黒革の手帖
第一章~第九章
各話一覧
- 00:23:40第一章あらすじをみる 東和銀行津田沼北支店の女性行員・原口元子は、ベテランとして業務をこなす一方、夜は銀座のクラブ「燭台」で新人ホステス「春江」として働いていた。元子は、ホステスをステップに生き方を変える夢を抱いていた。支店長から役職昇進を打診される一方、500万円を預けに来た看護師・中岡市子の架空名義口座での処理を元子は任せられる。次に浜中が架空名義口座での預金を求め、元子が対応するが、浜中から交際を迫られる事態に直面する。あらすじをみる 東和銀行津田沼北支店の女性行員・原口元子は、ベテランとして業務をこなす一方、夜は銀座のクラブ「燭台」で新人ホステス「春江」として働いていた。元子は、ホステスをステップに生き方を変える夢を抱いていた。支店長から役職昇進を打診される一方、500万円を預けに来た看護師・中岡市子の架空名義口座での処理を元子は任せられる。次に浜中が架空名義口座での預金を求め、元子が対応するが、浜中から交際を迫られる事態に直面する。
- 00:23:40第二章あらすじをみる 元子は、銀行の閉店後に2000万円を巧みに引き出し、銀座で店を開くために1500万円を不動産業者に支払う。元子は、ホステスのスカウトマンから経験の浅いホステスを揃えることを助言される。燭台で働く元子は、楢林という院長と出会い、男女の関係を迫られるが頑なに断る。浜中から旅行に誘われ、預金を引き上げると脅されるが、元子は村井次長に重大な事実を告げる。あらすじをみる 元子は、銀行の閉店後に2000万円を巧みに引き出し、銀座で店を開くために1500万円を不動産業者に支払う。元子は、ホステスのスカウトマンから経験の浅いホステスを揃えることを助言される。燭台で働く元子は、楢林という院長と出会い、男女の関係を迫られるが頑なに断る。浜中から旅行に誘われ、預金を引き上げると脅されるが、元子は村井次長に重大な事実を告げる。
- 00:23:40第三章あらすじをみる 元子は、裏口座の預金横領を告白し、村井次長が保管していた架空口座リストを書き写した手帖を支店長に提出して辞表を出す。その後、銀行を出て帰宅し、親にバーを開く計画を打ち明けるが、資金繰りについては述べられない。元子は、ホステス探しに奮闘し、燭台のママから新規店舗の開設は難しいと言われるも、自らの意志を貫こうとする。一方、横領の問題を抱えた支店長と次長は本店で元子を懲戒免職するように指示を受けるが、支店長は村井に全ての責任を押し付ける。村井は元子を呼び出して金と手帖の返還を求めるが、元子は村井の弱みを利用して対抗する。あらすじをみる 元子は、裏口座の預金横領を告白し、村井次長が保管していた架空口座リストを書き写した手帖を支店長に提出して辞表を出す。その後、銀行を出て帰宅し、親にバーを開く計画を打ち明けるが、資金繰りについては述べられない。元子は、ホステス探しに奮闘し、燭台のママから新規店舗の開設は難しいと言われるも、自らの意志を貫こうとする。一方、横領の問題を抱えた支店長と次長は本店で元子を懲戒免職するように指示を受けるが、支店長は村井に全ての責任を押し付ける。村井は元子を呼び出して金と手帖の返還を求めるが、元子は村井の弱みを利用して対抗する。
- 00:23:40第四章あらすじをみる 元子は、親元を離れ新しい生活を始めるにあたり、自分が銀座でバーを始めることを両親に口止めする。高級家具を買い、心機一転マンション暮らしを始める元子だが、銀行が手配した調査員により企みが知られてしまう。燭台で働く元子のもとに楢林が声をかけ、新規開店のために力を借そうとする。元子は断るが、巨額の隠し口座を持つ楢林を手に入れたいと考えてもいた。元子は帰りに立ち寄ったディスコで泥酔する波子を見つけ、世話をする。その夜、波子が燭台に現れる。あらすじをみる 元子は、親元を離れ新しい生活を始めるにあたり、自分が銀座でバーを始めることを両親に口止めする。高級家具を買い、心機一転マンション暮らしを始める元子だが、銀行が手配した調査員により企みが知られてしまう。燭台で働く元子のもとに楢林が声をかけ、新規開店のために力を借そうとする。元子は断るが、巨額の隠し口座を持つ楢林を手に入れたいと考えてもいた。元子は帰りに立ち寄ったディスコで泥酔する波子を見つけ、世話をする。その夜、波子が燭台に現れる。
- 00:23:40第五章あらすじをみる 波子は燭台で働き始め、客からの評判も良く、ママからも高く評価されていた。しかし、ママは波子に他の店で働くことを勧める。波子の本当の狙いは元子が新しく開く店で働くことであり、元子は喜んで波子を自分のマンションに同居させ始めた。元子は新しい店の名前を「カルネ」(フランス語で「手帖」)と名付け、開店準備を進めていた。一方、村井次長は、元子を厳罰に処するよう銀行から命じられていた。また、燭台のママは元子が波子をカルネへ引き抜こうとしていることを見抜いており、元子はそのことを詫びるが、ママからは波子の狙いは別にある、と言われる…。あらすじをみる 波子は燭台で働き始め、客からの評判も良く、ママからも高く評価されていた。しかし、ママは波子に他の店で働くことを勧める。波子の本当の狙いは元子が新しく開く店で働くことであり、元子は喜んで波子を自分のマンションに同居させ始めた。元子は新しい店の名前を「カルネ」(フランス語で「手帖」)と名付け、開店準備を進めていた。一方、村井次長は、元子を厳罰に処するよう銀行から命じられていた。また、燭台のママは元子が波子をカルネへ引き抜こうとしていることを見抜いており、元子はそのことを詫びるが、ママからは波子の狙いは別にある、と言われる…。
