ラムネ
第7話~第12話
各話一覧
- 00:25:29第7話 バイク少女とアルバイトあらすじをみる 愛車のトライアンフを磨く健次。その傍らで見守る七海。 「おじさんのバイク勝手に触っていいの?」 心配する七海をよそに、このバイクは親父から将来もらう約束をした大切なものだと語った――。 海沿いの道に1台のバイクが向かってきていた。乗っているのは、鮎川美空。都会からバイクの一人旅の途中に健次たちの住む町へと差し掛かった。だがそれまで快調に走ってきていたバイクの調子がオカシイ――。 異音とともにアクセルからの反応を無くすと、しだいにバイクは速度を落とし、峠道でついに止まってしまったのだ。そこには、健次と七海が今日も収穫を行っている野菜畑が広がっていた。 美空のバイクを修理することになった健次と七海は、動かなくなったバイクを押しながら美空を健次のガレージへと連れてきた。さっそく修理に取り掛かる健次であったが分解したとたん、組み立て方がわからなくなってしまう。 唖然とした美空は、「何してくれるのよぉ!」と泣き声にも似た叫び声を上げる。その声を聞きつけた健次の父、健柳流は美空のバイクの修理にかかり、なんとか原型を取り戻すまで回復をさせるのだった。ただ、どうしても部品を交換しないと動かすことはできない。そしてその部品を取り寄せるには、最低10日は待たないといけない事実が判明した。こうして、美空は心ならずも健次の家に厄介になることになるのであった。健次の家のガレージで、1台の動かなくなったバイクをみつける美空。 毎年のように壊れて動かなくなるトライアンフだけれども、健次の愛情がたっぷりと注がれたそのバイクを見ると、手間がかかっても大切にする気持ちを心の奥底にいっぱいに感じ取る美空であった――。あらすじをみる 愛車のトライアンフを磨く健次。その傍らで見守る七海。 「おじさんのバイク勝手に触っていいの?」 心配する七海をよそに、このバイクは親父から将来もらう約束をした大切なものだと語った――。 海沿いの道に1台のバイクが向かってきていた。乗っているのは、鮎川美空。都会からバイクの一人旅の途中に健次たちの住む町へと差し掛かった。だがそれまで快調に走ってきていたバイクの調子がオカシイ――。 異音とともにアクセルからの反応を無くすと、しだいにバイクは速度を落とし、峠道でついに止まってしまったのだ。そこには、健次と七海が今日も収穫を行っている野菜畑が広がっていた。 美空のバイクを修理することになった健次と七海は、動かなくなったバイクを押しながら美空を健次のガレージへと連れてきた。さっそく修理に取り掛かる健次であったが分解したとたん、組み立て方がわからなくなってしまう。 唖然とした美空は、「何してくれるのよぉ!」と泣き声にも似た叫び声を上げる。その声を聞きつけた健次の父、健柳流は美空のバイクの修理にかかり、なんとか原型を取り戻すまで回復をさせるのだった。ただ、どうしても部品を交換しないと動かすことはできない。そしてその部品を取り寄せるには、最低10日は待たないといけない事実が判明した。こうして、美空は心ならずも健次の家に厄介になることになるのであった。健次の家のガレージで、1台の動かなくなったバイクをみつける美空。 毎年のように壊れて動かなくなるトライアンフだけれども、健次の愛情がたっぷりと注がれたそのバイクを見ると、手間がかかっても大切にする気持ちを心の奥底にいっぱいに感じ取る美空であった――。
