彩流社 315件 人気順 新着順 ホロコーストを生き抜く イレーナ・パウエル/河合秀和/早坂眞理 ホロコーストに関する回想記や研究書は 多数あるなかで、本書は異色の一冊である。 生まれたばかりの乳飲み子を抱えた一人の母親が 「死に神を騙し抜いて生き延びた」話をことあるごとに 娘に語り続けた。 確執と絆の複雑に絡み合う戦後の母娘生活…… 本書は著者イレーナの個人史の中で描き出される 母親の言葉を通して描き出された “記憶に留めるべき悲劇の時代”の証言である。 また、ワルシャワ大学で日本語と日本文化を学び、 オックスフォード大学とシェフィールド大学で 日本語と日本文学を教える教師である著者の、 ある意味では日本人への“歴史認識”についての メッセージでもある。 4,400円 本当の豊かさ ジャン・ジオノ/山本省 エコロジー文学の祖と形容しうるジオノの代表的作品。 エセー風『本当の豊かさ』(1937年:Les Vraies Richesses)は、 反戦(厭戦)的平和主義の激烈な作品『純粋の探求』 (Recherche de la Purete)と並ぶ名作である。 この作品にちなみ、ジオノが住んでいた家にいたる登り坂は 「本当の豊かさの坂道」(Montee des Vraies Richesseses)と 名付けられている。 2,860円 魔宴 モーリス・サックス/大野露井 瀟洒と放蕩の間隙に産み落とされた、ある作家の自省的伝記小説。 本邦初刊行! ジャン・コクトー、アンドレ・ジッドをはじめ、 数多の著名人と深い関係を持ったサックスだからこそ描き出せる、 20世紀初頭フランスの芸術家たちの生き生きとした姿。 【本書のみどころ】 (1)実在した芸術家や富裕層の、ありのままの姿を活写。 (2)作中で言及される人物(約250名)を網羅した「人物帖」。 3,410円 【まんが】古関裕而ものがたり 内藤誠/三代目仙之助 1964年10月10日、東京・国立競技場。 指揮者の腕が大きく振られ、自衛隊音楽隊による演奏が始まり、 古関作曲「オリンピックマーチ」が超満員のスタンドに高らかに 鳴り響く。 本書は「昭和」を代表する作曲家・古関裕而の人生を、 読みやすくまんがで描いたものである。 1,100円 ヨーロッパ古代「ケルト」の残照 武部好伸 古代ケルト人の生活基盤となった定住地のオッピドゥムや ヒルフォートに焦点を絞った歴史書。 元新聞記者の著者が、2010年より未踏の地をめざして取材を再開し、 いにしえの「ケルト」の残影を浮き彫りにしてゆく。 2,420円 ラヴェルスタイン ソール・ベロー/鈴木元子 ノーベル文学賞作家、 ソール・ベローの 最後の小説、ついに初訳刊行! 主人公チックは、 友人で、世界的に著名な学者ラヴェルスタインから、 回想録執筆を依頼されるのだが……。 記憶をたどるチックの問わず語りは果たして どこへ向かうのか。 シカゴ大学の同僚で親友だった アラン・ブルーム(ラヴェルスタインのモデル)の メモワールであるとともに、 記憶、ユダヤ性、そして死とはなにかを問う。 2,420円 LITERATURE AS THEOLOGY Tatsuhiro Ohno 神学としての文学 :エリザベス・ギャスケルの小説における放蕩息子の喩え話。 Elizabeth Gaskell は、著名な Charles Dickens や George Eliot らと 同時代に活躍した、英文学史上、重要な作家である。 キリスト教作家であると指摘されて久しい Gaskell であるにも関わらず、 彼女の文学をキリスト教神学の表象として捉えた論考は、著者の知る限り 未だ出されていない。 「ルカによる福音書」15章11-32節にある、父の財産で放蕩を 尽くしたあと戻ってきた次男を温かく迎える父親の話は、罪を犯し、 悔い改めた人間を赦す神の慈愛の大きさを喩えたものである。 本書は、このパターン――罪、悔い改め、赦し、そして救い――が ギャスケルの小説の登場人物の人生に繰り返し表れることを論証した ものである。 価値観の多様化により本来の道徳観や倫理観が曖昧になってきている 現代において、聖書的観点:霊魂の善性、サタンの存在、命の永遠性 等を文学研究に援用することの有効性を問い、また社会的弱者や悔悛 する犯罪者への同情や理解を喚起してきた Gaskell のような キリスト教作家の健全な道徳観が、いかに人生の真理を提示する鋭さ を持ち、意味あるものとなっているかを問うものである。 