- 00:23:40第六章あらすじをみる 村井から詳細を聞かされた父親が元子のマンションに現れ、金を銀行に返して家に戻るよう説得するが、元子は拒否。楢林は波子に手を出し、元子は「カルネ」の開店準備を進めるが、大家が賃貸契約をキャンセルしたいと言い出す。銀行の差し金だと察した元子は、銀行本店に乗り込み、裏口座リストを持ち出し、キャンセル撤回を要求。タイムリミットを設定し、警察への自首を宣言した。その夜、元子は村井に呼び出されるのだった。あらすじをみる 村井から詳細を聞かされた父親が元子のマンションに現れ、金を銀行に返して家に戻るよう説得するが、元子は拒否。楢林は波子に手を出し、元子は「カルネ」の開店準備を進めるが、大家が賃貸契約をキャンセルしたいと言い出す。銀行の差し金だと察した元子は、銀行本店に乗り込み、裏口座リストを持ち出し、キャンセル撤回を要求。タイムリミットを設定し、警察への自首を宣言した。その夜、元子は村井に呼び出されるのだった。
- 00:23:40第七章あらすじをみる 「燭台」での最後の日にママたちに別れの挨拶をした元子だが、同じく燭台からカルネに移る波子は顔を出さず、楢林と会っていた。元子は楢林を店の太い顧客として期待していたが、愛人になるのは避けたかった。一方、波子は楢林を自分のパトロンにしようと積極的だった。そんな中、元子は銀行に呼び出され、条件として「黒革の手帖」を渡すことで返金の要求は一切しないと言われる。元子は上層部の署名による念書を取ることに成功し、「カルネ」の開店準備を進める。しかし、実家では思わぬ問題が起こっていた…。あらすじをみる 「燭台」での最後の日にママたちに別れの挨拶をした元子だが、同じく燭台からカルネに移る波子は顔を出さず、楢林と会っていた。元子は楢林を店の太い顧客として期待していたが、愛人になるのは避けたかった。一方、波子は楢林を自分のパトロンにしようと積極的だった。そんな中、元子は銀行に呼び出され、条件として「黒革の手帖」を渡すことで返金の要求は一切しないと言われる。元子は上層部の署名による念書を取ることに成功し、「カルネ」の開店準備を進める。しかし、実家では思わぬ問題が起こっていた…。
- 00:23:40第八章あらすじをみる 元子が経営するカルネは、オープン直後は順調だったが、半年後には営業成績が伸び悩む状況になっていた。そんな中、波子の積極的なアピールにより、常連客となった楢林は、波子を愛人にするのだった。しかし、元子は店の売上が厳しい中、ホステスの里子の妹を雇う提案を断る。さらに、スカウトマンの宮田から波子が自分の店を出そうとしているという情報を得る。元子は波子に話をしたいと呼び止めるが、波子が帰ってこないまま朝を迎える。あらすじをみる 元子が経営するカルネは、オープン直後は順調だったが、半年後には営業成績が伸び悩む状況になっていた。そんな中、波子の積極的なアピールにより、常連客となった楢林は、波子を愛人にするのだった。しかし、元子は店の売上が厳しい中、ホステスの里子の妹を雇う提案を断る。さらに、スカウトマンの宮田から波子が自分の店を出そうとしているという情報を得る。元子は波子に話をしたいと呼び止めるが、波子が帰ってこないまま朝を迎える。
- 00:23:40第九章あらすじをみる 波子と元子の間での確執が深まっていた。波子は元子との約束をすっぽかし、早朝に帰宅した。元子は波子が無断で独立し店を開こうとしていることに怒り、仁義を欠いていると叱責する。波子は自分の存在がカルネを存続させていると主張し、いずれはカルネ以上の店を持つと豪語し部屋を出ていく。その後、波子はカルネに姿を見せず、楢林が泊まるホテルに身を寄せる。一方、元子は波子がカルネの上の階に店を開こうとしていることを知り、それを阻止するために新たな“黒革の手帖”を作成する。あらすじをみる 波子と元子の間での確執が深まっていた。波子は元子との約束をすっぽかし、早朝に帰宅した。元子は波子が無断で独立し店を開こうとしていることに怒り、仁義を欠いていると叱責する。波子は自分の存在がカルネを存続させていると主張し、いずれはカルネ以上の店を持つと豪語し部屋を出ていく。その後、波子はカルネに姿を見せず、楢林が泊まるホテルに身を寄せる。一方、元子は波子がカルネの上の階に店を開こうとしていることを知り、それを阻止するために新たな“黒革の手帖”を作成する。