岩波書店 3,345件 人気順 新着順 百人一首 編纂がひらく小宇宙 田渕句美子(著) 『百人一首』は,誰によって,何の目的で作られたのか.長らく藤原定家が撰者とされていたが,著者の最新の研究により,後人による改編が明らかとなった.成立の背景やアンソロジーとしての特色を解きほぐし,中世から現代までの受容のあり方を考えることで,和歌にまつわる森羅万象を網羅するかのような求心力の謎に迫る. 968円 百の太陽/百の鏡 写真と記憶の汀 新井卓(著) 最古の実用写真術,銀板写真とともに旅に出る.福島の渚へ,遠野の田園へ,核実験場の砂漠へ,あるいは己の過去,夢と現の境へ――.詩人になりたかった美術家は,絶望と混迷の時代にあってもまた昇る陽を待ちながら,ひとり言葉とイメージを探す.世界と自身を見つめ,未来の先触れに手を伸ばす,文+写真エッセイ. 2,970円 文化財の未来図 〈ものつくり文化〉をつなぐ 村上隆(著) 国宝,重要文化財はもちろん,身近な文化財も私たちの生活にきわめて重要な意味を持つ.容易に失われてしまうそれらを,〈ものつくり文化〉とともに守り,つないでゆくには? 保存と活用とのあいだで揺れる文化財の過去と現在,未来と希望を,第一人者が語り尽くす.世界にも稀な文化財の宝庫日本を,真の「文化の国」へ. 1,034円 暴力とポピュリズムのアメリカ史 ミリシアがもたらす分断 中野博文(著) 二〇二一年初の米国連邦議会襲撃事件.憲法修正第二条を盾に武装した人民(ミリシア)と対峙する連邦キャピトル警察・州軍(ミリシア)が繰り広げる異様な光景が意味するものは何か.人民主権理念に基づいた国づくりを支え,時に反乱の母体となったミリシアから見た,暴力文化とポピュリズムをめぐる異色のアメリカ通史. 1,034円 ぼくが子どもだったころ エーリヒ・ケストナー(作)/ホルスト・レムケ(絵)/池田香代子(訳) 貧しい家に生まれたひとり息子は,両親の愛情をまっすぐに受けとめて育ち,働きづめの母親を懸命に支えた.大好きな体操,個性的な先生たち,つらかったクリスマス,大金持ちになったおじ,母親との徒歩旅行・・・・・・軽妙かつ率直に語られる数々のエピソードが胸に迫る.ケストナーのエッセンスがつまった傑作自伝,待望の新訳. 968円 本の栞にぶら下がる 斎藤真理子(著) 『82年生まれ,キム・ジヨン』など,数々の話題作の翻訳を手がける著者が綴った,珠玉の読書エッセイ.文学に刻まれた朝鮮と日本の歴史をたどり,埋もれた詩人や作家に光を当て,人間が疫病や戦争に向き合ってきた経験をひもとくなど,韓国文学に止まらない古今の本を取り上げながら,その普遍性を今に開く25篇. 1,980円 耳は悩んでいる 小島博己(編) 高齢になると,聞こえ方が変化してくる.一方難聴が幅広い世代に増えているという.イアホンの多用も耳に影響を与えている.とても繊細で,未知な部分も多い耳の構造,子ども,大人が罹る病気などを解説しながら,認知症との関連など最新の知見も紹介する.耳とともに長く暮らしていくための1冊. 1,056円 「むなしさ」の味わい方 きたやまおさむ(著) 自分の人生に意味はあるのか,自分に存在価値はあるのか・・・.誰にでも訪れる「むなしさ」.便利さや快適さを追求する現代では,その感覚は無駄とされてしまう.しかし,ため息をつきながらも,それを味わうことができれば,心はもっと豊かになるかもしれない.「心の空洞」の正体を探り,それとともにどう生きるかを考える. 1,012円 ヨーロッパ史 拡大と統合の力学 大月康弘(著) 世界暦と黙示的文学が終末意識を突き動かすとき,ヨーロッパの歴史は大きく躍動した.古代末期に源流をもつ地中海=ヨーロッパの歴史を,人びとを駆動し「近代」をも産み落とした〈力〉の真相とともに探究する.「世界」を拡大し,統合した〈力〉とは何か.ナショナリズムと国民国家を超えた,汎ヨーロッパ世界展望の旅. 1,100円 「よく見る人」と「よく聴く人」 共生のためのコミュニケーション手法 広瀬浩二郎(著)/相良啓子(著) 目の見えない研究者と耳が聞こえない研究者による対話.目の見える人や耳が聞こえる人が多数を占める社会の中で,手話や触覚など様々な手法で世界とつながる二人が自らの経験を語り合う.人はそれぞれ違って当たり前,わかり合うために「工夫」が生まれるという著者達が共生のコミュニケーションの可能性を考える. 1,034円 再審制度ってなんだ? 袴田事件から学ぶ 村山浩昭(編)/葛野尋之(編) 2023年3月13日,袴田事件の再審開始決定が確定した.事件から57年が経過していた.なぜ,冤罪は起こるのか?実際に袴田事件で再審開始決定を下した元裁判官をはじめとする刑事裁判の専門家が,日本の刑事司法制度の下で冤罪が発生する要因に正面から迫り,是正策や法改正の必要を解き明かす. 