ネコナデ
第八話~最終回
各話一覧
- 00:23:40第八話 自分の限界値の、意外な低さに気付く時あらすじをみる 週末に家族を連れて釣りに来た鬼塚。 そこでもなお、携帯でトラを見ていると子供たちに気付かれてしまう。 「お父さんもゲームやってる」 家で猫育成ゲームをしている子供たちは、携帯をいじっている鬼塚がゲームをしていると勘違いする。 見せて見せてとせがまれ、ちょっと自慢げな気分になる鬼塚。 1匹だけだとストレスメータが上がってしまうので、2匹いるとうまく行くよ、と子供に教えられた。 鬼塚はトラを抱え動物病院を訪れた。 隣に座る小太りの主婦っぽい女性が、犬を抱えて座っている。 にっこり笑って、トラにこんにちはと挨拶し、自分の犬とのコミュニケーションを取らせようとする。 その後に鬼塚にぶしつけに笑いかけてくる。 動物を触媒にして人との距離を縮めようとするペットの飼い主に、嫌気がさす。 ペット依存をしている人間が嫌いだった。 「それは…私自身じゃないか…」ふと我に返える鬼塚。あらすじをみる 週末に家族を連れて釣りに来た鬼塚。 そこでもなお、携帯でトラを見ていると子供たちに気付かれてしまう。 「お父さんもゲームやってる」 家で猫育成ゲームをしている子供たちは、携帯をいじっている鬼塚がゲームをしていると勘違いする。 見せて見せてとせがまれ、ちょっと自慢げな気分になる鬼塚。 1匹だけだとストレスメータが上がってしまうので、2匹いるとうまく行くよ、と子供に教えられた。 鬼塚はトラを抱え動物病院を訪れた。 隣に座る小太りの主婦っぽい女性が、犬を抱えて座っている。 にっこり笑って、トラにこんにちはと挨拶し、自分の犬とのコミュニケーションを取らせようとする。 その後に鬼塚にぶしつけに笑いかけてくる。 動物を触媒にして人との距離を縮めようとするペットの飼い主に、嫌気がさす。 ペット依存をしている人間が嫌いだった。 「それは…私自身じゃないか…」ふと我に返える鬼塚。
- 00:23:40第九話 久々に会った友人に、全然変わらないねって言われて嬉しいですか?あらすじをみる 早朝、起き抜けにオークションサイトでヒマラヤンを落札する鬼塚。 先日子供達に言われた事が気になり、トラに仲間を作ってやりたくなった。 一匹でも大変なのに2匹にしてしまう無計画な自分に対して、心情の変化を感じる始める。 研修員たちは明日の歌唱訓練に備え、研修室で社歌を歌っている。 そんな研修員達を前にしながら、鬼塚はこの後の昼休みに会うヒマラヤンの事で頭が一杯。 待ち合わせの喫茶店で鬼塚とペット業者の鴨下はヒマラヤンの受け渡しをしていた。 契約書にサインをして手渡されたのは、ヒマラヤンとは似ても似つかない雑種の猫だった。しかも、でかい。 ネットで見た写真と明らかに違う、と鴨下に言っても、生きているのだから変化するのは当然だと言い返され、 「昔の自分からは考えられないような変化をした時の、今の自分は不幸ですか?」と悟されてしまうのだった。あらすじをみる 早朝、起き抜けにオークションサイトでヒマラヤンを落札する鬼塚。 先日子供達に言われた事が気になり、トラに仲間を作ってやりたくなった。 一匹でも大変なのに2匹にしてしまう無計画な自分に対して、心情の変化を感じる始める。 研修員たちは明日の歌唱訓練に備え、研修室で社歌を歌っている。 そんな研修員達を前にしながら、鬼塚はこの後の昼休みに会うヒマラヤンの事で頭が一杯。 待ち合わせの喫茶店で鬼塚とペット業者の鴨下はヒマラヤンの受け渡しをしていた。 契約書にサインをして手渡されたのは、ヒマラヤンとは似ても似つかない雑種の猫だった。しかも、でかい。 ネットで見た写真と明らかに違う、と鴨下に言っても、生きているのだから変化するのは当然だと言い返され、 「昔の自分からは考えられないような変化をした時の、今の自分は不幸ですか?」と悟されてしまうのだった。
- 00:23:40第十話 人生のピークは、今だと言える勇気あらすじをみる 出勤前にトラの部屋に立ち寄り、2匹の猫にエサを与えている鬼塚。 その姿があまりにも愛らしく、携帯のカメラで撮ろうする。写メを撮るのは初めてだった。 やがて、研修員たちの出勤時間になり、外は騒がしくなり始める。 亜佐美は忘れ物があるといって、他の研修員たちを先に行かせ、 建物の裏側に回り、トラの部屋にベランダから侵入。 2匹の猫におやつをあげると、トラとカモシタは鬼塚が与えたエサそっちのけでカブリつく。 息を殺しながら、キッチンの奥で隠れてその光景を見ていた鬼塚。 猫を隠れて飼っていた事が、バレていたのだと知った。 鬼塚は会社に行っても、猫を見られた事で動揺して、気の昂ぶりを抑えることが出来ない。 歌唱訓練の説明を研修員たちにしている時も、いつも以上に激しく毒づいている。 猫に夢中なのを知られて、慌てて虚勢を張って誤魔化す鬼塚。 