つながりを重んじる若者は今の日本をどう見ているのか? 年長者は若者に何を望むのか? 世代の壁を超えて、互いに支えあう将来に向けたヒントが語られます。
〔目次〕より抜粋
第1章 若者と仕事とお金の話
なぜ仕事は減ったのか?/肉体労働を見直す/起業とパトロン/お金の循環を作り出す
第2章 メイド・イン・ジャパンの明日
 マルチな才能求む/お家芸のゆくえ
第3章 ゆとり世代と革命と
 尻拭いの運命/豊かさのシンボル/ケータイが文化を変えた/
グローバルか、ドメスティックか/ネット上の人格
第4章 世代を超えた連帯へ
 先送りシナリオ/新しい時代の豊かさ/英語で小説を書く/のしかかる借金