わたしの台所
購入した作品の読み方あらすじ
「番茶も出花。お茶に大切なのは、のみごろである。……つまり、美味しいものを食べるためには、すべて、ころあいこそが大事」下町育ちの著者は、日々の暮らしを心豊かにしたいと願い、質素で昔ながらの生活の知恵を大切にし、一日一日を丁寧(ていねい)に生きた。高齢化が進むなかで、古き良き時代の暮らしぶりを描き、失われつつある風習を現代(いま)の人たちに伝える好エッセイ集。
レビュー・口コミ(1件) 一覧へ
明治生まれの女優さんのエッセイです。
主婦業と女優業の両立の合間に、台所で原稿を書いてまとめた本、だから「わたしの台所」なのだそうです。
確かに、芸能界の話題も出てきますが、多くは子供のころから慣れ親しんだ台所での話です。
料理や掃除などの家事、生まれ育った下町、時勢について、などなど。
特に下町の話は、いきいきと語られています。高度経済成長の側面を垣間見たと思いました。