午後から街頭ステージに一人づつ立って社歌を歌う訓練が始まった…あらすじをみる 出勤前にトラの部屋に立ち寄り、2匹の猫にエサを与えている鬼塚。 その姿があまりにも愛らしく、携帯のカメラで撮ろうする。写メを撮るのは初めてだった。 やがて、研修員たちの出勤時間になり、外は騒がしくなり始める。 亜佐美は忘れ物があるといって、他の研修員たちを先に行かせ、 建物の裏側に回り、トラの部屋にベランダから侵入。 2匹の猫におやつをあげると、トラとカモシタは鬼塚が与えたエサそっちのけでカブリつく。 息を殺しながら、キッチンの奥で隠れてその光景を見ていた鬼塚。 猫を隠れて飼っていた事が、バレていたのだと知った。 鬼塚は会社に行っても、猫を見られた事で動揺して、気の昂ぶりを抑えることが出来ない。 歌唱訓練の説明を研修員たちにしている時も、いつも以上に激しく毒づいている。 猫に夢中なのを知られて、慌てて虚勢を張って誤魔化す鬼塚。 午後から街頭ステージに一人づつ立って社歌を歌う訓練が始まった…
- 00:23:39第十一話 ふとした事で、逆上がりができるようになった時の気分あらすじをみる 携帯画面に映るトラとカモシタを満面の笑みで眺める鬼塚。 その写真を壁紙にする設定方法を響子に聞いてみる。 「実は最近、好きなんだ…猫が」 小さな事から自分を変えていくと決めた。 5年に及ぶ大リストラ計画もいよいよ終盤に差し掛かる。 総務部部長で同期の柳下がリストラ計画の大トリだった。 柳下は酒の力を借りてリストラされないように訴えるが、鬼塚は自分の使命を果すしかない。 2週間の新人研修も今日が最終日。会議室では自己診断報告研修が行われている。 夜間歩行を振り返り、頑張った自分に感動し涙ぐむ研修社員もいた。 「この研修で得たものは、同期の仲間が出来た事と、信頼出来る上司に出会えた事です。」と亜佐美は感想を発表した。 今まで恨まれる事はあっても、感謝された事が初めてだった鬼塚。部屋を後にする研修社員たちを、感慨深い気持ちで見送った…あらすじをみる 携帯画面に映るトラとカモシタを満面の笑みで眺める鬼塚。 その写真を壁紙にする設定方法を響子に聞いてみる。 「実は最近、好きなんだ…猫が」 小さな事から自分を変えていくと決めた。 5年に及ぶ大リストラ計画もいよいよ終盤に差し掛かる。 総務部部長で同期の柳下がリストラ計画の大トリだった。 柳下は酒の力を借りてリストラされないように訴えるが、鬼塚は自分の使命を果すしかない。 2週間の新人研修も今日が最終日。会議室では自己診断報告研修が行われている。 夜間歩行を振り返り、頑張った自分に感動し涙ぐむ研修社員もいた。 「この研修で得たものは、同期の仲間が出来た事と、信頼出来る上司に出会えた事です。」と亜佐美は感想を発表した。 今まで恨まれる事はあっても、感謝された事が初めてだった鬼塚。部屋を後にする研修社員たちを、感慨深い気持ちで見送った…
- 00:23:40最終回 いつもの風景が、違って見えたら、吉日あらすじをみる 鬼塚の顔は痛々しく腫上がり、治療を施されていた。 2週間前にトラを拾った時にいた若いカップルに出会い、口論の末、殴り合いの喧嘩をしたのだ。 トラの部屋にやってくる鬼塚。 と、そこには、響子が一人、鬼塚を待っていた。 トラとカモシタがじゃれ合ってる中、ほろ酔いの響子は鬼塚に絡み始める。 「何をして来たか知りませんけど、部長は一人で頑張り過ぎです。もっと楽にいきましょう」 思いがけない部下からの言葉に、熱いものがこみ上げる。 鬼塚は泣きそうな自分が堪えられなくなり、洗面台で何度も顔を洗った。 翌日、怪我の治療は施されているものの、晴々とした表情でオフィスを歩き、社長室に向かう鬼塚。 デスクに座っている社長の竜崎の向かいに立ち、ポケットからおもむろに辞表を取り出す。 リストラ作業も終わったのに何故?戸惑う竜崎は鬼塚に辞める訳を尋ねる。 「人を辞めさせる仕事が出来なくなりましたから」と鬼塚は告げ、デジタル・ドラグーンを去っていった…あらすじをみる 鬼塚の顔は痛々しく腫上がり、治療を施されていた。 2週間前にトラを拾った時にいた若いカップルに出会い、口論の末、殴り合いの喧嘩をしたのだ。 トラの部屋にやってくる鬼塚。 と、そこには、響子が一人、鬼塚を待っていた。 トラとカモシタがじゃれ合ってる中、ほろ酔いの響子は鬼塚に絡み始める。 「何をして来たか知りませんけど、部長は一人で頑張り過ぎです。もっと楽にいきましょう」 思いがけない部下からの言葉に、熱いものがこみ上げる。 鬼塚は泣きそうな自分が堪えられなくなり、洗面台で何度も顔を洗った。 翌日、怪我の治療は施されているものの、晴々とした表情でオフィスを歩き、社長室に向かう鬼塚。 デスクに座っている社長の竜崎の向かいに立ち、ポケットからおもむろに辞表を取り出す。 リストラ作業も終わったのに何故?戸惑う竜崎は鬼塚に辞める訳を尋ねる。 「人を辞めさせる仕事が出来なくなりましたから」と鬼塚は告げ、デジタル・ドラグーンを去っていった…