全文、英文。 7,370円 歴史のなかの人びと 樋口映美 歴史を知る・学ぶ・考える、その面白さを呼び起こす! アメリカの奴隷所有者、日系移民殺害の噂、 19Cイギリス生活の中の石鹸……歴史の記録に残されていない人びと、 未解決の事件、それと共にある大きな世界の動き…… 歴史研究者たちが「人」に立ち返り、史料から多様な人びとの営みを 掘り起こす…その日常をともに紡ぐことの意味を問う論集。 2,090円 レトリックと哲学 中西満貴典 レトリック(修辞学)研究においては、 言語の本質を、対義的概念とみなし、 その構造が出来事の矛盾の構造と 相応関係にあることを洞察しようとしている。 ケネス・バーク研究から始まり、伝達媒体の相異と、 表現のしかたや発想様式のちがいとの連関性に、 研究の焦点は移っているが、 本書でも、〈文字/声〉の対比において、 それぞれのモード(表現形式や思考様式)の特性を 浮びあがらせることに専心する。 そして、これを契機に、目的物の探究のための資源が ジャンル横断的にひそんでいることに気がつくことになる。 〈文字/声〉の分節によって、さまざまな分野の問題 ――文学批評、思想史、科学哲学等――を切りとることが できるのではないか。 伝達媒体のちがい――〈文字/声〉あるいは、 それに対応する身体感覚のちがい(視覚/聴覚)――が、 各時代の表現形式やそれにともなう思考の様式と なんらかの関係があるのではないか、という直観。 それは、時間的スケールをひろげ、 ルネサンス期までの自然哲学と、 いわゆる近代科学のそれぞれの「知」の在りかたそのものを、 考えることを促すのである。 本書は、フーコー再読から、やがて 〈文字/声〉の区分が、 「近代的知/ルネサンスの知」という分節と、 パラレルな関係にあることが主題となっていき、 とりわけ、研究方法としては、本書構成上、 異なる対立軸の中間に、ジャンルをまたぐ論考を配置することで、 主題を複合的重層的に考察していくことを試みて行くものと なっている。 4,180円 アジア太平洋戦争新聞 太平洋戦争研究会 今年(2021年)9月18日は、日中戦争の発端となった満州事変が起きてから 90周年にあたる日でした。そして12月8日は、太平洋戦争の開始となった 真珠湾奇襲攻撃・マレー侵攻から80周年にあたります。 太平洋戦争は1941年(昭和16年)に突然始まったものではありません。 そこには「暴支膺懲」という尊大なスローガンで臨んだ中国との戦争、 さらには東南アジアを占領して、欧米の植民国家に代わって日本が盟主となる という妄執(大東亜共栄圏)が、その初まりにありました。 本書は、満州事変以降、15年にもわたる一連の戦争を振り返りながら、 日本が国を挙げて戦争へとひたすらに突き進む過程と、最後は銃後の民間人まで 巻き込ながら無条件降伏に至るまでを、「新聞形式」のスタイルを通して 時々刻々と描くものです。 日中戦争・太平洋戦争をテーマにした書籍は、ともすれば前述した満州事変や 真珠湾攻撃を初め、満州国の建設、ミッドウェー海戦、東京大空襲、原爆投下 といった重大な局面がフィーチャーされるのが常ですが、 本書では戦争が長期化する中での「銃後の暮らし」の様子も数多く取り上げました。 1938(昭和13)年4月の「国家総動員法」公布によって、人的・物的資源の全てを 国家が全面的に統制できるようになると、民間人の生活も戦争に密着にしたものと なります。やがてそれは衣料や食糧の配給制度、軍需工場への動員、「建物疎開」 「学童疎開」へと続いていきます。それでも、作家の吉村昭はこう書いています。 「戦争は一部の者がたしかに煽動してひき起したものかも知れないが、 戦争を根強く持続させたのは、やはり無数の人間たちであったにちがいない」 (『戦艦武蔵』)。満州事変から90年、真珠湾奇襲攻撃・マレー侵攻から80年を 迎えた今だからこそ、日本と日本人が選んだ「戦争」をもう一度見つめ直す 学びの機会として、本書は刊行されるのです。 2,420円 アメリカ社会の人種関係と記憶 樋口映美 アメリカ的な人種差別の構造と変遷を読み解き、歴史の再認識を問う! 