すべてのレビュー・口コミ(1件)

  • 作者の書く主人公はちょっと変わった家庭が多く、それを受け入れつつもシニカルに大人を見ている男の子が多いです。こちらの主人公も、そんな人。女だてらに教授で海外を飛び回る母、娘より年下の女性と同棲する祖父、という家庭環境で、いつも通り平然と受け入れて夏休みを迎える。そして、突然の同級生の死、幼稚園の同窓生(笑)、手探りの捜査で浮かび上がる真実。「林檎の木の道」は作者の青春をテーマにした小説でも終わりがすっきりほっとするので、また読みたくなる作品です。

    ...もっと見る
    soratasyaさん
    2016/04/03