ネコナデ
第二話~第七話
各話一覧
- 00:23:39第二話 気の迷いは、きっかけのシグナルあらすじをみる 「なぜ、ネコに心を奪われたのか?」 まだ、鬼塚はそのことに気付かないでいる。 今日から新卒研修社員戦力化訓練。 30人前後の女性研修員を前に鬼塚は毒舌を交え話す。 鬼塚にとって敵視されるのは当たり前の行為。 研修員の一人、山田亜佐美は特に鬼塚に対して厳しい視線を送っていた。 帰路。 ドラッグストアを出た頃、薄暗い雲を張っった空が冷たい雨を落としはじめた。 「子猫はどうしているだろう」 いつもより足早な鬼塚。公園に急ぐ。 昨日段ボールが置いてあった場所へ歩み寄る鬼塚は、段ボールの中に「みゃあ」というか細い声を聞く。 雨にうたれ、震えている小さなトラ模様の子猫。 気が付くと、鬼塚は子猫を抱きかかえていた。 動物病院で検査をしてもらい、ペットショップで要る物を買い込んだ。 何かの衝動に突き動かされるままに… 遂に家まで連れてきてしまった鬼塚。 玄関前でずぶぬれのままネコを隠し、妻の澄子に怪しまれないように風呂場に駆け込んだ。 子猫を見つめる鬼塚。 鬼塚は、子猫を「トラ」と名付けた。あらすじをみる 「なぜ、ネコに心を奪われたのか?」 まだ、鬼塚はそのことに気付かないでいる。 今日から新卒研修社員戦力化訓練。 30人前後の女性研修員を前に鬼塚は毒舌を交え話す。 鬼塚にとって敵視されるのは当たり前の行為。 研修員の一人、山田亜佐美は特に鬼塚に対して厳しい視線を送っていた。 帰路。 ドラッグストアを出た頃、薄暗い雲を張っった空が冷たい雨を落としはじめた。 「子猫はどうしているだろう」 いつもより足早な鬼塚。公園に急ぐ。 昨日段ボールが置いてあった場所へ歩み寄る鬼塚は、段ボールの中に「みゃあ」というか細い声を聞く。 雨にうたれ、震えている小さなトラ模様の子猫。 気が付くと、鬼塚は子猫を抱きかかえていた。 動物病院で検査をしてもらい、ペットショップで要る物を買い込んだ。 何かの衝動に突き動かされるままに… 遂に家まで連れてきてしまった鬼塚。 玄関前でずぶぬれのままネコを隠し、妻の澄子に怪しまれないように風呂場に駆け込んだ。 子猫を見つめる鬼塚。 鬼塚は、子猫を「トラ」と名付けた。
- 00:23:40第三話 人生の辻褄は、ずっと後から合ってくるあらすじをみる 鬼塚家でトラを隠して飼うことに苦戦している鬼塚。 ネコの習性すらろくに知らない。 おぼつかない手つきでネコの世話をしていた。 研修員たちが寝泊まりするウイークリーマンションに一室空きが出ていることを響子から聞く。 自宅ではいつバレるか分からない、背に腹はかえられないとウイークリーマンションで子猫を飼うことにした。 残業と偽り、自宅、会社、子猫のいるウイークリーマンションを駆け回る日々。 ネットで調べた知識で子猫の世話をする鬼塚。 日々、続いている研修中もトラのことで頭がいっぱいになっている。 ある日、部屋に来ると、いつもならすり寄ってくるはずのトラの姿がない。 見渡すと、そこにぐったりと倒れたトラの姿があった。あらすじをみる 鬼塚家でトラを隠して飼うことに苦戦している鬼塚。 ネコの習性すらろくに知らない。 おぼつかない手つきでネコの世話をしていた。 研修員たちが寝泊まりするウイークリーマンションに一室空きが出ていることを響子から聞く。 自宅ではいつバレるか分からない、背に腹はかえられないとウイークリーマンションで子猫を飼うことにした。 残業と偽り、自宅、会社、子猫のいるウイークリーマンションを駆け回る日々。 ネットで調べた知識で子猫の世話をする鬼塚。 日々、続いている研修中もトラのことで頭がいっぱいになっている。 ある日、部屋に来ると、いつもならすり寄ってくるはずのトラの姿がない。 見渡すと、そこにぐったりと倒れたトラの姿があった。
