終戦のローレライ(4)

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あらすじ

「ローレライは、あなたが望む終戦のためには歌わない」あらゆる絶望と悲憤を乗り越え、伊507は最後の戦闘へ赴く。第3の原子爆弾投下を阻止せよ。孤立無援の状況下、乗員たちはその一戦にすべてを賭けた。そこに守るべき未来があると信じて。今、くり返す混迷の時代に捧げる「終戦」の祈り。畢生の大作、完結。【2005年3月公開 映画「ローレライ」原作】 (講談社文庫)

レビュー・口コミ(1件) 一覧へ

  • 第2次大戦末期の架空戦記です。日本、ドイツ、アメリカ、各国に暮らし戦争に巻き込まれていく一人一人が丁寧に書かれています。主役はもちろんいるのですが、その場面の主だった人々の抱える状況や背景、生い立ちまで書かれている人物も少なくありません。どのような心情でこの場面にのぞんでいるのか、など手に取るようにわかります。戦争中の登場人物なので、詳細に語られた後にあっけなく退場、という人も多いです。丁寧に描写されている潜水艦の戦闘シーンは、素人にもわかりやすく書かれています。また、邦画にもありますが、後日談は小説のほうが詳細に書かれていて、うれしかったです。「終戦のローレライ」は終戦を願う人々の勇気ある物語でした。

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    soratasyaさん