見ない、聞かない、反省しない

購入した作品の読み方

あらすじ

「よく見なさい」
「よく聞きなさい」
「反省しなさい」
学校の先生が生徒に、親が子供によく言うことである。
本当にそうだろうか? 世界はものすごいスピードで変っているのに、これまでの常識、思い込みにとらわれていると、あなたは疲れてしまって、本質を見失うかもしれない。
本書を読んで、もっと自由な発想し、実践してみるとどうなるか?

「見ない!」とやってみたところ、正解を記憶している無意識にアクセスして直感力がバリバリになった。
余計なことを考えてエネルギーを浪費するより、直感力に従って行動した方がぜんぜん効率がよいから、いろいろなことがうまくいくようになった。

「聞かない!」も有効。
これをやると、たとえば、同僚のぼやきを、自分のせいだと思い込んで、悩むことがなくなる。
悩みの原因は執着、思い込みが大半なので、余計な悩みやトラブルがなくなり、非常に楽になるのである。

「反省しない!」をするとどうなるか?
「罪を悔い改めて正しく生きる」というキリスト教の教えを幼い頃から受けていた著者は、日々、反省ばかりしていたが、ろくなことがなかった。実は、反省は毒なのだ。

反省する人は自分の言動を「正しい or 間違っている」の2つで判断して、それをグルグルと考える。ところが考えれば考えるほど、自分の中で葛藤が生じて、脳内に電気が発生し、本来の自分ではなくなってしまう。
反省すればするほど悪循環となる。
そこで「反省しない!」とやってみると、悪循環から解放され、人生がうまく回り出す……。

本書はこれら、一つ一つのテクニックが物語の一部となっていて「読んでいるだけで無意識に定着していつのまにかバランスを取ってくれる」ことを狙っている。
読んでいるだけで無意識が勝手に読者を自由の方向に導いてくれるのだ。