夫の存在が妻の寿命を縮めている

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あらすじ

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※本書は2016年4月にきこ書房より刊行された『夫の存在が妻の寿命を縮めている』を電子化したものです。



まえがき 長生きしたけりゃ「誠実」に生きなさい

第1章 成功と寿命

第2章 性格と寿命

第3章 幸福度と寿命

第4章 結婚、離婚、死別と寿命

第5章 使命感と寿命

第6章 人間関係と寿命

第7章 格差と寿命

第8章 成長過程と寿命

第9章 認知症と寿命

第10章 食事と寿命

第11章 睡眠と寿命

第12章 心のあり方と寿命

《付録》 長寿の偉人・著名人一覧

社交的な人は長生きする!?
社交的な人と社交的でない人とでは、寿命に差はあるのでしょうか。 ターマン博士は学者と商売人の人生を比較しました。一般的に考えて、商売人は社交的、学者はその反対といえるでしょう。 比較の結果は、学者のほうが、長生きの人が多かったのです。つまり、社交的でない人のほうが長寿ということです。この結果に対して、「社交的な人は、大人になってから飲酒や喫煙の機会が多くなり、不健康な生活習慣に陥りやすいというのが理由ではないか」とターマン博士は言っています。 そこで再度、楽天的な人は健康か、という問題に戻りましょう。
ターマン博士の研究でもっとも衝撃的だったのは、楽天的で明るい性格の子供のほうが寿命が短かったことです。 楽天的で明るい子は多くの人に好かれ、リーダーの役割を演じることが多くなります。親も非常に期待をかけます。最初は健康状態もよいのが普通です。ところが死亡診断書を調べてみると、ガンや心臓病は非社交的な人たちよりも少ないのですが、事故死、自殺、殺人などが多かったのです。
私の知り合いの糖尿病の専門家が「非常に豪放磊落な人は、医者が何かを言っても気にせず、大酒を飲んだり、夜更かしをしたりして、気づいたときには糖尿病で失明寸前だったりする」と言ったことがあります。これなどは、社交的な人が不健康になりやすいことを示すよい例かもしれません。
ターマン博士による研究結果の結論は「健康であることは幸せだが、幸せな人が健康とは限らない」というものでした。
※本書より一部抜粋