東京創元社 1,820件 人気順 新着順 ひげのある男たち 結城昌治 古ぼけたアパートの一室で発見された、若く美しい女性の変死体。ひげが自慢の郷原部長刑事は捜査に乗り出すが、事件にはつねにひげのある男の影がつきまとう。犯行当日、アパートの周辺で目撃された不審なひげのある男。被害者と旅館へ頻繁に出入りしていたひげのある男。これらの男は同一人物なのか?果たして犯人なのか?一人のひげのある男によって惹き起こされた事件は、一人のひげのある男によって解決される――。ユーモアと堅固な論理とひげに満ちた傑作ミステリ。 550円 動物園の鳥 坂木司 春の近づくある日、僕・坂木司と鳥井真一のもとを二人の老人が訪ねてきた。僕らの年上の友人でもある木村栄三郎さんと、その幼馴染みの高田安次朗さんだ。高田さんがボランティアとして働く動物園で、野良猫の虐待事件が頻発しているという。さっそく動物園に向かった僕たちが掴んだ真実、そして鳥井のひきこもりの原因となった少年時代の出来事とのつながりとは――。果たして鳥井は外の世界に飛び立つことができるのか。シリーズ完結編。 495円 木野塚探偵事務所だ 樋口有介 警視庁(ただし経理課一筋三十七年)を定年退職した木野塚佐平氏。フィリップ・マーロウなど、ハードボイルドに憧れる氏は、ヘソクリを元手に憧れの探偵事務所を開業する。しかし、凶悪事件の依頼どころか、念願の美人秘書もやってこない。そんなある日、ひょんな依頼が舞い込んでくる。記念すべき木野塚探偵事務所最初の事件は、何と、金魚の誘拐事件だったのだ。気鋭の著者が、愛すべき老人探偵。木野塚氏の活躍(?)を描く、大爆笑必至のハードボイルド連作集、シリーズ第一弾。 550円 仔羊の巣 坂木司 季節はめぐり、僕、坂木司と鳥井真一の間にもゆっくりと変化の兆しは訪れていた。ひそやかだが確実な羽ばたきの予感、それが僕を不安にさせる。鳥井が風邪で寝こんでいたある日、僕は同僚から、同期の女性の様子がおかしいと相談される。慣れない探偵役をつとめることになった僕は……。また、木村栄三郎さんのもとで出会った男性と地下鉄の駅で見掛けた少年の悩み、そして僕自身に降りかかる悪意の連続、それらの真実を鳥井はどう解くのか。ひきこもり探偵シリーズ第二弾。 550円 不良少女 樋口有介 万年金欠の俺・柚木草平は探偵業のアルバイトを引き受け糊口をしのぐ。吉島冴子の従姪に届けられた不審な手紙を調べる「秋の手紙」。死んだ代議士宅で起こったペットの怪死。犬猫の死因など簡単に調べがつくと思いきや、未亡人もひとり娘もとびきりの美女で代議士の死因にも疑問が生じる「薔薇虫」。深夜に出会った金髪美少女が巻き込まれた事件を描く「不良少女」。飲み屋で意気投合した美女からの仕事「スペインの海」。四つの謎と、柚木自筆のエッセイを含む、連作短編集。 550円 青空の卵 坂木司 外資系の保険会社に勤める僕・坂木司には、一風変わった親友がいる。自称ひきこもりの鳥井真一だ。複雑な生い立ちの鳥井は外部との接触を極力避け、僕を通じて世界を見ている。そんな鳥井の関心を外の世界に向けるため、彼との食卓に僕が出会った身近な謎を披露していく。大人の視点で推理し、子供の純粋さで真実を語る鳥井は、果たして外の世界へとはばたくことができるのか。《ひきこもり探偵》シリーズ第一弾! 550円 少女には向かない職業 桜庭一樹 あたし、大西葵13歳は、人をふたり殺した……。夏休みにひとり。それと、冬休みにもうひとり。あたしはもうだめ。ぜんぜんだめ。少女の魂は殺人に向かない。誰か最初にそう教えてくれたらよかったのに。だけどあの夏はたまたま、あたしの近くにいたのは、あいつだけだったから――。