古地図のひみつ 読みかた・楽しみかたがわかる本 新版 今昔歴史歩き超入門
購入した作品の読み方あらすじ
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。
★ 古地図の「知りたい!」が一冊に。
★ 知っておきたい基礎知識や
現代地図との比較に役立つ!
★ ポイントを図と写真でビジュアル徹底解説!!
★ 当時の地形や地名の由来をはじめ、
町に刻まれた歴史や時代の変遷を
豊富な切絵図や城下図から紐解く!
◇◆◇ 監修者からのコメント ◇◆◇
東京では江戸ブームも相まって、
江戸をテーマとした街歩きが大人気だ。
休日のみならず平日でも、
江戸切絵図などを持って散歩する
グループや個人をここかしこで見かける。
しかし、切絵図をはじめ江戸の絵地図の人気は
高いものの、その読み方となると、一般には
なかなか分かりづらいのが実情ではなかろうか。
現代の地図ほど正確な内容でもないため、
眺めているだけでは使い道に
どうしても戸惑わざる得ない。
本書は、江戸の人々の視点に立って、
江戸時代を中心とした古地図類の見方・楽しみ方を、
基礎編・入門編・応用編の三つの視角から
紹介したものである。
基礎編では江戸の古地図の発展の歴史を
概観している。
何と言っても切絵図が主役だった。
江戸の人々は正確さよりもわかりやすさを
地図に求めていたことが大きかった。
入門編では江戸切絵図の見方・楽しみ方を、
同シリーズのなかで一番の人気を誇った
「尾張屋板」を通じて具体的に解説している。
「尾張屋板」は多様な記号とカラフルで
鮮やかな色彩が特徴だったが、
わかりやすさを求める人々の需要にまさに合致し、
切絵図業界を瞬く間に席捲していった。
応用編では、江戸だけでなく京都や大阪など
全国各地の都市に残された絵図を通して、
そこから読み取れる情報が他の都市にも
あてはまることを具体的に解説した。
この時代の古地図を読み解く時の
切り口になるだろう。
本書を最後まで読み通せば、
一味違う古地図通になれるはずである。
安藤優一郎
◇◆◇ 主な目次 ◇◆◇
☆ 基本編
* 地図の販売は許可制だった。
* 江戸切絵図は江戸中期から刊行された。
* 江戸図は正確ではなかった。
* 地図は必ずしも北が上ではなかった。
* 江戸大絵図は使い勝手が悪かった。
* 異業種の近江屋が地図業界に参入した。
* 平野屋板切絵図は現代の地図に近かった。
・・・など
☆ 入門編
* 城内は空白だった。
* 城門の表記は画一化されていた。
* 文字の書き出しは入り口からだった。
* 紋所入りの大名屋敷は上屋敷。
* ■印の大名屋敷は中屋敷。
* ●印の大名屋敷は下屋敷。
* 個人名の屋敷は旗本屋敷。
・・・など
☆ 応用編
* 丸の内は城内を示す地名。
* 水運の町を象徴する橋。
* 城の防衛に使われた坂。
* 谷を利用して築いた城下町。
* 京都に倣って造られた町。
* 町名にまで発展した芝居町。
* 城下に集められた御用職人。
・・・など
※ 本書は2018年発行の
『古地図のひみつ 読みかた・楽しみかたがわかる本 今昔歴史歩き超入門』
を「新版」として発行するにあたり、
内容を確認し一部必要な修正を行ったものです。