1,056円 世界2024年2月号 岩波書店『世界』編集部(編) 【特集1】リベラルに希望はあるか 欺瞞、偽善、無力・・・・・・「リベラル」が批判と冷笑の対象とされるようになって久しい。 リベラルな価値を掲げる欧米諸国においても、ウクライナ戦争、ガザ人道危機の深刻化を経て、その「法の支配」や「普遍的人権」が現実にはなにを意味するのか、二重基準がいっそう鋭く指摘されている。また、ポピュリズムの台頭によって排外主義が高まり、社会における多様な個人、価値観の共存が揺るがされている。 日本のリベラルとはなにか。 平和主義との結びつきは過去のものとなるのか。 歴史的ななりたち、根源的な批判をふまえ、その可能性を探る。 【特集2】受験という迷路 子どもたちは苛烈な競争の渦中にある。そして親たちは「我が子の将来」のために「降りられない競争」に没入する。 その競争は、公正に行なわれているのだろうか。 子どもたちの心に大きな「傷」を残すことはないのだろうか。 親たちは不安を煽られてはいないだろうか。 人生の岐路として、9割以上の生徒が少なくとも一度は経験している受験。その経験を「自分事」ではなく社会の問題として捉え直すと、何が見えてくるのだろうか。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 ■特集1 リベラルに希望はあるか 戦後日本の「リベラル」と平和主義─その所与条件と歴史的経緯・・・・・・小熊英二(慶應義塾大学) 『世界』の起源・・・・・・石川健治(東京大学) 〈座談会〉「リベラルである」とはどういうことか─今そこにある問題から考える・・・・・・杉田 敦(法政大学)×五野井郁夫(高千穂大学)×池田弘乃(山形大学) 現代の政治的対立軸とは何か─日欧の福祉国家再編をめぐって・・・・・・田中拓道(一橋大学) 絶望と希望が隣り合わせのこの世界で─なぜ行動するか・・・・・・畠山澄子(ピースボート共同代表) 安倍派パーティー券事件の深層・・・・・・上脇博之(神戸学院大学) 〈ルポ〉岸田首相と統一教会─関連団体トップとの写真流出の裏側・・・・・・鈴木エイト(ジャーナリスト) 娯楽としての暇アノン─SNSで扇動される誹謗中傷・・・・・・安田浩一(ノンフィクションライター) 〈新連載〉島に帰る 第1回 ホームとフィールド・・・・・・榎本 空(エスノグラファー) 〈追悼〉ぼくたちは山田太一でできている─巨匠から届いた二〇通のハガキ・・・・・・渡辺一史(ノンフィクションライター) 世界の潮 COP28 化石燃料からの脱却に「合意」できたのか?・・・・・・深草亜悠美(FoEJapan) 国立大学法人法改正 運営方針会議をめぐる謎・・・・・・米田俊彦(お茶の水女子大学) オスプレイ 生産停止へ─放置され続けた欠陥・・・・・・平安名純代(沖縄タイムス) ■特集2 受験という迷路 受験後遺症の大人たちが子どもを追い詰める・・・・・・鳥羽和久(作家) 不正入試事件が示す社会的空気・・・・・・中村高康(東京大学) 〈対談〉小学・中学受験のリアル・・・・・・小針 誠(青山学院大学)×森 いづみ(日本学術振興会特別研究員) 見すごされる高校受験のなかで・・・・・・相澤真一(上智大学) うちの子は特別だから─少子化、独自性、韓国の「教権崩壊」・・・・・・朝比奈祐揮(韓国外国語大学) スケッチ 「問い」へのアプローチ・・ 1,045円 科学2024年1月号 岩波書店『科学』編集部(編) 月刊誌『科学』は1931年に石原純、寺田寅彦らによって創刊された総合科学雑誌です。第一線の研究者がみずから執筆し、科学に関心を寄せる多様なバックグラウンドの読者に向けて、高度な研究成果を紹介することが、創刊以来変わらない本誌の大きな特徴です。純粋に知的好奇心をかきたてる話題から、社会との関わりの深い話題まで、幅広く取り上げます。 ※本電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており、タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大すること、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能は使用できません。 