ひとことの力
江口克彦 1,144円
あらすじ
「経営の神様」は部下に何を話してきたのか。
幸之助の晩年に最も寵愛された側近中の側近が明かす、実践的帝王学のすべて。
松下幸之助さんに何度もお会いしたが、本書には私の知らない話もあり、興味深く読んだ。
また実録としても貴重な資料であり、多くの皆さんに推薦したい。【推薦・堺屋太一】
この書は、松下幸之助の生の言葉、話をまとめたものである。晩年の23年間、お読みいただけるとおわかりになると思うが、ほとんど毎日、毎夜、松下との間で交わされた話を、その折々にとったメモと記憶をもとに、ほぼ、ありのままに記述した。ときに、いままで世に出されていない松下の話も出てくる。二人だけの会話であるから、いままで伏せていたものもあるが、もう、松下幸之助も歴史上の人物になったのだから、お許しをいただけるだろう。(中略)本書は、いままで幾多の、いわゆる、 「松下幸之助語録」のように、すなわち、松下幸之助の書籍から、言葉や文章を抽出し書きまとめたものでもなければ、 「また聞き」の言葉を集めたものでもない。直接、松下幸之助が、私に言った言葉、話を、私がまとめたものである。おそらく、本書は、 「読み物」としてだけでなく、松下幸之助の実態を知るための「資料」としても、後世に受け継がれていくものと、確信している。(本書「はじめに」より抜粋)