これは、ふたりの少女の凄絶な《闘い》の記録。直木賞受賞作家が『私の男』に先駆け、過酷な運命に翻弄される少女の姿を鮮烈に描いた慟哭の傑作! 440円 誰もわたしを愛さない 樋口有介 新担当の美女・小高直海の紹介と新たなルポの依頼を受けた柚木草平は、行きずりの犯行と思われる女子高校生殺人事件に気乗りがしないものの、しぶしぶと依頼を受けることに。被害者の同級生である女子高校生に圧倒されつつ調査を進める柚木は、事件が怨恨によって引き起こされた事実に気づく。哀しくも、周到に仕組まれた事件のからくりとは何か――?メガネ美女の新担当、美人エッセイスト、そしておなじみ吉島冴子や娘の加奈子にふりまわされる、人気私立探偵シリーズ第六弾。 715円 鈍い球音 天藤真 万年最下位のプロ球団・東京ヒーローズをリーグ優勝に導いた桂監督が、ベレー帽とマスク、そしてトレードマークの虎ひげを残して、東京タワーの展望台から消えた。折しも日本シリーズ開幕直前。東日新聞社の若き無冠の帝王たちが極秘裏に謎を追う一方、球団はヘッドコーチを代理監督として対大阪ダイヤ戦に挑む。武運つたなく三立てを喫し後がないヒーローズを襲う、更なる打撃!事件の陰に潜む陰謀とは?手に汗握る野球ミステリの傑作! 550円 夢の終わりとそのつづき 樋口有介 警察を辞めて八ヵ月。俺を、絶世の美女が訪ねてきた。ある家に出入りする男を一週間尾行してほしいという。簡単な仕事に、二百万もの報酬。どこか胡散臭さを感じつつも、俺は引き受ける。目的の男は買い食いしながら、一日中都内を歩きまわるのみ。しかし三日目、男は胃の中が空っぽの状態で発見される。死ぬ直前まで飲み食いしていたはずの男の身に、何が起こったのか。背後に蠢く巨大な陰謀の存在を察知した柚木の推理は――。大幅改稿、改題で贈る、柚木草平“三十五歳”の事件。 605円 風少女 樋口有介 赤城下ろしが吹きすさぶ、寒い2月。父親の危篤の報を受けた斎木亮は、前橋駅に降り立った。そこで初恋の女性の妹・川村千里と偶然に出会う。彼女の口から初めて聞かされる、姉・麗子の死。睡眠薬を飲んで浴室で事故死、という警察の見解に納得のいかない、亮と千里は独自に調査を開始する。最近まで麗子と付き合いのあった中学時代の同級生を、訪ねるが――。著者の地元、前橋を舞台に、一途な若者たちを描いた青春ミステリの傑作。約20年ぶりの大幅改稿で贈る決定版。 550円 林檎の木の道 樋口有介 池掘りをして退屈をまぎらわせていた、17歳の暑く単調な夏休み、広田悦至は元恋人の由実果が、千葉の海で自殺したことを知る。事件の日、渋谷からの彼女の呼び出しを断っていた悦至。渋谷にいた彼女がなぜ千葉で自殺を?気まぐれで面倒なやつだったけど、自殺するような子でもなかったはず。再会した幼なじみの涼子とともに事件を調べ始めると、自分たちの知らなかった由実果の姿が、次第に明らかになってくる――。悲しくも、爽やかな夏の日々の描写が秀逸な、青春ミステリの傑作。 605円 刺青白書 樋口有介 女子大生・三浦鈴女は、殺害された人気アイドル・神崎あやが中学時代の同級生であったことに衝撃を覚える。続いて、別の同級生が隅田川で水死体として発見される。2人の右肩にあった刺青の痕。刺青同様に2人の同級生が消したかった過去とは何か。あやの事件の記事を依頼された柚木草平は、鈴女たちの中学時代に事件の発端があるとみて関連性を調べ始めた。事件の背後にある悲しい真実に二人は?《柚木草平シリーズ》番外編ともいうべき傑作。 605円 探偵は今夜も憂鬱 樋口有介 柚木草平は今日も美女に振りまわされつつ、事件調査に励む。エステ・クラブの美人オーナーからは、義妹に係わる依頼をされるが……。