ラムネ
第2話~第6話
各話一覧
- 00:25:03第2話 夏の畑とななみすぺしゃるあらすじをみる 寄せては返すラムネ色の海――。 幼い頃に行ったあの浜辺で、ヤドカリと戯れる健次と七海。青空の下、海鳥が鳴く声に混じって、ふたりの子供っぽい、はしゃぎ声が響く……。健次の家に食事に来ていた、七海と母親の各務。 七海は、健次の妹、鈴夏と一緒に入浴しようと浴室に行くと、入っいたのは健次だった。顔を赤めながら湯船につかる健次と七海。緊張する七海は、湯の熱さにのぼせてしまう。 そんな仲の良い日々を送る健次と七海。学校では校外学習の話題で持ちきりだった。今年の校外学習は湖でのキャンプ。湖での水泳に情熱を燃やす端野は、いとこのひかりが来るかのどうかを健次に強く迫っていた。そして、健次が校外学習に行くかどうかを気にする人物が、ここにもうひとりいた。鈴夏のクラスメイト、佐倉裕美。健次が行く旨を伝えると嬉しそうに走っていく。 健次の回想がよぎる。佐倉裕美、あれはバレンタインの日、妹の鈴夏に交じって健次にチョコを渡してきた少女だった。健次は、とりわけ意識するのでもなく、何気に彼女からチョコを受けると嬉しそうに笑顔を返す。 そのことを思い出して、思わず浮かれてしまう健次に七海は……?あらすじをみる 寄せては返すラムネ色の海――。 幼い頃に行ったあの浜辺で、ヤドカリと戯れる健次と七海。青空の下、海鳥が鳴く声に混じって、ふたりの子供っぽい、はしゃぎ声が響く……。健次の家に食事に来ていた、七海と母親の各務。 七海は、健次の妹、鈴夏と一緒に入浴しようと浴室に行くと、入っいたのは健次だった。顔を赤めながら湯船につかる健次と七海。緊張する七海は、湯の熱さにのぼせてしまう。 そんな仲の良い日々を送る健次と七海。学校では校外学習の話題で持ちきりだった。今年の校外学習は湖でのキャンプ。湖での水泳に情熱を燃やす端野は、いとこのひかりが来るかのどうかを健次に強く迫っていた。そして、健次が校外学習に行くかどうかを気にする人物が、ここにもうひとりいた。鈴夏のクラスメイト、佐倉裕美。健次が行く旨を伝えると嬉しそうに走っていく。 健次の回想がよぎる。佐倉裕美、あれはバレンタインの日、妹の鈴夏に交じって健次にチョコを渡してきた少女だった。健次は、とりわけ意識するのでもなく、何気に彼女からチョコを受けると嬉しそうに笑顔を返す。 そのことを思い出して、思わず浮かれてしまう健次に七海は……?
- 00:24:33第3話 ちっちゃなイトコと花火あらすじをみる 七海の家は、喫茶店を経営する傍ら、畑で野菜をはじめ多くの農作物を栽培している。その野菜を収穫に行くのが幼い頃から健次と七海の役目だった――。 この日も野菜を収穫に行く健次と七海。健次はバナナやリンゴはないのかと文句を言い、七海は野菜じゃないから無理だと返す。ふとそんなとき、健次は七海のサカナの髪飾りに気がつく。なにやら七海にとって特別な思い入れのある髪飾りに……。 健次のいとこ、七里ひかりが健次の家にやってきた。 健次はひかりの頭にヤドカリを乗せてプレゼント。ひかりは遠慮なく健次にケリをお見舞いしてお礼する。それがふたりの1年ぶりの再会の挨拶だった。さっそく海水浴を楽しむひかり。そんなひかりを冷やかす健次に、ひかりは夜花火をしようと誘う。 畑では七海が作物を収穫していた。健次はそんな七海を驚かそうと畑に隠れている。しかし、もぐらによって驚いたのは健次のほうだった。これで七海に借りを作る健次。ふたりが互いに貸し借りをするようになったのも、この畑が最初だった。 そして夜、健次とひかり、七海に鈴夏にひかりに想いを寄せる端野も加えて、盛大な花火大会が繰り広げられるのだった。あらすじをみる 七海の家は、喫茶店を経営する傍ら、畑で野菜をはじめ多くの農作物を栽培している。その野菜を収穫に行くのが幼い頃から健次と七海の役目だった――。 この日も野菜を収穫に行く健次と七海。健次はバナナやリンゴはないのかと文句を言い、七海は野菜じゃないから無理だと返す。ふとそんなとき、健次は七海のサカナの髪飾りに気がつく。なにやら七海にとって特別な思い入れのある髪飾りに……。 健次のいとこ、七里ひかりが健次の家にやってきた。 健次はひかりの頭にヤドカリを乗せてプレゼント。ひかりは遠慮なく健次にケリをお見舞いしてお礼する。それがふたりの1年ぶりの再会の挨拶だった。さっそく海水浴を楽しむひかり。そんなひかりを冷やかす健次に、ひかりは夜花火をしようと誘う。 畑では七海が作物を収穫していた。健次はそんな七海を驚かそうと畑に隠れている。しかし、もぐらによって驚いたのは健次のほうだった。これで七海に借りを作る健次。ふたりが互いに貸し借りをするようになったのも、この畑が最初だった。 そして夜、健次とひかり、七海に鈴夏にひかりに想いを寄せる端野も加えて、盛大な花火大会が繰り広げられるのだった。
