すべてのレビュー・口コミ(3件)

  • 少女漫画『青い瞳のジャンヌ』を愛する6人が同人誌サークルで集まる、というところから始まり、やがてそれぞれの思惑が絡み合うドロドロのストーリーになります。真梨作品の中でも特にグロの要素が多いのですが、キャラの区別はつきやすいので読み進めるのは早いと思います。女性の欲、見栄、それぞれの家庭の問題など他人事とは思えず、かぶりつきで読了しました。なお、『みんな邪魔』は、『更年期少女』を文庫化にあたり改題したものになります。『更年期少女』と同じ作品ですのでご注意ください。

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    ayanemqnさん
    2015/11/13
  • ハードカバー時のタイトルは『更年期少女』。文庫落ちの際に『みんな邪魔』に改題しています。『殺人鬼フジコ…』で一躍イヤミス界の女王に躍り出た真梨幸子の初期作品の一つで、フジコが大ヒットしたのをきっかけに文庫になりました。真梨作品にはよく見られる、「自分の欲にだけ目を当てて他のことが見えていない」キャラが多く、まともな人は一人もいません。女性の汚い心の内、目をそらしたいような本音をこれでもかと晒してくるので、思わず声をあげてしまうようなグロいところもあります。
    ハムスター好きにはオススメしない作品ですので、ご注意ください!

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    ayanemqnさん
    2015/05/25
  • 「みんな邪魔」というタイトルは、ストーリーを凝縮した言葉だと思います。私はファンクラブに入会したことがないので、ファンクラブというものを全く知りませんが、この本を読んで、ファンクラブという組織に関心を持つようになりました。子どもの頃に好きだったマンガを中年になっても愛し続けることができるのは、本来は幸福なことだと思います。この本では、幸福を裏返して皮肉っているように思いました。女性同士が足を引っ張り合うドロドロの話を好む人には受ける内容だと思います。

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    わたむしさん
    2015/04/16