フットボール批評issue27
あらすじ
プレーモデルから経営哲学、はたまた人間形成まで、
ありとあらゆる“洋物”のフットボールメソッドが溢れ返るここ日本に、
独自のフットボール論が醸成されていないと言えば実はそうでもない。
例えば27年目を迎えるJリーグ自体、“完熟”の域には達していないまでも、
“成熟”の二文字がチラつくレベルに昇華している。
“洋物”への過度な依存は、“和物”の金言をフォーカスする作業を怠っているからにすぎない。
フロント、プレーヤー、無論、サポーターにも一家言が備わりつつある時代になっていることを思えば、
舶来のメソッドばかりを追いかけるのもそろそろどうかという気がしている。
経営、バンディエラ、キャリアメーク、データ、サポーターなどさまざなま分野に、
それこそ秀でた国産のフットボール論は転がっている。
弊誌が見初めた“Jのインフルエンサー”による至言に、まずは耳を傾けてはいかがか。
<目次>
【特集I】舶来のメソッドはもう飽きた 国産フットボール論の逆襲
●世界を制圧するための経営論
野々村芳和(北海道コンサドーレ札幌代表取締役社長兼CEO)×吉田俊介(ノーザンファーム副代表) 石沢鉄平
●バンディエラが語る横浜F・マリノス18年史 栗原勇蔵(横浜F・マリノス クラブシップ・キャプテン) 田邊雅之
●地域リーグからJ1王者までのしあがった男の成り上がり伝説 朴一圭 舩木渉
●[データ革命の最前線III]データは現場でどのように使われているのか?
反町康治×岩政大樹×西内啓 清水英斗
●“聖地”酒蔵力浦和本店が見る浦和レッズ 吉沢康一
●中田一三が語る「1-13」の真実 海江田哲朗
●“アフリカンフットボーラー”中町公祐のいま 田邊雅之
●北アイルランドフットボールレポート サワベ・カツヒト
【特集II】Jリーグ変革と継続のあいだ
●横浜FC・服部健二GMが志向するクラブ変革 舩木渉
●変革期の松本山雅FCが目指す頂 神田文之代表取締役社長 藤江直人
●松本山雅FC最新レポート 元川悦子
●ジェフユナイテッド千葉は変われるのか
ユン・ジョンファン監督&佐藤勇人クラブユナイテッドオフィサー&米倉恒貴 加部究
●“ザJリーグ社長”左伴繁雄の矜持 宇都宮徹壱
●2002Jリーグの戦術はどう変わるのか? 河治良幸
●VARはJリーグを変えるのか、VARの先輩プレミアリーグに学ぶ 内藤秀明
●元敏腕スカウトが見る日本人選手の実像 アントニオ・フェルナンデス 小澤一郎
●エリート街道をあえて外れたスペインの至宝が思考するステップアップ論とは? ダニ・オルモ(RBライプツィヒ) 長束恭行
●「フットボールとは何か?」#2 井筒陸也×亀本寛貴(GLIM SPANKY)
【連載】
●世界サッカー狂図鑑 金井真紀 ※新連載
●スペインフットボールジャーナル 木村浩嗣
●スポーツ文化異論 武田砂鉄
●フットボール“誌上”定例会議 外神田蹴球結社
●オリンピック物語 大橋裕之
●FOOTBALL BOOK REVIW ボールは跳ねるよ、どこまでも。 幅允孝
●サッカー洋書案内 実川元子
●新刊ガイド 編集部
●KANZENサッカー本アーカイブス 編集部
●サッカー本大賞2020一次選考会レポート 編集部
…etc