- 00:24:41第8話 ふたりの絆と揺れる想いあらすじをみる 健次と七海の貸しと借り。どちらか先に100の貸しを与えたときに、借りたほうが何でも言うことを聞く。そんな取り決めがふたりの間で交わされていた。それは幼いときからのふたりの固い約束だった――。 健次の学校の先輩。石和多恵がこの日も変わらぬジャージ姿で健次の前に姿を現わす。 「放課後少しだけ手伝ってほしいことがあるの」 そう言うと、健次と約束を取り交わしていった。 「何の手伝いだろう?」 「?」印が健次と七海の頭をよぎる。 そして放課後。健次は多恵が指定する場所へと向かうと、そこには佐倉裕美がいた。そして神妙な面持ちで健次に話し出す。 「友坂先輩にお話したいことがありまして……」 翌日、いよいよ校外学習への出発のときを迎えた。 参加するのは、健次に七海、鈴夏にひかりに端野、多恵、裕美、さらには美空の姿もそこにはあった。 校外学習先で同じ班となった彼らは、ビーチバレーにカレーづくりと楽しいひとときを過ごしていく。そして、裕美は健次との約束どおりに、ひと夏の思い出を健次との間に交わしていく――。あらすじをみる 健次と七海の貸しと借り。どちらか先に100の貸しを与えたときに、借りたほうが何でも言うことを聞く。そんな取り決めがふたりの間で交わされていた。それは幼いときからのふたりの固い約束だった――。 健次の学校の先輩。石和多恵がこの日も変わらぬジャージ姿で健次の前に姿を現わす。 「放課後少しだけ手伝ってほしいことがあるの」 そう言うと、健次と約束を取り交わしていった。 「何の手伝いだろう?」 「?」印が健次と七海の頭をよぎる。 そして放課後。健次は多恵が指定する場所へと向かうと、そこには佐倉裕美がいた。そして神妙な面持ちで健次に話し出す。 「友坂先輩にお話したいことがありまして……」 翌日、いよいよ校外学習への出発のときを迎えた。 参加するのは、健次に七海、鈴夏にひかりに端野、多恵、裕美、さらには美空の姿もそこにはあった。 校外学習先で同じ班となった彼らは、ビーチバレーにカレーづくりと楽しいひとときを過ごしていく。そして、裕美は健次との約束どおりに、ひと夏の思い出を健次との間に交わしていく――。
- 00:24:54第9話 ふたりの距離とラムネの瓶あらすじをみる 子供のころ、できたばかりのラムネのお店で、健次は佐倉裕美と出会った。 そのとき、彼女が身につけていた魚のヘアピンがなぜか気になって仕方のなかった健次。欲しそうに見ている彼に、裕美はそっと魚のヘアピンを差し出す。 「何かお礼をしないといけない」そう思った健次は手に持っていたラムネの瓶を彼女に手渡すのだった――。 校外学習から帰ってきた裕美は、元気がなかった。部屋に置いてあるラムネの瓶を抱きしめると、裕美には幼いころの記憶が甦っていく。そしていつもそこには、健次とともに七海の姿もあった。 校外学習のとき、裕美は健次に告白した。その想いのたけのすべてを。無理だとわかっていても、言わないではいられなかった。裕美は、この夏、この海辺の町から引っ越すことが決まっていたのだ――。 いよいよ終業式が終わった。明日から夏休みが始まる。 健次の成績は、1と2のオンパレードであったが、体育だけは5の成績だった。そのことをひかりや美空にバカにされる健次。でも健次と七海の表情は浮かばれないでいた。健次と七海は引っ越す裕美のことが気になっていたからだ。そのことを知ったひかりたちは、裕美の引越しを手伝おうと健次に提案する。 そして健次たちと端野を加えた5人は裕美の引越しを手伝いに行くのだった。佐倉家にて、一見順調に順調に進んでいたかの引越し作業。しかし、手伝いに来ていた端野が裕美の大切にしていたラムネの瓶を割ってしまい……。あらすじをみる 子供のころ、できたばかりのラムネのお店で、健次は佐倉裕美と出会った。 そのとき、彼女が身につけていた魚のヘアピンがなぜか気になって仕方のなかった健次。