103歳の食卓――母とつくり上げた卓上クッキング
あらすじ
【内容紹介】
料理は、座ったままでいいんです!
「立って料理をするのが大変になったら、食卓に座って料理を作りつづけましょう」という暮らし方と、実用「卓上クッキング」のレシピをお届けします。
100歳を超えても、一人用ホットプレートなどを活用して食卓で料理を作りつづけ、103歳の天寿を全うした、料理研究家で栄養士の荻野恭子さんの母・阿部ハルさん。
母と娘が一緒に作り上げた「卓上クッキング」のコツと、荻野恭子さんによる、すぐに使える厳選レシピ42点を紹介します。
食卓という限られたスペースでいかに簡単に美味しい料理を作るか。健康長寿に結びつく料理を作るか。調理道具はもちろん、食材も調味料も必要最小限にする極意が満載です。
いくつになっても自分で作る、食べる、そして暮らす。
阿部ハルさんの日常には、料理のほかにも、肌や髪のお手入れ、書道、体操など、生活を笑顔で楽しむ知恵にあふれています。暮らし方の工夫ひとつで、人生はいくらでも豊かになります。
【著者紹介】
[著]荻野 恭子(おぎの・きょうこ)
料理研究家、栄養士、サロン・ド・キュイジーヌ主宰。ユーラシアをはじめ65カ国以上を訪れ、ホームステイや店に通うことで土地の料理を学ぶ。それらを日本でも手に入る材料で手軽に作りやすく再現し、「dancyu」などの多くの雑誌や本で紹介している。塩ラバーであるが故、塩使いの達人でもある。著書に『塩ひとつまみ それだけでおいしく』(女子栄養大学出版部)、『ビーツ、私のふだん料理』(扶桑社)、『ポリ袋で簡単! もみもみ発酵レシピ』(池田書店)、『おうちでできる世界のおそうざい』(河出書房新社)などがある。
【目次抜粋】
プロローグ 母、阿部ハルから教わったこと 座ったままでいいんです!
第1章 103歳は料理の積み重ね
●小さなまな板にペティナイフ、そして一人用ホットプレート 調味料はコンパクトにまとめて食卓にセット これで卓上クッキングの準備完了!
●母の好物は、ステーキと赤ワイン
●胡麻、海苔、豆、ナッツ・・・・・・いつも身近に置いて食べていた「まごわやさしい」が長寿の原点
●野菜も大好き 野菜から食べるベジファースト
●シャキシャキ、カリカリ しっかりと噛む食べ物が好き
●「モミモミ」で握力をつけよう!
●袋を使った「モミモミ調理」で副菜つくりおき これが母の得意技
第2章 日常を楽しみ人を愛する心言行
●朝は自転車漕ぎから始まり、毎日の生活を楽しむ
●パタカラ パタカラ
●母は大の話し好き
●体操教室と書道教室 曜日を決めて外出することも楽しんだ
●身だしなみを整えるのが朝の日課 月に一度の紙と肌のお手入れも楽しみの一つ
●「ボケたくなければ料理をつくる」母は見事に100歳までやり遂げた
エピローグ 老いにはウォーミングアップが必要 これが最後に母から教わったこと