みんな邪魔

購入した作品の読み方

あらすじ

少女漫画『青い瞳のジャンヌ』をこよなく愛する“青い六人会”。噂話と妄想を楽しむ中年女性たちだったが、あるメンバーの失踪を機に正体を露にし始める。飛び交う嘘、姑息な罠、そして起こった惨殺事件―。辛い現実から目を背け、ヒロインを夢見る彼女たち。その熱狂が加速する時、新たな犠牲者が…。殺人鬼より怖い平凡な女たちの暴走ミステリ。

レビュー・口コミ(3件) 一覧へ

  • 少女漫画『青い瞳のジャンヌ』を愛する6人が同人誌サークルで集まる、というところから始まり、やがてそれぞれの思惑が絡み合うドロドロのストーリーになります。真梨作品の中でも特にグロの要素が多いのですが、キャラの区別はつきやすいので読み進めるのは早いと思います。女性の欲、見栄、それぞれの家庭の問題など他人事とは思えず、かぶりつきで読了しました。なお、『みんな邪魔』は、『更年期少女』を文庫化にあたり改題したものになります。『更年期少女』と同じ作品ですのでご注意ください。

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    ayanemqnさん
  • ハードカバー時のタイトルは『更年期少女』。文庫落ちの際に『みんな邪魔』に改題しています。『殺人鬼フジコ…』で一躍イヤミス界の女王に躍り出た真梨幸子の初期作品の一つで、フジコが大ヒットしたのをきっかけに文庫になりました。真梨作品にはよく見られる、「自分の欲にだけ目を当てて他のことが見えていない」キャラが多く、まともな人は一人もいません。女性の汚い心の内、目をそらしたいような本音をこれでもかと晒してくるので、思わず声をあげてしまうようなグロいところもあります。
    ハムスター好きにはオススメしない作品ですので、ご注意ください!

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    ayanemqnさん
  • 「みんな邪魔」というタイトルは、ストーリーを凝縮した言葉だと思います。私はファンクラブに入会したことがないので、ファンクラブというものを全く知りませんが、この本を読んで、ファンクラブという組織に関心を持つようになりました。子どもの頃に好きだったマンガを中年になっても愛し続けることができるのは、本来は幸福なことだと思います。この本では、幸福を裏返して皮肉っているように思いました。女性同士が足を引っ張り合うドロドロの話を好む人には受ける内容だと思います。

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    わたむしさん