芸能プロダクションの社長からは、失踪した女優の捜索依頼を受けるが、美人マネージャーに振りまわされ……。雑貨店の美人オーナーからは、死んだはずの夫から送られてきた手紙についての調査が迷い込むが……。柚木を憂鬱にさせる、美女からの依頼の数々。「雨の憂鬱」「風の憂鬱」「光の憂鬱」の三篇を収録した、人気私立探偵シリーズ第三弾。 550円 陽気な容疑者たち 天藤真 伯父の経理事務所に勤める私は、顧客の鉄工所経営者が会社解散を決意し、組合側と対立する真っ只中に飛び込んでしまった。その上、経営者がトーチカのような堅牢強固な蔵の中で急死するという事件に遭遇する……!?「推理小説には持ちこみ難いユーモアや機智を、それとは目立たぬ程度に配分しつつ、綿密な密室事件を作り上げている」と、大下宇陀児が激賞した著者の長編第一作。 440円 初恋よ、さよならのキスをしよう 樋口有介 娘の加奈子と訪れたスキー場で、俺は偶然に高校時代の初恋の女性・卯月実可子と再会する。20年前と変わらぬ美しさの彼女だったが、再会から1ヵ月後に自らが経営する雑貨店で何者かに殺害された。彼女の娘と姪からの依頼で殺人事件の調査を開始した俺は、容疑者の高校の同級生たちを訪ねていくが……。柚木の初恋、そして高校時代、警察官を目指すきっかけとなった悲劇などが語られる、青春私立探偵シリーズ第二弾。切ない余韻の残る秀逸な傑作ミステリ。 550円 彼女はたぶん魔法を使う 樋口有介 元刑事でフリーライターの柚木草平は、雑誌への寄稿の傍ら事件調査も行なう私立探偵。今回もち込まれたのは、女子大生轢き逃げ事件。車種も年式も判明したのに、車も犯人も発見されていないという。被害者の姉の依頼で調査を始めたところ、話を聞いた被害者の同級生が殺害される。私生活でも調査でも、出会う女性は美女ばかりで、事件とともに柚木を悩ませる。人気シリーズ第1弾。 550円 死の内幕 天藤真 柏木啓子を中心にした内縁関係を続ける女性たちのグループは、メンバーの小田ます子から、長く付き合っていた愛人を過って殺してしまった、と告白される。彼らは架空の犯人をでっち上げたのだが、たまたまそっくりの人間が実在したことから、事態は思わぬ方向に向かい始める……。斬新な設定と、ユーモラスな展開、そして意外な結末――天藤真の真骨頂! 440円 暗闇のセレナーデ 黒川博行 有名彫刻家に嫁いだ姉の家を訪ねた、美大生・美和と友人・冴子。そこで瀕死の状態の姉・雅子を発見する。病院に運ばれた雅子は、一命は取り留めるものの記憶喪失に陥った。雅子が運び出された後のアトリエは密室状態、そして夫は行方不明。自殺未遂、殺人未遂の両面で警察の捜査が進む中、美和は、冴子とともに独自の調査をはじめる。姿を消した義兄の行方を追う中で、事件の意外な真相が明らかになっていく。美術界の暗部で起こった事件に、女子大生コンビはいかなる推理を導き出すのか――。軽妙なタッチでつづられた黒川博行の初期本格作品。 550円 キャッツアイころがった 黒川博行 滋賀県北部の余呉湖で身元不明の死体が発見された。顔が潰された上、指が切り取られ指紋もない。唯一の手がかりは、胃の中にあった一粒の宝石――キャッツアイ。続いて京都の美大生、大阪の日雇労働者が連続して殺害され、ともに口にキャッツアイを含んでいた。三府県での合同捜査は混迷を極める。事件の鍵は殺された美大生が旅行していたインドにあると、その同級生の啓子と弘美は一路彼の地へと飛び立つ……。果たしてキャッツアイの意味と、連続殺人事件の真相を探りだせるのか。第4回サントリーミステリー大賞を受賞した著者初期の傑作。 550円 1 ... 878889 ... 91 TOP 電子書籍(本・小説) 東京創元社 88ページ目