血糖値は食べながら下げるのが正解
大坂貴史(著者) 1,650円
あらすじ
成人の5人に1人は糖尿病かその予備群といわれています。糖尿病の人の食事は「あれもガマン、これもガマン」と思われがちですが、かなり変わってきています。むしろ昨今目立つのは、糖質を制限しすぎて「インスリン」という血糖値を下げるホルモンの効きが悪くなっている人。最新の研究で、血糖値は食べながら下げていくのが正解とわかっています。糖質は炭水化物の一部ですが、米などの主食には食物繊維も含まれます。さらに、例えば、そばなら植物性タンパク質も豊富で、親子丼もとり肉と卵が一緒にいただけます。ポテトサラダやパスタも敵ではありません。ちまたで信じられているべジファーストも、改訂された糖尿病の診療ガイドライン2024からは削除されて、ベジファーストの記載がなくなっています。日本人に多い、やせているのに血糖値が高いやせ型タイプなら、朝食に牛乳や豆乳をプラスするなど、少食でも無理ないタンパク質補充も有効。しかし、牛肉や豚肉などの動物性タンパク質の食べ過ぎは、筋肉をサシが入った霜降り状態にして、血糖値を下げにくくします。こうした糖尿病専門医ならではのきめ細かい「最新の食べ方」のアドバイスを、3人の患者の実例に沿って展開する本書。すぐできる無理ないメソッドで、糖尿病の誤解から解き放ちます。
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