- 00:25:07第4話 自治会長とごほうびあらすじをみる 幼い頃、よく4人で遊んだ。七海、鈴夏、ひかりのめんどうを見るのはいつも健次の役目だった。ときにはブランコの順番を譲ることも……。そんな健次をみつめるもう1つの目があった。石和多恵。健次より1つ年上の少女は、いつも弟たちのめんどうを見ていた。自分が遊ぶことも忘れて――。 学校では期末テストの結果が発表されていた。赤点だと、貴重な夏休みを補習授業にあてなくてはならない。しかし今年は、ボランティア活動として町内の清掃活動をすることによって免除されることにもなっていた。その清掃作業に顔を揃える健次と端野の赤点組。七海と鈴夏は、純粋にボランティア組だ。そして清掃活動を取り仕切るには健次の1つ先輩の少女、石和多恵だった。 健次たちは海岸の清掃活動を行っていた。想像以上に汚れてしまっている海岸を多恵は清掃の重点箇所としていたのだ。海岸には海水浴に来ていたひかりの姿もあった。それをみつけた健次が否応がなしにひかりを清掃活動に加えてしまう。そんな健次たちをよそ目に多恵は一生懸命なまでに海岸のゴミ拾いに精をだす。誰に褒められるというわけでもないのに……。 ふと回想がよぎる。弟たちのめんどうを見る多恵。母親のいない石和家では多恵が母親代わりだった。そんな多恵を褒める父親。ご褒美にと多恵にそっと1粒のキャンディを差し出す。でも多恵がほしかったのは、キャンディではなかった。弟たちのように甘えさせてほしい父親の手だった――。 そのとき、1つの手が多恵の頭をなでる……。あらすじをみる 幼い頃、よく4人で遊んだ。七海、鈴夏、ひかりのめんどうを見るのはいつも健次の役目だった。ときにはブランコの順番を譲ることも……。そんな健次をみつめるもう1つの目があった。石和多恵。健次より1つ年上の少女は、いつも弟たちのめんどうを見ていた。自分が遊ぶことも忘れて――。 学校では期末テストの結果が発表されていた。赤点だと、貴重な夏休みを補習授業にあてなくてはならない。しかし今年は、ボランティア活動として町内の清掃活動をすることによって免除されることにもなっていた。その清掃作業に顔を揃える健次と端野の赤点組。七海と鈴夏は、純粋にボランティア組だ。そして清掃活動を取り仕切るには健次の1つ先輩の少女、石和多恵だった。 健次たちは海岸の清掃活動を行っていた。想像以上に汚れてしまっている海岸を多恵は清掃の重点箇所としていたのだ。海岸には海水浴に来ていたひかりの姿もあった。それをみつけた健次が否応がなしにひかりを清掃活動に加えてしまう。そんな健次たちをよそ目に多恵は一生懸命なまでに海岸のゴミ拾いに精をだす。誰に褒められるというわけでもないのに……。 ふと回想がよぎる。弟たちのめんどうを見る多恵。母親のいない石和家では多恵が母親代わりだった。そんな多恵を褒める父親。ご褒美にと多恵にそっと1粒のキャンディを差し出す。でも多恵がほしかったのは、キャンディではなかった。弟たちのように甘えさせてほしい父親の手だった――。 そのとき、1つの手が多恵の頭をなでる……。
- 00:25:23第5話 星空と望遠鏡あらすじをみる 夏の夜。地球に接近する山羊座α流星群を家族で見るのが楽しみだった。次の年の夏も、また次の年の夏にも、流星群を見ることが、妹、鈴夏との約束だった……。 今年もまた、山羊座α流星群が近づいてきていた。今日の夜を鈴夏、ひかりはとても楽しみにしている。そして、鈴夏のクラスメイト、佐倉裕美と先輩の石和多恵もまた、真夏の夜の一大パノラマを心待ちにしていた。そして多恵は岬の展望台で観測会をすることを提案する。しかし、なぜか健次と七海は流星群の観測には関心がない――。 そのころ、ひかりが物置から古びた望遠鏡を持ち出してきた。しかし三角の台座の部分を支えるネジが取れてしまっており、壊れて仕えない状態だった。「これを直して流星群を見よう」ひかりは、健次に持ちかけるが「バイクの修理があるから……」と言って立ち去ってしまう。 幼い頃、毎年流星群を見ようと約束していた健次と鈴夏の間に、七海が入ってきた。健次は妹の自分よりも七海お姉ちゃんと一緒に流星群を見たいと思っている。そう感じた鈴夏は望遠鏡のネジを外して持ち出していってしまう。それ以降、鈴夏と健次の幼い時の約束は果たされていない。 鈴夏の手に握られていた1本のネジ。