【特集】数学と物理学:近くて遠いもの 遠くて近き物理・数学・・・・・・時枝 正 純粋数学と理論物理の狭間で・・・・・・立川裕二 発想は自由に、しかし足許は慎重に──ブロッキング現象の思い出・・・・・・一松 信 流体力学――様々な研究者の行き交うところ・・・・・・岡本 久 数学と物理学は「役に立つ」のか・・・・・・時弘哲治 理論物理の醍醐味・・・・・・押川正毅 物理学と数学の「あわい」・・・・・・米谷民明 流体力学と数学・・・・・・山田道夫 美しい世界をめぐる美しくない物理の話・・・・・・泰地真弘人 ある実験物理屋からみた数学 ・・・・・・下浦 享 量子力学の公理化をめぐって・・・・・・小澤正直 [巻頭エッセイ] 令和の研究者と博士課程・・・・・・早水桃子 グラフはテキストより読み書きが簡単で批判的思考力を高める・・・・・・橋田浩一 寛容と協力によって保たれるボノボのメス優位社会・・・・・・徳山奈帆子 ついにナノヘルツ背景重力波が見えてきた・・・・・・高橋慶太郎 物理定数の背後に潜む第五の力・・・・・・北原鉄平 [連載] 人間の言語能力とは何か──生成文法からの問い3 ダーウィンの問題・・・・・・ノバート・ホーンスティン/折田奈甫、藤井友比呂、小野 創〈編訳〉 〈指定討論〉霊長類学の視点から人間の「言語」を考える・・・・・・林 美里 数学者の思案20 大学院重点化前の数学科大学院・・・・・・河東泰之 3.11以後の科学リテラシー132・・・・・・牧野淳一郎 [科学通信] ツキノワグマに起こっていること・・・・・・永幡嘉之・鵜野─小野寺レイナ 〈リレーエッセイ〉生成AI、どうですか?2 生成AIの活用をより良い教育につなげるには・・・・・・栗田佳代子 2023年総索引 次号予告/お知らせ 1,760円 愛について アイデンティティと欲望の政治学 竹村和子(著) セクシュアリティをはじめとし,近代社会において私的領域の深奥に秘匿されてきた事柄の政治性を鋭く分析する本書は,あらかじめ定められた物語を攪乱し,語りえぬものに声を与える政治と倫理の新たな地平を切り拓いた.精緻な理論でフェミニズム批評の最前線を走りつづけた著者の代表作,待望の文庫化.(解説=新田啓子) 1,782円 石垣綾子日記 下 1949~1951 石垣綾子(著) 「電話が変な音をたてている.盗聴にちがいない」冷戦の開始は,反共政策と「非米活動」をする市民への思想監視を募らせた.石垣夫妻の親友スメドレーはスパイ告発を受け,反駁して国家の謝罪を得たものの結局国を追われた.知識人の動揺,友らの変節,スメドレーの死,FBIの訊問.そしてついにNYを去る日が来る.波乱の後編. ※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません. 2,669円 石垣綾子日記 上 1946~1948 石垣綾子(著) 戦争をはさみ四半世紀をアメリカに暮らして,戦後日本に新しい女性観を持ち帰り,「主婦論争」を起こした石垣綾子.行動的な日本女性のみた第二次大戦直後のNY知識人,友人スメドレー,老舎ら中国人,国吉康雄や夫・栄太郎ら日系人は,冷戦期への道筋をいかに生きたか.日米関係史の断面を証言する激動の6年間の日記. ※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません. 2,669円 「色」と「愛」の比較文化史 佐伯順子(著) 恋愛の近代の軌跡を逍遥,四迷,紅葉,鴎外,漱石など文学作品を素材にして,前近代の男女関係の概念「色」が,理想的価値として登場するLoveの訳語「愛」と遭遇して変貌して行く姿と明治の青春の位相を抉り出す. ※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません. 3,300円 岩波書店創業110年 単行本110点配信目録 8~12月配信分 岩波書店(編) 今年8月、岩波書店は創業110年を迎えました。これを機に、主として21世紀に刊行された単行本から、読売文学賞、大佛次郎賞、サントリー学芸賞、毎日出版文化賞などの受賞作や、読者から多くの支持を受けた話題作110点を精選し、電子書籍化いたします。本目録には8~12月配信の書目を掲載いたしました。いずれも末永く読み継がれてほしい名著です。ぜひ、ご注目ください。 無料 語りかける季語 ゆるやかな日本 宮坂静生(著) 日本各地には,おしら遊び,つるし雛,うりずん,蝦夷梅雨,青味返り,いぶりがっこ,小夏日和など,その土地の貌を映し出す季節のことばがある.これらのことばを「地貌季語」と称して,その発掘に努めてきた著者が,例句を挙げながら,ゆるやかな「いくつもの日本」を描きだす.従来の季語体系の見直しを迫る一冊. ※この電子書籍は「固定レイアウト型」で作成されており,タブレットなど大きなディスプレイを備えた端末で読むことに適しています.また,文字だけを拡大すること,文字列のハイライト,検索,辞書の参照,引用などの機能は使用できません. 2,310円 環境・福祉政策が生み出す新しい経済 “惑星の限界”への処方箋 駒村康平(編著)/諸富徹(編著)/全労済協会(編) 地球環境の破壊を回避しつつ経済活動を営むには? 温暖化による被害の格差を抑えながら経済成長することは可能なのか? 深化するサーキュラー経済など欧州を中心とした産業構造の変化やGDPに代わる指標の開発,幸福感の問い直しなどを考察した刺激的な論集.他の寄稿者=喜多川和典,山下潤,内田由紀子. 2,750円 1 ... 232425 ... 168 TOP 電子書籍(本・小説) 岩波書店 24ページ目