エディット・マティス

1938年2月11日、スイスのルツェルン生まれのソプラノ歌手。生地とチューリヒの音楽院で学び、56年に『魔笛』の童子役でオペラ・デビューを果たす。その後、ケルン市立劇場、ハンブルク国立歌劇場などの専属歌手として活躍。60年のザルツブルク音楽祭と62年のグラインドボーン音楽祭で『フィガロの結婚』のケルビーノ役を歌い、その名声を決定付けた。63年からベルリン・ドイツ・オペラの一員としてしばしば来日し、その可憐な容姿とやわらかく澄んだ歌声で、我が国のオペラ・ファンを魅了した。70年にはメトロポリタンやコヴェント・ガーデンにもデビューを果たし、世界的に活躍している。モーツァルトのオペラのリリック・ソプラノの諸役はもとより、『フィデリオ』のマルツェリーネ、『ばらの騎士』のゾフィー、『アラベラ』のズデンカなども得意としている。また、宗教曲やリートの分野のレパートリーも広範で、コンサート活動も活発に行なっている。

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