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  • 第2次大戦末期の架空戦記です。日本、ドイツ、アメリカ、各国に暮らし戦争に巻き込まれていく一人一人が丁寧に書かれています。主役はもちろんいるのですが、その場面の主だった人々の抱える状況や背景、生い立ちまで書かれている人物も少なくありません。どのような心情でこの場面にのぞんでいるのか、など手に取るようにわかります。戦争中の登場人物なので、詳細に語られた後にあっけなく退場、という人も多いです。丁寧に描写されている潜水艦の戦闘シーンは、素人にもわかりやすく書かれています。また、邦画にもありますが、後日談は小説のほうが詳細に書かれていて、うれしかったです。「終戦のローレライ」は終戦を願う人々の勇気ある物語でした。

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    soratasyaさん
    2016/04/03