イングリット・ヘブラー

1929年6月20日生まれ、墺・ウィーン出身のピアニスト。生後直後でポーランドへ移り、10歳まで過ごす。第二次大戦時はザルツブルクへ移住。ザルツブルク・モーツァルテウム音楽院でハインツ・ショルツに師事。ウィーン音楽院、ジュネーブ音楽院でも研鑽を積み、パリではマルグリット・ロングの指導を仰ぐ。52、53年のジュネーヴ国際コンクール2位、翌年のミュンヘン国際音楽コンクール1位と受賞を重ね、54年のザルツブルク音楽祭で公式デビュー。以来、世界各地でツアーを展開。モーツァルトほか、シューマン、ショパン、ドビュッシーなどで評価を得て、モーツァルトのピアノ・ソナタ全集などの傑作を遺す。2023年5月14日に死去。93歳没。