18世紀末から今日までアメリカ社会で展開されてきた 人種関係史との対話。 先住の人びと、奴隷とされた人びと、移民として渡米した人びとなど、 異なる状況下で多種多様な人びとが紡ぎ出してきた 重層的アメリカ社会は、白人優位の人種差別が社会秩序として 刻まれてきた歴史をもつ。 その変遷を複雑な動態として個々人のレベルで捉えようと、 半世紀にわたって発表されてきた12の「作品」を収録。 今や人種差別問題は、「自分は何者か」「人とは何か」を問う 問題でもあり、その意味で本書は、歴史認識の変遷と歴史の問い直し の現状を射程に入れつつ、 今を生きる私たちに「あなたは何をどう考えどう行動しますか」と 問いかける労作である。 〔主な目次〕 まえがき ◆第一部 奴隷制時代の自由黒人とアメリカ社会 第1章 フランス/ハイチ革命の記憶と自由黒人(1790年代~1830年代) 三 フランス革命の「悪しき」影響 四 自由黒人デンマークの蜂起計画(1822年)――ハイチ革命を目指して 五 移住問題と自由黒人――忘却されるハイチ共和国 おわりに――フランス/ハイチ革命の忘却 ほか 第2章 自由黒人デンマークの蜂起未遂事件とチャールストン 二 奴隷とされていた人びとチャールストン――裁判から見える状況 三 奴隷制を基盤とする社会秩序形成 ほか ◆第二部 ウィルミントン事件の諸相 序にかえて ウィルミントン事件を見る視座 第1章 再建期のせめぎあい――ウィルミントンでの白人優越主義 二 黒人市民の活動開始――連邦軍黒人中隊に助けられて 四 民主党支配確立へ ほか 第2章 「白い革命」(1898年) 一 1890年代のノースキャロライナ州――「白い革命」の背景と展望 四 「白い革命」の担い手 ほか 第3章 「白い革命」下の黒人市民 二 「白い革命」の衝撃 三 黒人市民の進路 ほか ◆第三部 黒人コミュニティの可能性――シカゴの事例 第1章 黒人銀行家ジェシー・ビンガと仲間たち 一 起業するジェシー・ビンガ――様々な人びととのつながり 二 銀行という媒体に集う人びと ほか コラム ロズモンドさんにとってのビンガ 第2章 シカゴ黒人新聞『ディフェンダー』の子供たち ――ビリケン倶楽部の人種/国民意識(1921年~ 1942年) 一 「ディフェンダー・ジュニア」登場――人口増加、暴動、子供組織 二 ビリケン倶楽部の発展 ほか ◆第四部 歴史のなかの実態と虚像 第1章 白い肌の「黒人」――アレックス・マンリー 二 ウィルミントン事件のアレックス・マンリー 三 一〇〇年後のアレックス・マンリー再登場 五 アレックス・マンリーとは誰なのか ほか 第2章 1990年代の「文化戦争」――左翼ギトリンの思い 二 エリート文化をめぐる「文化戦争」──その多様な戦場 四 多文化主義をめぐる論争とギトリン ほか 第3章 20世紀アメリカにおける暴力の不可視化と秩序形成 ――キング象徴化と「カラーブラインド」の遺産 第4章 21世紀に続く? カラーブラインド――チャペルヒルの事例 第5章 歴史の実態とマスター・ナラティヴ ――活動家ブルース・ハートフォードとの対話から 4,290円 アラビアのマリア・テレジア銀貨 山崎祐輔 本書は、マリア・テレジア女帝とヴィクトリア女王を戴いた通貨の流通 という視点からみた、日本ではあまり馴染みのないアラビア半島の近代史 かつ国際関係史である。 貿易通貨のマリア・テレジア銀貨が内陸部、法貨のインド・ルピーが英国の 勢力圏で流通したのは国際政治の反映であった。「偶像禁止」のイスラム教義 に反するマリア・テレジア銀貨がなぜアラブ人に選好されたのか、 また、統治者がイスラム君主の条件を満たさずに外国の君主の肖像入り通貨を 認めるという、通常では考えられない現象の理由が何であったかを解き明かす。 「イスラムの教えの理解なくして中東は理解できない」との主張に反し、 外国の元首であるマリア・テレジアを戴く銀貨を使い続けたアラブ人が、 イスラム以前からの銀の純度と重さを重視する慣習に従っていたこと、及び、 インド洋とペルシャ湾での覇権を求めた英国とフランスの外交戦が与えた、 アラブ人の英仏に対する感情の違いから、反英感情の裏返しとしての マリア・テレジア銀貨への「リヤル・ファランシ(仏リヤル)」呼称使用が 生まれたことなどを、当時のアラビアで活躍した欧州商人、インド商人の 具体的な活動と共に描いていく。 