青春の門 自立篇
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故郷・筑豊を後にした伊吹信介は、単身上京して早稲田大学に入学した。だが、そこに待っていたものは、甘い青春などではなく厳しい現実だった。下宿探しに奔走する中、緒方という演劇部の学生と知り合いになる。そして、この一筋縄ではいかない緒方に振り回されながら、信介はさまざまな人生体験とさまざまな人々と出会う。その一人が、一風変わった売春婦のカオルという女であり、また、もう一人が大学のボクシング部の指導を行う石井という講師だった。一方、織江は信介が早稲田大学に入学したことを知り、会いたい一心で上京し、大学の側のラーメン屋に住み込みで働く。そんな中、店の金を盗まれる事件が起こり、途方に暮れた織江は、チンピラの卓治の甘い言葉に騙され、カオルの働く店へと連れてこられる。卓治に犯されそうになるものの、カオルに助けられ、女中で働くことになる。久しぶりに織江に会いに信介が新宿に行くと織江が不在のため、カオルの部屋で待っているとカオルがいきなり抱きついてきたところを、帰宅した織江に見られてしまう。そして、織江が姿を消してしまう。信介もカオルも必死に探すが、どこにも見当たらなかった。そんなある日、池袋で織江を見掛けたとの情報が入り、織江を取り戻しにいくと、そこで出会ったのが北池会の人斬り英治だった。英治のはからいで織江は帰ってくることとなる。事件は続く。石井の恋人・理子が石井の子供を堕ろすので、病院につきあって欲しいとやってくる。その夜、信介は石井のもとを訪れ、理子が子供を堕ろしたことを報告する。その日から石井は酒浸りになり、新宿二丁目に顔を出すようになり、カオルと知り合う。そして、どこか陰のある石井にカオルは好意を持つ。さらに暗い事件が続く。こともあろうに人斬り英治が殺され、石井とカオルが服毒自殺を図ったのだった。人の生き様死に様をまざまざと見せつけられた信介。人生の意味に煩悶しながら、信介は演劇部に入り、緒方たちとともに北海道へと旅立っていくのだった。
- ジャンル
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制作国
日本
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制作年
1980年代
- シリーズ
- キャスト
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スタッフ
原作 : 五木寛之 監督 : 蔵原惟繕 脚本 : 高田宏治 音楽 : 菊池俊輔 撮影 : 仲沢半次郎