ナナロク社 5件 人気順 新着順 オールアラウンドユー 木下龍也 詩の神に所在を問えばねむそうに答えるAll around you 歌人・木下龍也、待望の第3歌集。 一輪挿しの花のような短歌123首。 特別栞として挟み込んだ「詩人・谷川俊太郎との対談(抄録)」も巻末に収録。 収録歌より7首 ---- 昔より優しくなった死にたさに「どうしたんだ?」と問いかける夜 波ひとつひとつがぼくのつま先ではるかな旅を終えて崩れる はなびらはやさしい地雷 踏むたびに胸のあたりがわずかに痛い 雪だったころつけられた足跡を忘れられないひとひらの水 目を上下上下上下と動かして百年前の詩をうすくむく ひっぱってくれるタイプの犬だったときおりぼくにふりむきながら 鈴を手で包んでそっと揺らしたらちいさくにぶいぼくだけの音 ---- 【著者プロフィール】 木下龍也(きのしたたつや) 1988年、山口県生まれ。歌人。2013年に第一歌集『つむじ風、ここにあります』、16年に第二歌集『きみを嫌いな奴はクズだよ』(ともに書肆侃侃房)を刊行。18年に岡野大嗣との共著歌集『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』、19年に谷川俊太郎と岡野大嗣との詩と短歌の連詩による共著『今日は誰にも愛されたかった』、20年に短歌入門書『天才による凡人のための短歌教室』、21年に歌集『あなたのための短歌集』(すべて、小社)を刊行した。同じ池に二度落ちたことがある。 1,782円 水上バス浅草行き 岡本真帆 【収録短歌より】 ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし 3、2、1、ぱちんで全部忘れるよって今のは説明だから泣くなよ 平日の明るいうちからビール飲む ごらんよビールこれが夏だよ 犬の名はむくといいますむくおいで 無垢は鯨の目をして笑う 教室じゃ地味で静かな山本の水切り石がまだ止まらない 愛だった もしも私が神ならばいますぐここを春に変えたい 星座にも干支にもならず土曜日のわたしの膝におさまった猫 間違えて犬の名で呼ぶ間違えて呼ばれたきみがわんと答える 【著者より】 浅草行きの水上バス。 どこかに急いで向かうための乗り物じゃない。 むしろ、乗らなくてもいい、そんな乗り物。 なくても、生きていけるもの。 でもそういう存在が、心に潤いや光を与えて、 わくわくさせてくれるのを知っている。 そんな歌集をつくっています。 著者:岡本真帆 【著者プロフィール】 岡本真帆(おかもと・まほ) 一九八九年生まれ。高知県、四万十川のほとりで育つ。未来短歌会「陸から海へ」出身。 1,870円 あなたのための短歌集 木下龍也 【100のお題から生まれた100の短歌を収録】 歌人・木下龍也さんが「お題」を受けて作歌する短歌の個人販売プロジェクト「あなたのための短歌」が一冊の歌集になりました。 依頼者の協力を得て、これまで作歌した700首の中から100題100首を一冊に収めました。歌人がひとりの想い(お題)と向き合うことで生まれた短歌が詰まった歌集です。 【プロフィール】 木下龍也(きのした・たつや) 1988年山口県生まれ。歌人。 歌集に『つむじ風、ここにあります』、『きみを嫌いな奴はクズだよ』(共に書肆侃侃房)。小社刊行書籍に、岡野大嗣との共著『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』、谷川俊太郎と岡野大嗣との共著『今日は誰にも愛されたかった』、『天才による凡人のための短歌教室』がある。 1,870円 おやときどきこども 鳥羽和久 福岡で小中高生たち150余名が学ぶ教室「唐人町寺子屋」を開校して20年、 数多くの親子と接してきた著者が、現代の親子が抱える多様でリアルな問題を、 子どもたちの生き生きとした語りと鋭い考察から描きだします。 えこひいきする先生、子育てに自信のない親、虐待、 言葉で伝わるという思い込み、スマホ依存……。 「正しさ」を手放したところから始まる、 新しい人間関係のあり方をリアルな事例とこれまでにない批評でつづる本。 ※本書では多くの書籍や楽曲が紹介されます。その一例です。 朝井リョウ、東浩紀、こだま、千葉雅也、若林正恭、庵野秀明、 マヒトゥ・ザ・ピーポー、米津玄師、槇原敬之、最果タヒ、國分功一郎、植本一子 etc… 【帯文】 ●東浩紀(批評家、作家) 鳥羽さんに子どもを託した親は恵まれていると、 ひとりの親として思った。 学習塾でこんな対話が可能ならば、 地域の未来は明るい。 ●寺尾紗穂(音楽家、文筆家) 「先生は私に言葉を与えてくれました」 一人の教え子の言葉は、鳥羽さんの教育にかける情熱を伝えるとともに 教師や親、大人たちが、いかに子供の言葉を奪い、 自らも言葉を手放してしまったかを示している。 大切な誰かにきちんと向き合いたいすべての人に薦めたい一冊。 ●阿南智史(never young beach) 一度目を瞑って、手のさわりだけであなたを感じられるように。子が霧の中にいるのと同じように。 【著者プロフィール】 鳥羽和久(とば・かずひさ) 1976年福岡県生まれ。学位は文学修士(日本文学・精神分析)。 大学院在学中に中学生40名を集めて学習塾を開業。 現在は、株式会社寺子屋ネット福岡代表取締役、唐人町寺子屋塾長、 及び単位制高校「航空高校唐人町」校長として、小中高生(150余名)の学習指導に携わる。 教室の1Fには書店「とらきつね」があり、主催する各種イベントの企画や運営、 独自商品の開発等を行う。 著書に『親子の手帖』(鳥影社)など。 http://tojinmachiterakoya.com/torakitune.html 本の紹介と、試し読みはこちらからも https://note.com/nanarokusha/n/n402f6b4085e3 1,760円 天才による凡人のための短歌教室 木下龍也 「最高の一首をつくるのは僕ではない。 この本を開いたあなただ。 あなたという短歌の天才が 目の前に立ちはだかる日を、 僕に参りましたと言わせてくれる日を、 僕は待っている。」 木下龍也が創作のすべてを伝える短歌教室。開催すれば毎回満席となるこの講義が大幅な加筆と書き下ろしを加え一冊になりました。短歌をつくる技術はもちろん、アイデアの発想法、歌人としての生き方、短歌とお金などなど、、、短歌って何ですか? という方から楽しめる新たな「文章読本」の登場です。 【著者の紹介】 木下龍也(きのした・たつや) 1988年山口県生まれ。歌人。 歌集に『つむじ風、ここにあります』、『きみを嫌いな奴はクズだよ』(共に書肆侃々房)。小社刊行書籍に、岡野大嗣との共著『玄関の覗き穴から差してくる光のように生まれたはずだ』、谷川俊太郎と岡野大嗣との共著『今日は誰にも愛されたかった』がある。 1,320円 1 TOP 電子書籍(本・小説) ナナロク社