フットボール批評issue35 [雑誌]
あらすじ
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特集 サッカー4局面の解剖学
「攻守の切り替え」は死語である
サッカーの局面は大まかにボール保持、ボール非保持、攻撃→守備、守備→攻撃の4つに分けられる、とされている。一方でビジネスの局面は商談、契約などには分けず、プロジェクトの一区切りを指す意味合いで使われることが多いという。しかし、考えてみれば、サッカーの試合は区切りにくいのに局面を分けようとしているのに対し、ビジネスの場面は区切れそうなのに局面を分けようとしていない。禅問答のようで非常にややこしい。
が、局面そのものを一区切りとするビジネスの割り切り方は本質を突いている。プロジェクト成功という目的さえあれば、やるべきことは様々な局面で自然と明確になるからだ。ならば、ビジネス以上にクリアな目的(ゴール)があるサッカーは本来、ビジネス以上の割り切り方ができる、はず。結局のところ、4局面を解剖する行為は、サッカーの目的(ゴール)を再確認するだけの行為なのかもしれない。
【好評連載】
●現代サッカーの教科書 3
ゲーゲンプレスの構造 河岸貴
●フットボールの主旋律Op.2~カオスに抗うアナリスト~
〈第3楽章〉修正→構築→継続 「3+3+1」+「3」がサッカーの4局面を0局面にする 庄司悟
【特集:サッカー4局面の解剖学】
●愛弟子が語るヴィトール・フラーデ
Interview:カルロス・カルヴァリャル(ブラガ監督)
「彼の理論は試合を妨害しない科学である」 ジョゼ・フレイタス
●4局面再考
Interview:安田好隆(ガンバ大阪ヘッドコーチ) サッカーの局面を切り取り、指導に生かすには 小澤一郎
●トランジションを巡る攻防
「認知されたカオス」を追い求めるワケ 結城康平
●本能が4局面を制する
「無意識レベル」の判断基準は育てられるのか 柴村直弥
●4局面クロニクル
「ターン期」→「循環期」→「完全一体期」までの流れを辿る 龍岡歩
●ドイツ×スペイン在住若手指導者対談
Conversation:TOSHI(ケーニシュタインU-16・U-17監督兼トップチームコーチ)×高田純(コルネジャU-13コーチ兼アナリスト)
二大育成大国の局面論 孫勝基
●ポゼッション志向の田坂和昭はなぜボールを捨てたのか?
ドイツサッカー愛好家が日本で試行錯誤したストーミング実践論 鈴木康浩
●フットサルの再現性の高さからサッカーの進化系を考察する
Interview:橋谷英志郎(バルドラール浦安GKコーチ兼セットプレーコーチ兼アナリスト)
明確な言語化と緻密な整備による最先端のオーガナイズとは? 清水英斗
●バスケットボールからサッカーを再考する
Interview:三原学(安田学園高校男子バスケットボール部ヘッドコーチ)
サッカーの先を行く攻守の切り替え 木崎伸也
●本質に従う外国人と原則に従う日本人
文化人類学的視点から見る局面の捉え方 中野遼太郎
【フットボールの深海】
●大学サッカー界最後の開拓者かく語りき
部員11人だった阪南大学を一代で屈指の強豪に押し上げた須佐徹太郎の戦記 加部究
●コロナ禍における基礎技術向上メソッド
川添孝一が伝授する得点量産マル秘テク 清水英斗
●「フットボールとは何か?」を考える8 Today's theme Jリーガーの幸福
Conversation:呉屋大翔(大分トリニータ)×井筒陸也(クリアソン新宿ブランド戦略担当)
「成功した『サッ