薬害交通事故 - 免許返納を決める前に読む本 -

購入した作品の読み方

あらすじ

メディアにセンセーショナルに取り上げられる高齢ドライバーによる重大交通事故。

日頃は慎重かつノロノロ運転という高齢者が、猛スピードで信号を無視して、歩行者をはねてしまう。
あるいは自損事故を起こし自らの命を絶ってしまう。
メディアや世間は、高齢者の運転を危険視し、ひたすら免許の自主返納を促す風潮が続いている。

長年、高齢者医療の現場に身を置いてきた著者は、そんな交通事故の背景には、高齢者が服用している薬による意識障害があるのではと指摘し、免許返納を考える前に、今一度、服用している薬の副作用のリスクを点検する必要性を説く。
我が国に蔓延する、高齢者の多剤服用と、そのことが及ぼす深刻な影響を考える。


【著者プロフィール】
和田秀樹(わだ・ひでき)
1960年、大阪府生まれ。東京大学医学部卒。精神科医。
東京大学医学部付属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローを経て、現在、和田秀樹こころと体のクリニック院長。
高齢者専門の精神科医として35年にわたって高齢者医療の現場に携わっている。
著書は、『80歳の壁』(幻冬舎)、『70歳が老化の分かれ道』(詩想社)、『60歳からはやりたい放題』(扶桑社)、『老人入門』『「足し算医療」のススメ』(小社刊)など多数。


発行:ワニ・プラス
発売:ワニブックス