- 00:23:40第四話 世間じゃ、それを癒しと呼ぶあらすじをみる 鬼塚は社長の竜崎に呼び出されていた。 社長宛に鬼塚に対する誹謗中傷の手紙が連日来ているという。 ただそれは、鬼塚と竜崎にとっては、いつもの事であった。 社員食堂。 満席の食堂でいつもの定食を食べている鬼塚の所に元部下の仙道が来た。 仙道は鬼塚にリストラされた腹いせに、みそ汁を鬼塚の頭にかける。 冷ややかな目で事の起こりを見守る社員たち。 黙ってたえている鬼塚に響子はハンカチを渡した。 デジタルドラゴンの開発部の新商品プレゼン。 監視カメラ付きロボットの説明をしている木下満を尻目に別のことを考えている鬼塚。リストラメンバーの事、研修社員の事、トラの事、トラの事・・・ 一方、威圧的態度と研修員には理不尽な鬼塚の態度に、不平不満をもらす研修員たち。あらすじをみる 鬼塚は社長の竜崎に呼び出されていた。 社長宛に鬼塚に対する誹謗中傷の手紙が連日来ているという。 ただそれは、鬼塚と竜崎にとっては、いつもの事であった。 社員食堂。 満席の食堂でいつもの定食を食べている鬼塚の所に元部下の仙道が来た。 仙道は鬼塚にリストラされた腹いせに、みそ汁を鬼塚の頭にかける。 冷ややかな目で事の起こりを見守る社員たち。 黙ってたえている鬼塚に響子はハンカチを渡した。 デジタルドラゴンの開発部の新商品プレゼン。 監視カメラ付きロボットの説明をしている木下満を尻目に別のことを考えている鬼塚。リストラメンバーの事、研修社員の事、トラの事、トラの事・・・ 一方、威圧的態度と研修員には理不尽な鬼塚の態度に、不平不満をもらす研修員たち。
- 00:23:40第五話 一分いくらで働いてますか?あらすじをみる 研修も中盤を向かえ、鬼塚が敵に回ることによって研修員同士の結束は 幸か不幸か固まっていた。 今日はディスカッション研修。 鬼塚は「お前らは一分33円で会社に雇われている」と宣言する。 相変わらず食って掛かる亜佐美が部長は一分おいくらですかと質問した。 「205円だ」 それが高いのか。安いのか… 鬼塚は開発部の木下を呼び出し、監視カメラ付きロボット「マルみえmini」を研修で使用したいと申し出た。 ウイークリーマンションの部屋の中で一人、トラの姿を見ていたかった。 昼休みを利用してウィークリーマンションにやってくる鬼塚。 パソコンとマルみえminiをセッティング。 なかなかうまくいかない。 そうこうしているうちに、昼休み時間が過ぎてしまい…あらすじをみる 研修も中盤を向かえ、鬼塚が敵に回ることによって研修員同士の結束は 幸か不幸か固まっていた。 今日はディスカッション研修。 鬼塚は「お前らは一分33円で会社に雇われている」と宣言する。 相変わらず食って掛かる亜佐美が部長は一分おいくらですかと質問した。 「205円だ」 それが高いのか。安いのか… 鬼塚は開発部の木下を呼び出し、監視カメラ付きロボット「マルみえmini」を研修で使用したいと申し出た。 ウイークリーマンションの部屋の中で一人、トラの姿を見ていたかった。 昼休みを利用してウィークリーマンションにやってくる鬼塚。 パソコンとマルみえminiをセッティング。 なかなかうまくいかない。 そうこうしているうちに、昼休み時間が過ぎてしまい…
