科学2024年1月号
あらすじ
月刊誌『科学』は1931年に石原純、寺田寅彦らによって創刊された総合科学雑誌です。第一線の研究者がみずから執筆し、科学に関心を寄せる多様なバックグラウンドの読者に向けて、高度な研究成果を紹介することが、創刊以来変わらない本誌の大きな特徴です。純粋に知的好奇心をかきたてる話題から、社会との関わりの深い話題まで、幅広く取り上げます。
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【特集】数学と物理学:近くて遠いもの
遠くて近き物理・数学・・・・・・時枝 正
純粋数学と理論物理の狭間で・・・・・・立川裕二
発想は自由に、しかし足許は慎重に──ブロッキング現象の思い出・・・・・・一松 信
流体力学――様々な研究者の行き交うところ・・・・・・岡本 久
数学と物理学は「役に立つ」のか・・・・・・時弘哲治
理論物理の醍醐味・・・・・・押川正毅
物理学と数学の「あわい」・・・・・・米谷民明
流体力学と数学・・・・・・山田道夫
美しい世界をめぐる美しくない物理の話・・・・・・泰地真弘人
ある実験物理屋からみた数学 ・・・・・・下浦 享
量子力学の公理化をめぐって・・・・・・小澤正直
[巻頭エッセイ]
令和の研究者と博士課程・・・・・・早水桃子
グラフはテキストより読み書きが簡単で批判的思考力を高める・・・・・・橋田浩一
寛容と協力によって保たれるボノボのメス優位社会・・・・・・徳山奈帆子
ついにナノヘルツ背景重力波が見えてきた・・・・・・高橋慶太郎
物理定数の背後に潜む第五の力・・・・・・北原鉄平
[連載]
人間の言語能力とは何か──生成文法からの問い3 ダーウィンの問題・・・・・・ノバート・ホーンスティン/折田奈甫、藤井友比呂、小野 創〈編訳〉
〈指定討論〉霊長類学の視点から人間の「言語」を考える・・・・・・林 美里
数学者の思案20 大学院重点化前の数学科大学院・・・・・・河東泰之
3.11以後の科学リテラシー132・・・・・・牧野淳一郎
[科学通信]
ツキノワグマに起こっていること・・・・・・永幡嘉之・鵜野─小野寺レイナ
〈リレーエッセイ〉生成AI、どうですか?2
生成AIの活用をより良い教育につなげるには・・・・・・栗田佳代子
2023年総索引
次号予告/お知らせ