【目次】(第1章)マリア・テレジア銀貨(第2章)レヴァント(東地中海) 貿易 (第3章)モカコーヒー(第4章)「リヤル・ファランシ(仏リヤル)」の呼称 (第5章)インド洋経済圏のオマーン(第6章)独立尚武の国イエメン (第7章)マリア・テレジア銀貨の廃止(第8章)英領インドの「飛び地」アデン (第9章)英国の湾岸進出とネジド(サウド家) への関与 (第10章)法貨でない通貨の流通理由 (第11章)イエメンとオマーンにマリア・テレジア銀貨が残った理由 3,300円 イスパニア国王フェリーペ二世に裏切られた男 荻内勝之 マドリード村歴史博物館にある歴史画に対し 25年ぶりの再会となったドン・キホーテ学者・荻内氏が 絵画に見出した「謎」とは…… 荻内探偵は、その絵の細部に仕掛けられた歴史的事件の 「秘密」を発見した。さて、その展開や如何に!? さて、史実をも記すとしよう。秘書官ペレスはフェリペ2世との確執から 逮捕され、1585年「役職剥奪」「宮廷追放(10年間)」「懲役2年」 「罰金」の判決が下る。拷問に負けずにペレスは脱獄しアラゴンへ行くが、 フェリペ2世は「アラゴン王」の名において、裁判所にペレスを再度起訴 する事態となり、異端審問にかけられることに。1591年、アラゴンでは それを引き金に「フェリペ2世が司法を侮辱」と暴動が発生する。すかさず フェリペ2世は鎮圧に軍を送ったのであった。その状況で、羊飼いに化けた ペレスはピレネーを越えナバラへと逃れ、その後は、1593年にイングランド へ行くこととなる。その地イングランドでは何度も暗殺の標的になり、更に 1595年には、アンリ4世の招きでフランスへ渡った三年後、漸く、1598年、 フェリペ2世が死去し、解放されたのだった。ペレスは1611年、パリで波瀾 の生涯を閉じることとなる。 3,300円 一九四〇 命の輸送 安田亘宏 「命のビザ」を繋いだ、名も無き者たちの物語。第二次世界大戦期、アドルフ・ヒトラー率いるナチス・ドイツの迫害を受けたユダヤ人の多くは、リトアニア日本領事館駐在、杉原千畝(すぎはらちうね)領事の発給したビザに命を救われた。その大量のユダヤ難民たちがナチスの魔手から逃れ祖国を脱出し、遠く日本までたどり着くことのできた背景には、若きジャパン・ツーリスト・ビューロー(現JTB)職員たちの尽力があった。歴史の表舞台には上らなかった、しかし確かにそこにあった、ユダヤ難民救出のもう一方の真実を描く。 2,640円 移民・難民・マイノリティ 羽場久美子 今世紀最大の社会対立を引き起こしている 移民・難民問題の本質を問う! なぜ移民・難民が出るのか。かつて労働力不足に悩み移民を 歓迎した先進国が今や移民・難民問題に揺れる── 欧州各国で高まるポピュリズムとゼノフォビア(外国人嫌い)の 現状とその要因を考える。そして、避けて通れない多人種・多民族が 共生する現実、マイノリティを包み込んだ生活と現状を検証し、最後に 日本における移民の現実と教育の実態と問題点を抉る多角的な論文集。 移民・難民受け入れが課題となっている日本にとっての問題提起の書である。 3,410円 英米文学、多彩な文学解釈への誘い 川成洋/吉岡栄一/伊澤東一 これほど刺激的な学問の領域があったのだろうか…? 個性豊かな書き手により、文学を中心に、歴史、宗教、音楽、演劇等を 縦横無尽に論じる新しい試み。 本書の白眉となるものは、ケンブリッジ大学のモウズリー博士の夏期講座の 講義録、シェイクスピアの「恋人たちの死」の論考である。 また、古典的名作といわれるシドニーの『アーケイディア』の成立、構造、 語りを精緻に論じた論考も含まれよう。 そして、今論集で注目にあたいするといえるものは、新進気鋭の 中堅・若手研究者たちによる詩論である。 ハーバートの詩におけるシンボルのメカニズムを 論証した詩論、トマスの詩とイェイツとの関係を探求した論文や キャロル・アン・ダフィの五番目の詩集についての詩論。さらには1960年代の リヴァプール詩における代表的な詩人の音楽活動との関係に論及したもの、 現代詩人のR・S・トマスの詩を「否定神学」の観点から論じたもの等である。 