- 00:23:40第六話 宝物のしまい場所あらすじをみる リストラ候補ファイルに同期の、総務課の柳下の名が記されていた。 鬼塚は5年にも及ぶリストラ計画が最終段階にあることを悟る。 ウイークリーマンションもあと一週間で解約になる。 トラの部屋を片付け、先の事を思う鬼塚。 ゴミ捨てに出た時、廊下で亜佐美と出会ってしまう。 亜佐美は鬼塚の持ったゴミの袋の中に猫の餌の空き缶を見た。 マルみえMiniをセットした鬼塚は、暇さえあればパソコンに映し出される「トラ」の様子を眺めている。 いつものようにパソコンを開くと、部屋の中にトラの姿がない。 あわてた鬼塚は、ウイークリーマンションに急ぐ。 そこは、まさにもぬけの殻になっていた。 部屋中どこを探してもトラの姿はない。 鬼塚は自分が取り乱している事に気付く。 部屋を飛び出し、茂み、排水溝、塀の隙間。 あらゆるところを這いつくばりながら探す鬼塚。 日も暮れ、研修員たちが40キロ夜間行進に出発する頃も、 鬼塚はトラを探し続けていた。あらすじをみる リストラ候補ファイルに同期の、総務課の柳下の名が記されていた。 鬼塚は5年にも及ぶリストラ計画が最終段階にあることを悟る。 ウイークリーマンションもあと一週間で解約になる。 トラの部屋を片付け、先の事を思う鬼塚。 ゴミ捨てに出た時、廊下で亜佐美と出会ってしまう。 亜佐美は鬼塚の持ったゴミの袋の中に猫の餌の空き缶を見た。 マルみえMiniをセットした鬼塚は、暇さえあればパソコンに映し出される「トラ」の様子を眺めている。 いつものようにパソコンを開くと、部屋の中にトラの姿がない。 あわてた鬼塚は、ウイークリーマンションに急ぐ。 そこは、まさにもぬけの殻になっていた。 部屋中どこを探してもトラの姿はない。 鬼塚は自分が取り乱している事に気付く。 部屋を飛び出し、茂み、排水溝、塀の隙間。 あらゆるところを這いつくばりながら探す鬼塚。 日も暮れ、研修員たちが40キロ夜間行進に出発する頃も、 鬼塚はトラを探し続けていた。
- 00:23:40第七話 分かってないのは自分だと、認めたくない年頃あらすじをみる リストラ勧告を終えた鬼塚は、トラの姿を見ないといられない体になっている。 パソコン画面に釘付けにになっている姿を、部下の響子に悟られまいと必死に隠す。 会議室では開発部による新製品のプレゼンが行われ、鬼塚は珍しく食い入るように説明を聞いている。 上位機種の新製品「マルみえMiniターボ」はモバイル対応が可能となる。 これでいつでも、携帯でトラを見られると喜んでいる鬼塚。 早速、開発部の木下に頼み試作品を借りた。 トラの部屋についた鬼塚は、窓のサンの所に覚えの無い、猫用ノミ取りブラシを見つけた。 手に取ると、トラが鬼塚に体を擦り付け始める。 そのブラシでトラの体を撫でてみると、気持ち良さそうに体をくねらす。 「誰なんだ、これを持ち込んでトラの世話をしていたのは?」あらすじをみる リストラ勧告を終えた鬼塚は、トラの姿を見ないといられない体になっている。 パソコン画面に釘付けにになっている姿を、部下の響子に悟られまいと必死に隠す。 会議室では開発部による新製品のプレゼンが行われ、鬼塚は珍しく食い入るように説明を聞いている。 上位機種の新製品「マルみえMiniターボ」はモバイル対応が可能となる。 これでいつでも、携帯でトラを見られると喜んでいる鬼塚。 早速、開発部の木下に頼み試作品を借りた。 トラの部屋についた鬼塚は、窓のサンの所に覚えの無い、猫用ノミ取りブラシを見つけた。 手に取ると、トラが鬼塚に体を擦り付け始める。 そのブラシでトラの体を撫でてみると、気持ち良さそうに体をくねらす。 「誰なんだ、これを持ち込んでトラの世話をしていたのは?」