野火
4.4点
動画ポイント対象
440円 PG12 この作品は小学生以下には助言・指導が必要です
第2次世界大戦末期のフィリピン・レイテ島。日本軍の敗戦が色濃くなった中、田村一等兵(塚本晋也)は結核を患い、部隊を追い出されて野戦病院行きを余儀なくされる。しかし負傷兵だらけで食料も困窮している最中、少ない食料しか持ち合わせていない田村は追い出され、ふたたび戻った部隊からも入隊を拒否される。そして原野を彷徨うことになる。空腹と孤独、そして容赦なく照りつける太陽の熱さと戦いながら、田村が見たものとは・・・
レビュー・口コミ(5件) 一覧へ
※ネタバレありのレビューです。
5点「野火」は現代の日本人からすると眉を顰め、眼を背けたいもの。また、戦争を知らない世代でのこの作品の表現は困難じゃないのかと思っていた。
お涙頂戴の戦争ものに決してなり得ない域に敢えて臨む。塚本晋也監督 渾身の一作。
静と動の映像表現の対比が見事。戦闘シーンはグロテスクで終わらない凄味は監督ならではと思う。正直、最後、吐き気がし、気持ち悪くもなった。
が、それは映画の評価を下げるものではない。それでも賞賛に値する戦争映画と思う。5点なかなか強烈な映画でした。小説野火を知らない方がインパクト受けるのかな
3点塚本晋也ファンなら、ぶっちぎりの☆5でおすすめできる作品。
ただ、戦争映画として…というと広くおすすめできるものではないので☆-1しておきます。
というのも襲撃シーンは過激です。手足ぶっ飛びーの、脳髄はじけーのです。とある映画サイトではこういった描写を“真実”と評価する方もいるようですが、目に映るものそのままを映像化することを真実と言ってしまうのは安易すぎやしないか、と。グロ表現など発想の面、技術の面どちらからしても特別なものではないし、それをしない戦争映画が嘘かと言えばそんなことはありませんので。
ま、塚本晋也ファンの皆様ならなんの問題もないご褒美シーンですが(笑)
見所は出演者ひとりひとりのキャラクターの濃さですね。極限状態におかれた男たちの有り様。
これが戦争映画だ!とは言い難いですが、ひとつのエピソードとしては“真実”であると言えます。4点塚本晋也監督最高傑作
必見です5点
- ジャンル
-
制作国
日本
-
制作年
2010年代
- シリーズ
- キャスト
-
スタッフ
監督・脚本 : 塚本晋也 原作 : 大岡昇平