それらに加え、コンラッドの「勝利」論、マードック『ブルーの夢』、 H・D・ソローの「住まい」、トウェインの実像をめぐる論考ほか、 J・D・パソスにおけるスペイン内戦、シェパードのアイルランドと演劇、 アトウッド『またの名をグレイス』を論じたものまで、様々な論点をさらに 切り開こうとする意欲的な論考に溢れた論集が本書ということになる。 【収録内容】 I イギリス文学編 第1章 講義:世界を変えるシェイクスピアの二組の恋人たちの死 チャールズ・モウズリー(伊澤東一訳) 第2章 子供の反逆・『恋の骨折り損』と『御意のままに』 杉浦裕子 第3章 シドニーの『アーケイディア』 村里好俊 第4章 ジョージ・ハーバートと聖なる贈物のパラドックス 山根正弘 第5章 コンラッドの『勝利』論 吉岡栄一 第6章 アイリス・マードックの『ブルーノの夢』論 山本長一 第7章 ディラン・トマスの「言葉に彩り」とW・B・イェイツ 太田直也 第8章 キャロル・アン・ダフィの『ザ・ワールズ・ワイフ』における 女性の詩人たち 石田由希 第9章 リヴァプール詩、音楽、そしてリリー・ザ・ピンク 木村聡雄 第10章 R・S・トマスの主題の変遷と神の存在証明 永田喜文 II アメリカ・カナダ文学編 第1章 H・D・ソローの小屋あるいは住まい 奥田穣一 第2章 『マーク・トウェイン 完全なる自伝』に探るトウェインの実像 有馬容子 第3章 ジョン・ドス・パソスの一九三〇年代の戦い・スペイン内戦体験 川成洋 第4章 サム・シェパードのアイルランドでの再生 3,850円 エル・グレコ祭壇画物語 西川和子 スペイン史で読み解くエル・グレコ 大胆な構図と独特な色彩でマニエリスム期を駆け抜けた エル・グレコの数々の作品に描かれた人物たち。 彼・彼女らはいったい誰なのか?なぜそこに描かれたのか? 2,420円 おやこで楽しむ講談ドリル 宝井琴星/宝井琴鶴/稲田和浩/小泉博明 日本の話芸「講談」をさらに学ぼう! 前著「おやこで楽しむ講談入門」(彩流社刊)において、 講談に入門をはたされた親子らへ、実際に話芸を習い覚え、 上達にまで導くやり方を手取り足取りお伝えする。 本書の特徴 〇こどもが声を出して読める(小学校高学年向けルビ付き)。 「世話物」「怪談」「武芸物」などを子ども向けに用意。 〇ひとつの話を見開きページにし読みやすく。 〇前著につづき、お話の歴史背景や解説も入れています。 〇イラストも入れて、より親しみやすく。 〇最後に、保護者向け、効果的学習法トリセツ付き。 いま神田伯山で話題となっている講談の物語には道徳教育に資する ものがあります。また話芸の「講談」を学ぶことで、道徳教育の 内容項目にある日本の伝統文化をも学べるのです。 要するに「講談」は「日本の伝統文化」「言語活動」「道徳教育」が、 三位一体となっている宝庫なのです。 1,430円 カオスの社会史 高橋和雅 多様な出自の人々が集う大都市シカゴの黒人集住地域の 生成と「生活空間」に焦点を当てた本書は、 これまで目を向けられてこなかった「生活空間」と、 その「生活空間」をめぐる微細なせめぎ合いを明らかにする ものである。 大都市に数多存在していた“路上マーケット”に象徴される 「せめぎ合う生活空間」「雑然とした生活空間」から生みだされる エネルギーや文化創造に対する斬新なアプローチ! 2,090円 記憶をめぐる人文学 アン・ホワイトヘッド/三村尚央 古代から現代までにいたる 哲学や文学の表現に表象された「記憶」が、 「歴史」や「忘却」「トラウマ」などを 鍵語にしつつ、 「記憶と書き込み」、「記憶と主体」、 「無意志的記憶」、「集合的記憶」 といった主題において、 プラトン、アリストテレス、ダンテ、 ジョン・ロック、デヴィッド・ヒューム、 ルソー、ワーズワース、ニーチェ、フロイト、 ベルクソン、そしてプルーストなどの 人文学的テクストから縦横無尽に読み解かれる! 関連書籍 『記憶・歴史・忘却』 (ポール・リクール、新曜社)をはじめ、 『記憶術』(フランセス・A.イエイツ、水声社)や 『記憶術と書物』(メアリー・カラザース、工作舎) など… 2,420円 1 ... 111213 ... 16 TOP 電子書籍(本・小説) 彩流社 12ページ目