すべてのレビュー・口コミ(6件)
別の作品とも繋がっています。おすすめです!主人公の男の子が素敵で何度も読み返しました。命の重さについて考えさせられます。
5点2019/05/12別のシリーズともつながるストーリーにとてもドキドキします。伏線、発見、こんなに巧みに練り込まれている。ほんとにおもしろいです。
5点2018/01/30好きです。好きすぎて、何回も読みました。電車で読んでると涙が出てくるので、、危険です(笑)とにかく、大好きです。
5点2017/07/04ぼくたちの大事なものを壊し、大好きな友達の心まで壊してしまった犯人に与えられた罪は「器物損壊罪」。執行猶予つきの判決。犯人は実際には何も失っていない…。そんな犯人を罰することができるかもしれない特殊な力を持つ「ぼく」。「ぼくのメジャースプーン」は児童書の様相でありながら、「復讐」という背徳的で難しいテーマを扱った作品です。有識者である大人の協力者を得て、ぼくは復讐について懸命に考えます。法律で本当に罰することができるのか、命や財産を奪えばそれでいいのか、何が犯人にとっての罰になるのか、罰することによってどうなってほしいのか…。そしてぼくが出した結論とは。何が正しくて何が間違っているのか。大人が読んでも十分共感の持てる作品だと思います。本作には「子どもたちは夜と遊ぶ」の登場人物も出てきます。
2015/11/13辻村作品を単体で読んだ場合、最も万人受けするのが『ぼくのメジャースプーン』だと思います。主人公が幼いこと、特殊な能力を持っているということ、そして子供が精一杯頭を使って、社会に反抗すること。とても共感できる内容です。子供だって大人と同じように傷ついている、そして精一杯もがいて回答を見つけるということが伝わります。自分ならどうしてあげられるだろう…と考えさせられる作品です。
2015/05/28犯人が捕まったからといって事件のすべてが解決したわけではない。被害者たちの心の傷をどう癒していくのか、それは当事者ではない第三者である私たちにとっては非常にナイーブで難しい問題である。特に小さな子供は自分でその傷を自覚することも、他者に対して表現することもうまくできないだろう。そんな問題に真向に挑んだのが「ぼくのメジャースプーン」だ。語り手の「ぼく」は小学生でありながら自らの特殊な能力ゆえに犯人に制裁を加えることが出来てしまう。そんな彼のをどうケアし、リミッターを制御していくのか。後半の「ぼく」の決断は涙なしにはみれない。
2015/04/17