警視庁物語 19号埋立地

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330円 埋立地の工事現場で、数珠を手にした死後約一ヶ月の中年男の絞殺死体が発見された。仏具店からの聞き込みから被害者の手にしていた数珠は、新興宗教の日々教のものだと分かった林、北川刑事は日々教本部へと向かい信者名簿の閲覧に成功した。一方、死体の人相写真を手配したところ、浅草署の交番から七ヶ月前に保護した酔っ払いが被害者らしいと届出があり、金子、太田刑事が聞きこみに向かう。結果、被害者は窃盗前科三犯の武井為七という三十八歳の男だということが判明した。武井には酒乱癖があり、愛想を尽かした妻初子は十ヶ月前に離婚し、今は森中というおでん屋の女房になっているという。日々教信者をしらみつぶしに当たっていた林、北川刑事の線にも森中という信者の名前が浮かび上がってきた。森中と妻の初子が捜査本部に呼ばれ、森中が女房の留守にやってきた武井をカッとして殺してしまったと単独の犯行を自供した。だが、必死に妻をかばうその様子は、逆に長田、林の両ベテラン刑事の脳裏に疑問を抱かせるのだった。別室の調室で夫が犯行を自供したと聞いた初子は机の上に泣き伏し、真相を語り始めた…。
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  • スタッフ
    原作・脚本 : 長谷川公之 監督 : 島津昇一
(C)東映

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