欲しそうに見ている彼に、裕美はそっと魚のヘアピンを差し出す。 「何かお礼をしないといけない」そう思った健次は手に持っていたラムネの瓶を彼女に手渡すのだった――。 校外学習から帰ってきた裕美は、元気がなかった。部屋に置いてあるラムネの瓶を抱きしめると、裕美には幼いころの記憶が甦っていく。そしていつもそこには、健次とともに七海の姿もあった。 校外学習のとき、裕美は健次に告白した。その想いのたけのすべてを。無理だとわかっていても、言わないではいられなかった。裕美は、この夏、この海辺の町から引っ越すことが決まっていたのだ――。 いよいよ終業式が終わった。明日から夏休みが始まる。 健次の成績は、1と2のオンパレードであったが、体育だけは5の成績だった。そのことをひかりや美空にバカにされる健次。でも健次と七海の表情は浮かばれないでいた。健次と七海は引っ越す裕美のことが気になっていたからだ。そのことを知ったひかりたちは、裕美の引越しを手伝おうと健次に提案する。 そして健次たちと端野を加えた5人は裕美の引越しを手伝いに行くのだった。佐倉家にて、一見順調に順調に進んでいたかの引越し作業。しかし、手伝いに来ていた端野が裕美の大切にしていたラムネの瓶を割ってしまい……。
- 00:24:35第10話 フォークダンスとかさなる心あらすじをみる 幼い頃、荒れ果てた畑の前で健次と七海の交わした約束。100回先に貸しをつくった方が、与えた方の言う事をなんでも聞く……。 台風の襲来で壊された作物を前に、泣き崩れる七海がつけているオサカナの髪飾りを健次は100まで叩き、わざと貸しをつくってなぐさめてあげた。 海辺の町に台風が近づいていた。 ツーリングにでかけたい美空を制した七海の母、各務。美空は各務が営む喫茶店でバイトをしていた。そのころ、健次と七海は畑で野菜を収穫中だ。そこで校外学習のときに実現できなかった七海とのふたりだけのフォークダンスを、夏の思い出にしておきたい。そう考えた健次は畑で七海をキャップ場へ行こうと誘うのだった。はじめて行く、ふたりだけの旅行。この日はいつもより多くの野菜を獲ってしまうのだった。 そして健次と七海は、台風が近づいていることを知ってか知らずか、愛車トライフンフを駆り出していく――。あらすじをみる 幼い頃、荒れ果てた畑の前で健次と七海の交わした約束。100回先に貸しをつくった方が、与えた方の言う事をなんでも聞く……。 台風の襲来で壊された作物を前に、泣き崩れる七海がつけているオサカナの髪飾りを健次は100まで叩き、わざと貸しをつくってなぐさめてあげた。 海辺の町に台風が近づいていた。 ツーリングにでかけたい美空を制した七海の母、各務。美空は各務が営む喫茶店でバイトをしていた。そのころ、健次と七海は畑で野菜を収穫中だ。そこで校外学習のときに実現できなかった七海とのふたりだけのフォークダンスを、夏の思い出にしておきたい。そう考えた健次は畑で七海をキャップ場へ行こうと誘うのだった。はじめて行く、ふたりだけの旅行。この日はいつもより多くの野菜を獲ってしまうのだった。 そして健次と七海は、台風が近づいていることを知ってか知らずか、愛車トライフンフを駆り出していく――。
