あなたが死にたいのは、死ぬほど頑張って生きているから

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あらすじ

ここは東北にある、とある精神科クリニック。
一見、町中にあるごく普通の病院です。

ところがこのクリニックには連日、
行列をなすほど救いを求める人が押しかけます。

一体、他の病院と何が違うか。
その理由は、この先生が患者さんに語りかける言葉にあります。

なんと「死にたい」と訴える患者に対して、
「死んでもいいよ」と投げかけるのです。

ただ、これはもちろん決して本心ではありません。

「押すな、押すな」と言われると、
人は押したくなります。


それと同様に、「死ぬな、死ぬな」と言われると、
「死にたい気持ち」がますます大きくなってしまう、
というのがこの先生の考え。

また、
「日常生活で否定され、
心がボロボロになっているからこそ病院にきている。

それなのに、病院に来てもなお否定されたら
患者さんの心はますます傷ついてしまうじゃないですか。

だから、まずは死にたい気持ちを受け止めてあげるのが、
僕の最初の役目だと思っています」とも、先生はおっしゃいます。

実際、この治療を施して自殺を選んでしまう方はゼロ。


今回、初めての本を執筆していただくにあたり、
実際にクリニックで患者さんに対して実践している、
「自分を好きになる方法」や「自信の持ち方」、
「世界観が広がるものの見方」、「罪悪感との付き合い方」などを、
一冊にギュギュっと詰め込んでいただきました。