ひかりたちに説得されて健次の前に差し出すとき、彼らの目の前には、キレイに整備・調整された望遠鏡が置かれていた……。あらすじをみる 夏の夜。地球に接近する山羊座α流星群を家族で見るのが楽しみだった。次の年の夏も、また次の年の夏にも、流星群を見ることが、妹、鈴夏との約束だった……。 今年もまた、山羊座α流星群が近づいてきていた。今日の夜を鈴夏、ひかりはとても楽しみにしている。そして、鈴夏のクラスメイト、佐倉裕美と先輩の石和多恵もまた、真夏の夜の一大パノラマを心待ちにしていた。そして多恵は岬の展望台で観測会をすることを提案する。しかし、なぜか健次と七海は流星群の観測には関心がない――。 そのころ、ひかりが物置から古びた望遠鏡を持ち出してきた。しかし三角の台座の部分を支えるネジが取れてしまっており、壊れて仕えない状態だった。「これを直して流星群を見よう」ひかりは、健次に持ちかけるが「バイクの修理があるから……」と言って立ち去ってしまう。 幼い頃、毎年流星群を見ようと約束していた健次と鈴夏の間に、七海が入ってきた。健次は妹の自分よりも七海お姉ちゃんと一緒に流星群を見たいと思っている。そう感じた鈴夏は望遠鏡のネジを外して持ち出していってしまう。それ以降、鈴夏と健次の幼い時の約束は果たされていない。 鈴夏の手に握られていた1本のネジ。ひかりたちに説得されて健次の前に差し出すとき、彼らの目の前には、キレイに整備・調整された望遠鏡が置かれていた……。
- 00:24:35第6話 三人と二つの真珠あらすじをみる こどもの頃、健次たちと水遊びをしていたひかりは、アヤコ貝を拾った。中にはそれは見事な真珠の玉を持つ、1匹のアヤコ貝。真珠は2つ。結局ひかりがひとり占めするように、真珠を大切にしまった――。 終業式まであと僅か。この日も登校を終えた健次たちは、午後の退屈なひとときをどう過ごそうかと相談しようとしているとき、海辺でひかりの姿をみつけた。 さっそく、ひかりを食事に誘う七海。しかし「夫婦水入らずを邪魔したくないから……」と駆け出していってしまった。どことなくひかりのようすもおかしい……。七海はそう感じた。 その後、健次の家で、七海のお店で、ガレージで、行動のおかしいひかりを健次も心配し始めていた。ひかりがつぶやいた"ひみつ"が気になってきていたからだった。そして、突然「七海から借りた」と言う、学校の制服に身を包んだひかりが、健次の前に立って言う。明日から、学校へ行く――。と……。それを聞き、驚く健次。 翌日、健次のクラスにはひかりの姿があった。歓喜にむせぶのはひかりに好意を寄せる端野だ。ひかりを受け入れるクラスメイトたちに「ありがとう」とひかりは感謝のことばを投げかける。 学校へ来たひかりは、なぜか図書室にこもって調べものを始めていた。端野の邪魔もものともせずに――。そして何故か貝を使った食事ばかりをふるまうひかり。ただ味のほうは、いまひとつのようで、ひかりのつくった食べ物の犠牲になるのも端野の役目だった。さらに、ひかり行動はは端野を引き連れ海の中へと探し物へと続いていく……。あらすじをみる こどもの頃、健次たちと水遊びをしていたひかりは、アヤコ貝を拾った。中にはそれは見事な真珠の玉を持つ、1匹のアヤコ貝。真珠は2つ。結局ひかりがひとり占めするように、真珠を大切にしまった――。 終業式まであと僅か。この日も登校を終えた健次たちは、午後の退屈なひとときをどう過ごそうかと相談しようとしているとき、海辺でひかりの姿をみつけた。 さっそく、ひかりを食事に誘う七海。しかし「夫婦水入らずを邪魔したくないから……」と駆け出していってしまった。どことなくひかりのようすもおかしい……。七海はそう感じた。 その後、健次の家で、七海のお店で、ガレージで、行動のおかしいひかりを健次も心配し始めていた。ひかりがつぶやいた"ひみつ"が気になってきていたからだった。そして、突然「七海から借りた」と言う、学校の制服に身を包んだひかりが、健次の前に立って言う。明日から、学校へ行く――。と……。それを聞き、驚く健次。 翌日、健次のクラスにはひかりの姿があった。歓喜にむせぶのはひかりに好意を寄せる端野だ。ひかりを受け入れるクラスメイトたちに「ありがとう」とひかりは感謝のことばを投げかける。 学校へ来たひかりは、なぜか図書室にこもって調べものを始めていた。端野の邪魔もものともせずに――。そして何故か貝を使った食事ばかりをふるまうひかり。ただ味のほうは、いまひとつのようで、ひかりのつくった食べ物の犠牲になるのも端野の役目だった。さらに、ひかり行動はは端野を引き連れ海の中へと探し物へと続いていく……。