- 00:24:54第11話 台風の夜と夏の終わりあらすじをみる 台風がやって来た。 幼い頃、台風を怖がる七海の部屋に、助けに入っていく健次。そこで七海はオサカナのヘアピンの秘密を健次に打ち明ける――。 台風を前に、畑の防風、防水対策を施す健次と七海。同時にどんな作物を植えようかと相談もする。作業を終えてお店へ戻ってくると、空はもう大粒の雨を降らせ始めていた。店内に駆け込むふたりを冷やかすひかりと美空。健次と七海が旅行へ行ったことをきっかけに、いよいよふたりの仲は親密なものを周囲には理解されていたのだ。 そしてその夜、いよいよ台風が襲来しようとしているとき、健次と七海は健次の部屋でふたり仲良くホットコーヒーを飲んで温め合っていた。鳴り響く雷鳴。幼い頃と同じように、この日も町は停電に見舞われる。真っ暗な健次の部屋の中で、あの頃と同じように七海のオサカナのヘアピンがうっすらと光り輝く――。 そのとき、突然、七海がお腹の痛みをうったえて……。あらすじをみる 台風がやって来た。 幼い頃、台風を怖がる七海の部屋に、助けに入っていく健次。そこで七海はオサカナのヘアピンの秘密を健次に打ち明ける――。 台風を前に、畑の防風、防水対策を施す健次と七海。同時にどんな作物を植えようかと相談もする。作業を終えてお店へ戻ってくると、空はもう大粒の雨を降らせ始めていた。店内に駆け込むふたりを冷やかすひかりと美空。健次と七海が旅行へ行ったことをきっかけに、いよいよふたりの仲は親密なものを周囲には理解されていたのだ。 そしてその夜、いよいよ台風が襲来しようとしているとき、健次と七海は健次の部屋でふたり仲良くホットコーヒーを飲んで温め合っていた。鳴り響く雷鳴。幼い頃と同じように、この日も町は停電に見舞われる。真っ暗な健次の部屋の中で、あの頃と同じように七海のオサカナのヘアピンがうっすらと光り輝く――。 そのとき、突然、七海がお腹の痛みをうったえて……。
- 00:26:43第12話 100個の貸しと100個の借りあらすじをみる 先に100個の貸しをつくった方が、貸しを与えた方の言う事をなんでも聞く。それが幼い頃、健次と七海の間で交わされた約束事――。 2学期――。 健次が交通事故を起こした。怪我は入院をしないといけないほど、大きなものだった。 七海は学校へは行かずに、毎日健次の入院する病院で看病にあたる。教室では、ふたりの席だけがぽっかりと穴を空け、病室では健次は目を覚まさないでいた。 毎日ひとつずつ、健次は七海に貸しを作っていった――。 みんなが健次を心配していた。鈴夏、ひかり、多恵に美空……。ほかにも誰もが健次の回復を願う。 そして冬の到来――。 町はすっかり雪化粧に覆われるが、健次は眠ったままで目を覚まさない。ついに、健次の七海への貸しは100を超えてしまった。そのとき、七海はこぼれる涙を抑えることができないでいた……。 春、新たな学年の新学期――。 健次の妹、鈴夏と同じクラスになった七海。学年の大半を健次の看病に費やした七海はもう一度、同じ学年を鈴夏といっしょに迎える。そして健次は……?あらすじをみる 先に100個の貸しをつくった方が、貸しを与えた方の言う事をなんでも聞く。それが幼い頃、健次と七海の間で交わされた約束事――。 2学期――。 健次が交通事故を起こした。怪我は入院をしないといけないほど、大きなものだった。 七海は学校へは行かずに、毎日健次の入院する病院で看病にあたる。教室では、ふたりの席だけがぽっかりと穴を空け、病室では健次は目を覚まさないでいた。 毎日ひとつずつ、健次は七海に貸しを作っていった――。 みんなが健次を心配していた。鈴夏、ひかり、多恵に美空……。ほかにも誰もが健次の回復を願う。 そして冬の到来――。 町はすっかり雪化粧に覆われるが、健次は眠ったままで目を覚まさない。ついに、健次の七海への貸しは100を超えてしまった。そのとき、七海はこぼれる涙を抑えることができないでいた……。 春、新たな学年の新学期――。 健次の妹、鈴夏と同じクラスになった七海。学年の大半を健次の看病に費やした七海はもう一度、同じ学年を鈴夏といっしょに迎える。そして健次は……?